【Vtuber】「マナー」と「コンテンツ継続」
※この記事は2018/06/08にVCHASE(https://www.vchase.jp/)で、投稿されたものと内容は同じです。
最近になってグループ系バーチャルYoutuberが増えたことによって、グループ内で視聴者が大きくかぶることになっている。それ自体は相乗効果もあることだしいいことなのだがそこで視聴者のマナーが問われることが多くなってきた。特に配信で注意喚起がされることもある。
同グループ=同一 ではない
例えば、あるバーチャルYoutuberの配信時にネタになったりしたことや、お決まりの言葉だったりをそのバーチャルYoutuber以外の配信でコメントしてしまうことは避けてほしいという注意がされることが多い。
それ自体は以前から色々な配信で少しずつ話題にあがっていることで一部では問題視されていたことでもあるが、グループで配信をしている例えば「にじさんじ」であったり「.LIVEアイドル部」であったりの場合は視聴者のそういった言動が顕著にみられる。
もちろん配信している本人が先に発言したり、話のネタにされている側が不快感を表したりしなければ双方とも何とも思わないのだろう。が、中には当然「それは違うだろ」と思うバーチャルYoutuberもいる。
特にバーチャルYoutuberがグループであった場合に「同じグループ内だからいいだろう」と思ってしまう視聴者が大勢いることがそういった言動を増やしていることになる。
視聴者が思うことも分かるのだが「それはそれこれはこれ」である。
同じ会社でも部署が違えば、仕事も違うしそれに対する扱いも違う。それと同じことだと私は思う。
リアルへのフィードバック
そしてそれだけではない。
バーチャルYoutuberへの視聴者・ファンからの見方が軽くぞんざいなものになってしまうとコンテンツ自体の継続が危うくなる場合もある。
インターネット上で活動する限り誹謗・中傷等の迷惑行為がどこからか飛んでくる可能性はかなりの場合ある。これ自体はもうどうすることもできない悪習として根付いてしまっているのでどうしようもないのだが、我慢しろというのを一方的に押し付けるものどうかと思うのだ。
見なければいい・無視すればいいという考えは当然かもしれない。
だが中にはどうしても気になってしまう人間もいる。
もちろんバーチャルYoutuber以外の活動をしている人間もそういったものにさらされていることも多い。
しかしバーチャルYoutuber特有のものがそこにあると私は感じている。
それは「バーチャル」であるが故にアニメキャラクターなどと同一に考えられる部分が多いことだ。
「本物の人間ではないから」という風に考えてしまうとまではいかずとも画面に映っているのが本人そのものではないという意識がどこかにあるのだろう。勘違いしてはいけないのがそこで彼ら・彼女らも「人間」なのだということだ。
人間のなしていることだ。それを大前提に置いたうえでファンとして・視聴者としてコンテンツを楽しむべきではないのだろうか?メタな話かもしれないがその前提があったとしても世界観や設定を崩さずに楽しむことはできるはずだ。そうでなければ人格の否定などにつながってしまう可能性もある。持論になるがこれだけは間違いないと思っている私の意見で
「精神の傷はバーチャル(仮想)ではない」ということがある。
バーチャルの世界で命を落としたり怪我をすることがあったとしても肉体にはフィードバックされない。だが精神の痛みや傷は必ずそのまま精神に残るのだ。人格は同一存在なのだ。
精神的摩耗と戦うこと
そういった精神的な負担や傷が積み重なったり、急にブームだからと言って視聴者が増えたときにかかるプレッシャーそういったものに負けるバーチャルYoutuberが実際に存在することは確かだ。
バーチャルYoutuberというコンテンツはそれそのものがコンテンツとしてとらえられることが多い。
それは普通のYoutuberとは大きく違うことの一つだ。
ではよく言われる「終わらないコンテンツ」の終わりとは何か?
「やめてしまうこと」である。それが企業などの撤退やもろもろの事情なのかというのは色々とあるだろう。しかし、ファンや視聴者のほうが原因の一部となるような「精神的ストレス」によって活動をやめてしまうというのはあまりにも酷な話ではないか。
好きでファンとして応援していたにもかかわらず無意識にとはいえストレスに感じるような発言をしてしまっていたり、意識的に傷を負わせている人間がいてそれが原因となるのはバーチャルYoutuberというコンテンツそのものの衰退を作る原因にもなりえると私は思う。
「優しい世界」から「当たり前の世界」に
ファンがすべて悪いわけではないし、アンチがすべての原因ということでもない。時にはバーチャルYoutuber自身の責任となることもある。
ただファンは今までよりもほんの少し「マナー」について考え、ファンになったバーチャルYoutuberが中傷されていればツイッターなどで声をかけて応援することもできるはずだ。
ファンのひとりひとりが少しでも考えてくれればいい。それだけでもっとバーチャルYoutuber界が発展していけると私は考えている。「優しい世界」ではなくそれが当たり前のこととなるように願っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?