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忘れても忘れても

高校時代、一緒に歌っていた友達がいる。
高校入学して、一年生のとき隣の席だった。
信じられないくらい、声と笑顔が大きくて、
結構な天然で、負けず嫌いで見栄っ張り。
でもその全てが面白おかしくて大切で。
わたしの高校時代には、欠かせない友達の一人。



彼女の面白エピソードはあげたりきりがないんだけど。。。
黒板の文字が見えなくて、なんて書いてあるか聞こうと思って隣を見たら白目で黒板を見つめていたり。笑
多分めちゃくちゃ眠かったんだと思う。

笑わずにはいられなかったけどこっそり下を向いた。


わたしが鼻血を出した時には、
「先生!鼻血です!!」
と大きな声で言ってくれた。「おぉ、おお。。」みたいな先生の返事とともに教室がちょっと変な空気に包まれたり。笑

敗れたタイツに絆創膏貼ってる写真とかもある。笑




合唱部にいた私たちのデュエットの息はぴったりだった。なにより、青春という奇跡を纏っていた。
今聴いても尊い。笑

忘れても忘れても、何かのきっかけで絶対忘れない。
思い出してしまう。
わたしが弾き語りを続ける理由に、彼女の存在がある限り。




久しぶりにPCのデータ整理をしていたら、彼女と歌った小田和正のたしかなことが出てきた。
笑い合っている動画に、歌がついていた。
わたしの声はめちゃくちゃ小さくて、(いや、彼女の声がめちゃくちゃ大きいのかも)
なんともアンバランスなのに息はぴったりで。

悲しくて悔しくて嬉しくて切なくて楽しくて、とんでもない感情になって。



同じ会社に浪人して一年遅れて彼女が入社してきた。めちゃくちゃ嬉しかったけど、なんだか会えずにいた。
思い出は思い出のまま、と思っていた。

でもやっぱり、とんでもない感情の果てには
一緒に歌いたい、、、があって。




10日後のお昼、私たちは高校生の時みたいにうちで集まって歌うことになった。社会人になっても音楽を続けていたわたしの部屋には、最近録音もできるマイクのセットがある。ボーナスでゲットした。
ことは、当日まで内緒。

いつまでも愛してる、という気持ちになる。
ううん、そういう気持ちにさせてくれる存在。
それが、わたしが歌う理由の根底にあることがうれしい。
愛を歌おう。一緒に。

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