【Vtuber】「関係性」と「繋がり」
Vtuberブームが始まってから、所謂「Vの者」として、個人的にVtuberの紹介活動や思ったことをTwitterに投稿しモーメントにまとめたり、noteやVCHASEに記事を投稿し、配信を始めてゲストを呼び推しのVtuberについて語ってもらったりといった活動をしている。
こういった活動の中で何が一番重要だったかというと人とのつながりで、思ってもみなかったような人と繋がりを持てたり、自分から繋がりを持とうとする自分の動きにも少し活動の中で驚きがあった。企画に呼ばれることもあれば、相談を持ち掛けられることもあった。
もちろん、私に向けてのことだけではない、私の方からもアドバイスはないか聞きに行ったり、配信などの宣伝の拡散を頼んだりと、協力してもらうことも多い。配信などは最初から自分一人でどうにかなるものではないと思っていたので最初から二人で行っている。
一人ではできなくとも、二人なら、三人なら…
そういった人とのつながりと協力者の存在というのものは、リアル・バーチャル問わず必要なものだが、その点においてリアルよりもバーチャルの方が個人的には、頼みやすく頼まれやすいと感じる。
顔も見えず、本名も知らず、声すら知らない人間もいる
しかし、それでも気軽に信用できるのはこのお互いが好きな、Vtuber界隈の中で何かを成したいだとか、好きでいるということに一生懸命な人間だというのが分かるからだろう。
「気軽さ」というと軽薄な感じもするのだが、それが多分正しいのだ。
私自身は、基本的に誇れるような活動はしていないと思う。
それは当初から変らない。むしろ、自分が楽しいと思える界隈で楽しくあるために活動し、その界隈に少しでも寄与できればと思うだけで、それはそれとして自分のためでもある。だからこそ、最初は企画に呼ばれても少し悩む部分が多かった。今は声をかけてさえもらえれば協力できることに対しては真剣に協力させてもらっている。それが楽しい、繋がることやそのつながりを使ってもらえることが嬉しいし楽しいのだ。
繋がりという点において、Vtuberはどうだろうかということをふと考えた。
その繋がりを、コラボや企画以外でもきちんと意識し協力し合い、悩みを相談したりすることができているのだろうか…と。
企業の場合は、ビジネスという面で収益が上がらなければプロジェクト自体が打ち切りであったりもするので、なんともしがたい面も強くある。
企業所属のVtuberの場合運営とVtuber本人の繋がりが最も強い関係性だろう。もちろん運営とVtuberのつながりだけがすべてとは言い難いが、それでもやはりその関係性が良好か否かでお互いを取り巻く環境や今後の活動の進展にも関わってくるのが通常、企業としても社会としても、Vtuberでもそうでない者でも当たり前のことだ。
個人Vtuberはどうだろうか。
悩みがある場合一人で抱え込むVtuberも多いのではないだろうか?
グループで活動している場合などは、相談もしやすいだろう。
運営が付いている場合も同様だ。
個人Vtuber同士は横の繋がりが強い場合も多く、同じ趣向の者で集まっていることも、あれば単純に仲の良いグループなどもある。
そういった、横の繋がりがそもそも強く作りやすいVtuberは、見ていても分かりやすく問題解決の糸口を見つけていると思う。
しかし、そこに入れていない者はどうだろうか。
やはり一人で抱え込む場合もあるのではないだろうか、そもそもその集まりを作れない、参加できない、繋がりを持つことが苦手で関係性を構築できない問題もあるのではないだろうか。
そのまま、その悩みのせいで引退ということになったら元も子もない。
同じような悩みを抱えているVtuberは実は多かったりする。
大半が数字として活動が結果に表れていないことによるストレスや、伸び悩んでいること。そしてそれを原因として実際Vtuberを続けるべきか否かというところまで進行している場合もあるだろう。
で、あればなおのことその、「繋がり」というものを意識すべきなのではないだろうか。自分が一人だというその意識を改革すべき時は今なのだ。
私自身もあまり人と繋がることが上手だとは言えない。
今でこそ、活動のために声をかけたりする機会が増え徐々に克服されてきたが、それというのも、そもそも人と繋がることの楽しさに目覚めたからだ。
冒頭で書いた通り、一人では上手くできないと思っているからこそ協力し合えるのだ。
「自分には何もできない」と考えている人は、Vtuber・Vの者・ファンにも多くいることだろう。しかし、それはどうだろうか?
「一人では」が抜けていないだろうか?他のVtuberやVの者、ファンに声をかけてみてはどうだろうか、確かに聞くべき人を選ぶセンスは大事かもしれないが、Twitter等の発言などで少しでも自分が共感できる内容であれば問題ないはずだ。同じような思考や価値観であれば見えるものも似てくるだろう。そこに繋がれるということを見出すこともできる。
人間は一人では生きられない、Vtuberも同じだ。
登録者数やファン、配信を見に来るリスナーは人間だ。表記上は数字かも知れないが、それも一つの「Vtuberとファン」という人間の関係だ。
Vtuber同士でも、Vの者とVtuberでも、ファンとVの者でもこれは変わらないことだ。
バーチャルであっても本気の理解しあえる関係性を作り出し、それを有効活用することは、Vtuberとしても、Vの者としても、ファンとしてもそうであるし、その中で新たに別の存在としてさらに生まれ変わることもできると思う。それはさらにバーチャルが、もう一つの「現実」が「未来」として作り出されることになるきっかけになるのではないかと私は思う。
モデルやVtuberという自分の存在そのものをアバターとして持ち、バーチャルの世界においてバーチャル【実質的】な人間関係を持つということの重要性を今一度考えてほしい。
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