「Vchaser」と「ファンの活動」【VACalendar】
さて、今回の記事は「Vアドベントカレンダー」の企画にお呼ばれをしたということで、この機会を活かして私のVchaser活動とそれを通して
「Vtuber界隈のファンの動き」について書いていこうと思う。
そもそも私が名乗っているVchaserとは何かご存じない方もいらっしゃると思うので簡単に説明をさせていただくと、VCHASEというVtuber関連の記事投稿型SNSがあるのだが、そこに記事投稿をして活動をしている人間の総称を言う。
私の場合は依頼が来た時や気分が乗ったときに書くため、最初のころよりも明らかに記事投稿数が減っている。VCHASE公式運営もDiscordサーバーを立ち上げもっとVCHASEを盛り上げようというときに、まったく度し難い男だと私自身もそう思うのだがそれはそれ。
VCHASEを盛り上げるためにできることと今足りないこととは何だろうか?
VCHASEはそもそも自分が好きだったり、知ってほしいVtuberを紹介する側面も持ち合わせている。で、あればVchaserの活動理念としてそこは外せない。
ファンの動きとして分かりやすいものの例をあげると
・ファンアート ・MADなどの動画 ・オリジナル楽曲
・ゲーム制作 ・MMDなどのモデリング etc.
だが、これらは技術的な部分で敷居が高くとられることも多い。
記事の執筆・投稿に関しても、気楽に書いて大丈夫だというアピールをしているVCHASEですらまだまだ盛り上がりが足りない。
そこで着目したのはTwitterでのファンの発言だ。
「好き」「応援してます」といったたぐいの投稿はVtuber同士のファン・一般ファン問わず毎日のように見ることができる。
「気持ちは、出来上がっている」
ただ、そこから行動に移しているファンはやはりある程度何かしらの技術をもって前述したような創作活動に走る。
ではそれ以外のファンは、どうするべきだろうか?
VCHASEに記事を投稿してもらうのが手っ取り早いのはもちろんなのだが、執筆という所まではなかなかいかない。ファンの気持ちを解き放つにはどうすればいいか。そしてその手伝いをどう言った手段でできるか…
ファンの動きとしてなかなか見なかったのは配信だった。
というか特に技術がない私ができることが見当たらなかったし、ニコ生であれば何百回もやってきたので配信経験は問題なかった。
推しを語ってもらえればいいのだからそれほど難しいことではないはずだ。
それに、界隈の話をする配信はあれどなかなか推しVtuberを特に「ファンが語る配信」はあまりなかった。あってもVtuber同士が基本といったところ。
Vtuberももちろんではあるのだが一般ファンの動きも見せていきたいと感じた。
かくして「推し語り!VCHASER RADIO!」の企画が始まった。
初回から配信内容は一貫して「Vtuber・一般ファン関係なくゲストをお呼びして、推しのVtuberを語ってもらう」というものだ。
とはいえ問題はあるもので、
・私一人で果たして盛り上がるのかという問題
・Vtuberも一般ファンもゲストの応募があるかどうか
だが、思いのほかこれは杞憂だったようで、最初の問題は私と同じくVchaserとして活躍していた「ぷるぷるぞんびぃ」君に相方として協力してほしいという話を持ち掛けたところ、すんなり了承をもらえた、そしてそちらの繋がりと私の募集を見てツイッターから応募してきてくれたゲストも10人ほどすぐに集まった。
Vtuberブームのこの1年近くで築いた人間関係が上手く機能したし、相方を含め人間関係に恵まれていると感じた。これにはとても感謝している。
この配信活動を通じての狙いという部分では、
・VCHASEの盛り上げ
・ファンからの主張をする場を作る
・ファンの新しい動きの提案と活性化
である。
VCHASEの盛り上げに関しては配信での宣伝とVchaserという存在の周知・広報活動に加えて前述したようなことである。
2つ目のファンの新しい動きと提案について、これはまだまだ規模は小さいものの成果は出ていると感じていることがある。
まず、Vtuberファンの主張する場所を作ったことに関してだが、肉声で推しを40分から50分語るというのはそれだけでかなりの「説得力」があると感じる。そしてそれが驚いたことにその推しVtuber本人やVtuber運営の耳に届き配信を視聴してくれるという事態が起きている。例えば、響木アオちゃん、運営のコアパンが実際に配信に顔をのぞかせてくれたり(実は未だに顔をのぞかせてくれる)、舞鶴よかとちゃん、運営マネージャーが配信時のゲストにその後ツイッターで話をしたりと明らかに通常のVtuberとファンとの関係性とはまた違う動きを見せている。実際に配信時のコメント欄に推されている本人がいるというのもあったし、推しVtuberとして語られた、くのいち子ちゃん本人が配信に突如ゲストとして現れるという珍事もいい傾向だと感じた。
そして「熱量」も大きい。肉声によるというところもあるのであろうが、
