ApexLegends VTuber最協決定戦 TST 東京スカルタウン の強さはどこにあるか?
始めにお断りしておきますが、僕はこのゲームは好きですけど、上手くはないです(ゲーム内のランクもプラチナ4で止まっています)。あと、ゲームを知らない人やカスタムマッチを視聴していない人に向けての注釈はしないので、ご了承ください。
4回目の雑感などはこちらから
→ https://note.com/kahiro_/n/nabd3d281510d
7回目の雑感などはこちらから
→ https://note.com/kahiro_/n/nf51713885568
その上で、チーム 東京スカルタウン(TST) の応援視点からの話などをしようと思います。
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と、思ったのですが、先ず言及しておかねばならないと思うことをお話します。
VTuber最協決定戦という大会は、渋谷ハルさんが個人のコネクションや資材等を投じ、VTuberを招待してチームを結成してもらい開催されるものであります。一部のVTuberファンの方が「あのチームが強すぎるからズルい」等の言及をしておりますが、参加している選手たちは他の選手たちとの力量の差がある事は承知の上で臨んでいるので、そこはファン側も承知して、推しが大会に向けて練習し、大会で活躍する姿を純粋に応援してほしいですし、推し以外の選手たちもみな日々研鑽して大会に臨んでいるので、その配慮はしてほしいと願っています。
推しのチームが全滅させられたからといって、攻撃してきたチームの配信に低評価を押す行為は、そのファンの自慰行為でしかなく、その行為を推しのVTuberが知った場合にどれだけ悲しむか、心を痛めるかを想像していただきたいです。
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さて、本題です。
「TSTの強さはどこにあるか?」というテーマですが、プロゲーマーによるコーチング無し(※渋谷ハルさんによりコーチングは1回あり)にもかかわらずTSTの強さを感じた部分について、僕個人が配信を見ていて思った事を述べます。
【戦術面】
①パーティ編成・武器構成・ムーブが安定して刺さる
②はちてん。さん&パカエルさんの戦況の読み
③瀬戸あさひさんのレヴナント研究
【コミュニケーション面】
④歯に衣着せぬ対話と黙りこまないことの重要さ
⑤提案・決定の早さ
【環境面】
⑥渋谷ハルさんの家から拾ってきたゲーミングPCによる瀬戸あさひさんの覚醒
―――――― ①について ――――――
TSTはジブラルタル(はちてん。さん)・レイス(パカエルさん)・レヴナント(あさひさん)という編成であり、ジブラルタルのドームを使ったりレヴナントのデスプロテクションで詰めて戦闘をするため、ショットガンをメインとした武器構成としています。具体的には
ジブ G7+マスティフ
レイス フラットライン+マスティフ
レヴ R-301+マスティフ
という持ち合わせです。この武器構成は、実はTSTのムーブにも関係しており、マップの外周側から安全地帯の内側を狙っていく動きの場合、アサルトライフルで周囲を警戒しつつ中距離射撃を、デスプロテクションで詰める時や反対にデスプロテクションで詰められた時はマスティフで対応をしやすいというメリットがあります。このゲームは地形デザインがしっかりできていて、
ポジションAはポジションB・Cに対して強い
ポジションDはポジションAに対して強い
という、絶対的に強いポジションはなく、必ず弱点が存在します。これをリング収縮により弱点が排除されたポジションをキープしたり、次の強いポジションを時間や戦況を見ながら、デスプロテクションとポータルを利用して奪い取りに行くという戦術が刺さり、事前練習カスタムではTSTが上位にいることが多かったと思われます。
これに対し、チーム 漢度3000倍はTSTと同じパーティ編成でフラグメントウエストというマップ中央からのムーブで武器構成もショットガン+近距離武器(歌衣メイカさんだけG7+ショットガン)という編成の為、若干索敵能力に劣る部分があるものの、近距離戦は非常に強く最多キルを取るマッチが多かった印象です。本番でどちらのチームがより刺さるのかを個人的には楽しみにしています。
―――――― ②について ――――――
はちてん。さんとパカエルさんのリング収縮予測と他のチームが降下した地点を予想してどう動いているのかを想定したムーブができているところが強いです。更に、倍率スコープを使用して発見したパーティのスキン(レジェンドの外観)から「あれは●●さん(もしくはチーム名)だ」と判断できるところも強いです。これにより、例えば
「あのチームにはコースティックがいないからデスプロテクションで強引に詰められる」
「あのチームの武器構成は多分こうだからこの状況ならファイトを仕掛けられる」
といった、事前に他のチームの配信等を見て研究した情報を試合中に活かしている点が非常に強力です。多分ですが、参加チームの中でも屈指の情報収集&研究をしていると思います。他のチームだと
「あのジブ攻撃して!」
となるところを、TSTの場合は
「(歌衣)メイカちゃんにフォーカス合わせて!」
