携帯を携帯しなくなったこと
最近の趣味は、携帯を持ち歩かないことです。携帯ではないですね。皮肉にも私は通信の会社で働いています。インターネットがあると便利だし、インターネットがあるからこそ叶っている生き方もとても尊いです。今だってこうしてnoteを書くことができる。
それでも最近の趣味は携帯を持たないこと。服にポッケがなかったから持たなくなった、っていうのが正しいですが。
携帯を持って出かけなくなってよかったことはたくさんあります。まず一つは、会いたいひとがちゃんと心の中に浮かぶようになったこと。
SNSをなんとなく開く毎日だと、なんとなく目に入ってくる友達がいて、なんか、その人に会いたいって気持ちはそれで少し補われてしまっているなぁって思うのです。
SNSを開かない時間は、思考と心がとても自由になれる気がします。ふと思い出した記憶から会いたいひとを思ったり、匂いから、会いたいひとを思ったり。会いたいなあって。その時間がすごく愛しいなって思うのです。最近のお気に入りです。
今までだったら、すぐに会おうよ、と連絡してあっていた友達にも連絡しないけどいつか会えるようになったら、「あの時こういうことを感じて、あなたのこと思い出してたよ、会いたかった!」って言ってハグをする。
もう夢みたいなちょっと前までの日常を楽しみに、しているのです。
携帯を持たなくなって、よかったことの2つ目は時間を気にしなくなったことです。今までは何時までにどうとか、誰に何をしなきゃとか、そういう追われているものを勝手に作っていたのです。でも、携帯がない時間は、時間がわからないからそんなこと考えられれないのです。それがなんとも特別感があっていいのです。
ただ、写真を撮らなくなって、レンズをのぞかなくなったのがちょっと寂しい。グッと息を止めてシャッターを切るあの瞬間とか、好きなんだけどな。
これからの散歩は、携帯を携帯しないで、一枚の重みをちょっと感じちゃうフィルムカメラで出かけよう。
ステイホーム、サンポライフ。