上手く話せるか不安だったり緊張していると配信前に言っていたゲストもゲストも話せば話すほどに熱が高まっていってどんどん思いのたけを発散してくれる。本人もすっきりするし、推しVtubeの宣伝もできる、ゲストがVtuberであれば自身の宣伝もできる。誰も損をせず、ただ得をしてもらえるというのは企画を立ち上げた本人としてもとても嬉しいことだ。
ファンの新しい動きとして、実際に技術が無くても私のような活動はできる(もちろん良い人間関係が築けていたのは大きいし、幸運だったわけだが)し、Twitterの140文字の中で語り切れないこともあるだろう。そういったことはぜひVchaseやnoteで執筆活動をすることにつなげていってもらいたいし、読んでもらうことが増えれば推しのVtuberの支援にもなる。もちろん私たちのように推しを語る配信をしてもいいわけだし、むしろ増えていってほしいとさえ感じる。
私は自分たちの配信をファンの動きのモデルケースの1つにして、ファンの動きを活発にしていってほしいと考えている。
勝手な話かも知れないが、ファンがいるのであればある程度それを糧にして頑張ってほしいと個人・企業関係なくVtuberや運営には思っているし、ファンを数字だけで見るのではなく活動しているファンを感じてVtuber活動をするということはより密度の濃いファンへの活動にもつながってくるはずだ。そしてVtuberファンにはその持ち前の「熱」をそのままにしないで、何かしらの活動に打って出ていってもらいたいと思う。
「自分には絵が描けない・動画が作れない・音楽もできない・記事も書けないい…」と思っているファンはちょっと考えてほしい。
「やろうとしたか?」と。
Vtuberにも言えることかもしれないがやる前から諦めて自分ができるはずだったことを言い訳してやらないだけで実はできたのかもしれない。
それはもうただただ「もったいない」
私だって、そもそも何もできないけどとりあえず思いのたけを書いていたら、何となく記事になったとかそういうところから始めたのだ。
企画に参加したり、ほかの人の記事を見ると「よくこんな難しいこと書けるな!?」と驚くことばかりである。
今回の企画もそうだ、今までの他の参加者の文章を読めばわかるはずだ。
私にはあんな難しい文章や動画は書けないし作れない。
無理だ…無理だがそれがどうした。
単純に考えるのだ、もっとシンプルでいい。
ファンが応援するのに一番大事なのは気持ちだ。
気持ちを文章に書けばいい。
なに、そんなに難しいことではないのだ。
乱筆乱文で結構。
Vtuberに限ったことではない、好きなものを好きだと叫ぶことになんの憚りがあろうか。
セオリー?書き方?知るかそんなもの。
最初から100点満点で書ければ苦労なんかしない。
そんなものは、後回しだ。
『知識はあるか?』『NOだ。』
『技術はあるか?『NOだ。』
『気持ちはあるか?』『YESだ。』
自問自答と消去法で答えは出た。
まぁ、私みたいなものがそうそうたるメンツに並ばせてもらってること自体がどうかしてるのだが、こんな文章力でもできるんだからまだ一歩踏み出せていないファンにはどんどん前に出てきほしい。
1人で活動できなかったり、何かに必要であればコミュニティを作って運用したり参加することも考えてもいいだろう。実際にDiscordでは、VCHASEもサーバーが存在しており情報共有もされているし、Vtuberのファンサーバーもかなりの数見られる。
少しずつでもいいから自分なりのやり方で実行に移してほしい。
なぜならブームそのものの動きというのはファンの動きでもあるのだから。まだVtuberブームも1年、これをブームだけで終わらせないためにもファンの動きが一層重要になってくると私は思っている。
ある有名アーティストが自著の中で概ねこんなことを言っていた
「楽器ができなくても声が出せるから歌える」
なるほど、技術が無いからと言って、それそのものをあきらめるのではなく手段を「できること」に変えればいいのだ。
相方のぞんびぃ君からも今回の企画にあわせてコメントをもらった。
「ゲストの推しを呼んで目の前で褒めちぎって貰えるようなラジオにして、推された人達の活動の原動力になれればいい」
私たちの配信はあくまで「きっかけ」にすぎないのかもしれない。
それでも動かずにはいられなかった。そうすべきだと感じたし感じたのであれば自分から動かないと何も変わらない。Vtuberにもファンにもそうあってほしいと感じるし自分たちの活動の原動力にしてほしいと感じている。
そういう意味では、ファンもVchaserとして「追う対象」になるのかもしれない。次の1年はさらに嗅覚鋭くせねばならないと感じる。
宣伝のようになってしまったが、なかなか配信で裏話もできないので今回の企画で書かせていただいた。
あくまでもVchaserの活動として、これからもまだまだ配信は継続していきたいと思う。
ゲストの募集も継続しているので、気になった方はぜひ声をかけていただきたい。そして私たちはVtuuberはもちろん、ファンの助けにもなれるよう活動していきたい。
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