となっているので、チームメンバー全員に知識がシェアされているもしくは事前練習カスタムにより身についていると思われます。
これに対して、「大会当日にスキンを変更することは有効か?」という議論も出てくると思いますが、コースティックのいるチームだと相手の油断を誘いやすくなると考えられます。ただ、レジェンドによっては、例えば黒系のスキンだとトンネル内で相手から見難くなる等のメリットもあるのと、チームとして揃えるとカッコイイということもあり、そこは「配信者としてどうしたいか」という点で自由に選択してよいと思われます。
―――――― ③について ――――――
あさひさんがBobSappAimさんのテクニック講座動画を見る等をして研究し、事前練習カスタム 9回目 4戦目では最終リングにロングポータルを展開すると合わせてデストーテムを発動させ、リング外でダメージを受けながら攻撃&デスプロテクションが切れても体力が50残った状態でデストーテムに戻ってポータルに入るというプレイを見せています。
こちら → https://youtu.be/76tZ0tTskFA?t=10771
また、サイレンスで相手を妨害するスキルも上がってきているので、本番での活躍を楽しみにしています。
―――――― ④について ――――――
チームメンバーが「大会優勝」を目指しているので、意見をバチバチに出し合っています。時には手厳しい意見が出たとしても、それは仲間の失態を責めるための発言ではなく、「より自分たちが強くなるためにはどうすればいいか」ということを念頭に置いて互いに言い合っているという認識があって「遠慮しない関係性」の強みが出ていると思われます。ムーブ時にあさひさんが遅れていたり、パカエルさんが突出している時に、はちてん。さんがしっかりと見ていて「遅れてる」「出すぎ」という指示を出す事に対しての理解度も十分になっているかと。多分、配信外ではもっと厳しい意見の出し合いをして切磋琢磨しているんじゃないかなと思われます。
また、他のチームと比べて「黙りこまないことの重要さ」を理解し体現していると思われます。間違っていても意見を言う、希望を伝えることで、チームメンバーが何を考えどうしてほしいのかという部分への理解を深めており、今まで受動的にデストーテムを発動させていたあさひさんが今では はちてん。さんに言われる前にあさひさんがデストーテムを発動させる場面が増えてきており、これが練習の結果でもあるかと思われます。
厳しい意見は場合によっては相手を傷付けることもありますが、根底に「信頼」があるTSTは強いと感じています。遠慮して大会当日まで何も言えないという関係なら、ここまでのチームとしての完成度は無かったかと。
―――――― ⑤について ――――――
これは②④にも関係する事ですが、加えてTSTは事前練習カスタム 8回目の延長戦を除き、全てのマッチに参加しています(※8回目のみ はちてん。体調不良により延長戦を辞退)。多分、全チームの中で一番の出席率であることと、その経験をフィードバックして以降のマッチに活かすことができていると思われます。スケジューリングの巧さも練度上昇に繋がっていると思います。
法人VTuberはコラボや企業案件等があって忙しいという見解もあるかもしれませんが、個人VTuberだからといって全員が専業というわけではなく、同様にコラボや案件があったり、日中は仕事や学業をしているケースもあるので、参加選手それぞれがそれぞれの都合・事情ありきでこの大会に臨んでいることには留意が必要であると思われます。
―――――― ⑥について ――――――
事前練習カスタムの初期、あさひさんはゲーミングノートPCを使っての配信をしていたのですが、恐らく過熱による処理速度低下等があって満足に力を発揮できなかった部分がありました。しかし、渋谷ハルさんの家からゲーミングデスクトップPCを拾ってきて、
デスクトップ → ゲーム
ノート → 配信
と2PC配信ができる環境になって、それまで以上の活躍ができるようになっています(※あさひさんと渋谷ハルさんはオフコラボをするくらい仲が良い関係です)。
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以上が、僕の考える「TSTの強さ」についてのお話でした。
事前練習カスタム初期のTSTは、あさひさんが一人だけ落ちた状態でチャンピオンを取るというケースもあったのですが、今ではあさひさんが覚醒して練度が上がったこともあり、本番では完成したTSTを見られることを期待しています。
僕はTST視点でのお話をさせていただきましたが、各チームに様々なドラマがあると考えています。どのチームにも、大会本番で全力が出し切れることを願っております。
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前回の手記に引き続き。
渋谷ハルさんへ。管理・運営は大変であると思いますが、応援しております。楽しく、熱いコンテンツをありがとうございます。
以上です。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。一緒にVTuber最協決定戦を楽しめたら幸甚です。それでは。
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