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2019年を振り返る

*早いもので2019年最後の日です。折角なので今年一年を記録として振り返ろうと思います。*


2019年。
例えるならば私は鯨の背に乗って海へ冒険に行きました。あてもなくどんどん海へ潜って"何か"を探す旅です。”何か"と言うのは自分でも分からなかった。好奇心に任せて深く深く。いや、いつの間にか深く深く潜っていたのかもしれません。でも何かを探していたんだと思います。


この冒険で私と出会った人物が二人。

一人は「落合陽一」さん。
メディアアーティスト・研究家・大学教授…肩書きが沢山あってまとめられないけれど世間で言う「天才」と言われている方。
初めてこの人を知った時は「この人マジで何言ってるんだろう?」って訳わからんで済ませていたんですが、私は訳分からない事を言う人に興味を持ってしまう性質。あは。気づいたら落合さんの記事や本を読んだりしていました。んーでもやっぱり理解しようにも何言ってるんだか分からない。さっぱり分からない。
そんな時に落合さんが巷で話題のオンラインサロンをやっている事を知りました。「天才」と言われている人が何を考えているのか興味があったし、その人の周りに集まる人達はきっと面白い人たちに違いない。
そんな好奇心でオンラインサロンの門戸を叩いた訳です。
その時もう鯨に乗って海の中へ入っていたのでした。

オンラインサロンの内容は公開してはいけない為詳しくは書けないのですが…
例えるならば大学に入った気分でした。毎日今まで考えてこなかったことをひたすら考える日々。落合さんの言ってることもさっぱり分からなかった。考えすぎて眠れなくなった日もあったりして。
でも日が経つにつれて視界が開けていきました。海は最初は濁っていて見えなかったけど慣れていくうちにクリアに色んなものが見えてくる感じ。
みんなこれを「解像度が上がる」って言ってますけど。まぁ表現の違いは良いとして、”広い世界を知る”ってことだったのかもしれません。今まで私が知らなかった色んな事。

「この世界がどう変わっていく」とか
「この世界にはこんなにも面白いものがある」とか
「この世界にはこんな問題がある」とか
知らない事が沢山。面白いものもこんなにも沢山ある。この事についてちゃんと考えてみよう。あれはなんだろう。この問題はどうしたら解決できるだろう。
オンラインサロンで知り合ったメンバーもすごい面白い人ばかりで刺激を受けて話をしていても全く飽きないし物知りだし専門的だし皆さん思考が深い。
面白い人もいっぱい。私の好奇心を満たしてくれるものがいっぱい。
どんどんどん深く深く海の底へ。好奇心に任せて深く深く。あれもこれも。
海の中は楽しかった。思考の海。知識の海。

でもある日気が付いたのです。やばい、深く潜り過ぎた…。
海の底に面白いものは沢山見つかったのに息が苦しくなってきてしまいました。
『本当に探しているものはここにはないかもしれない』
それと私は情報という海に溺れてしまいそうになったのです。

とりあえず一旦引き上げねば!
そう思い立ち私は海面へ引き上げることにしました。


さて海面に戻ってきた私。そこで一人の船長に出会いました。

佐久間宣行船長。
この方はテレビ東京の名物プロデューサー。「ゴッドタン」などの番組を手がけていて今年はオールナイトニッポンのパーソナリティーを勤めています。

フリーランスのデザイナーの傍、勉強と人に会いにいくという名目で私はテレビ東京に週2,3ほど通っているのです。実は私のデザイナーキャリアのほとんどがTVや音楽・アニメなどエンタメで占められており、エンタメキャリアの初めがテレビ東京からだったという縁もあって昨年末からまたこの会社お世話になることになりました。

それがきっかけとなって佐久間さんのラジオを聴き始めることになったんです。
本人曰く「ドリームエンタメラジオ!!」
めちゃくちゃ面白いラジオでプロデューサーなのに喋りがめちゃくちゃ上手くて、それこそ業界の裏側とかこの番組はこうやって作ったよとか。自分の仕事をこれでもかと楽しそうに語るんです。実際に佐久間さんの番組ってすっごく面白い。
そしてそんな佐久間さんの番組に関節的にだけど私のデザインの仕事で関わることが出来てすっごく嬉しかったし楽しかった。それに他にもテレビ東京は面白くて素晴らしい番組やドラマも沢山あって、そんな作品のお手伝いが出来て心の底から嬉しいや楽しいと。テレビはオワコンだって言うけどこんなにも面白いものが沢山あるんだ私の仕事で伝えていきたいと強く思うようにもなりました。

そうか、忘れてたなって。
私、エンタメ大好きだって。ずっと長く仕事で関わって来たけどあまり強く自覚したことなかった。
エンタメって人生において無くても生きていけるものだけど、人を笑わせたり楽しませたり大事なものを気づかせてくれたりする。人の心を豊かにしてくれるもの。
前の仕事の番組のイベントで会場に来るお客さんの顔を見るのが好きだったんです。だって絶対に悲しい気持ちで会場にいる人はいないから。楽しい嬉しいって気持ちが溢れててこっちまで嬉しくなって。
そういう力があるって忘れてたんですよね。

それと今年一番心に残ったのは、とあるイベントで大きな会場のステージ裏に上司に連れて行ってもらったこと。
タレントさんじゃないけれど、実際にステージ上から見る会場のあのキラキラとした景色は絶対に私は一生忘れないと思う。

あと佐久間さんのラジオを通じて学んだことは、エンタメの楽しさとエンタメとの関わり方。めちゃくちゃ忙しい人なのに隙間時間使って海外ドラマや映画いろんなコンテンツに触れている。私も実際、社内で当人を見かけると移動中に携帯で何か観てる。
そういう少しの時間を惜しまない所は落合さんと共通してしているなと思ったり。第一線で活躍している人の時間の使い方を見た気がしたのです。


私が探していたものは遠くの海ではなく近くにあった。忘れていただけだったんだなぁとか。
これこそ「頭の上のめがねめがね現象」

でもね、海の中の冒険も絶対無駄じゃなかった。
海がとてつもなく広く深いことを知った。
いろんなものを見つけて知って、よく見える「めがね」を身につけて地上に戻ってきて、冒険に出る前と後では景色がまるで違って見えています。それにまた「めがね」を磨きに海に戻ることもいつでも出来るし。

深く考えること深く学ぶこと…アートのこととか考え方。沢山ありすぎて全部書ききれないけど落合さんとの出会いから学んだことは一言じゃ言い表せられない。
間違いなく2019年私に影響を与えてくれた人。私を海への冒険に連れて行ってくれた人。お話出来たことも貴重な機会でした。嬉しかったなぁ。
それと、サロンメンバーとの出会いは私にとって大切なものとなりました。
刺激をもらっていて励みになっています。

佐久間さんに関しては実は私が一方的に社内で見かけるだけで話したことはなく(ましてや話しかける勇気はさらさなく)違う部署なので関わることがないけど、いつか良い仕事をして佐久間さんと一緒に仕事がしたい。人をエンタメで楽しませることをしたいです。
私はずっとエンタメに関わって生きていくんだ。そんな思いを私に抱かせてくれた今年の憧れの最重要人物です。


そんな訳で2019年。喜怒哀楽いろいろ学んだ充実した良い年でした。
みなさまには沢山お世話になりました。ありがとうございました!!
新年も私らしく。

あぁ、なんで鯨なのかって?私が鯨が好きだからです!


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