【VTuber トマト組】堺ことりさん&園崎ナクラさんのユニット [ahi:] 1st Album 『kumoru』の感想を書いてみる。

 始めにお断り事項を。

 僕には音楽的な専門知識は殆ど無いので、直感的な感想を綴る事になります。

 真っ当な評価はできず、また作り手の意図などをすべて理解できないですが、「こう受け取ったよ」というメッセージを[ahi:]のお二人(園崎ナクラさん&堺ことりさん)に伝える目的でアウトプットします。なのでトマト組を知らない方向けの文章ではありませんのであしからずです。

  園崎ナクラさん

   twitter https://twitter.com/NSonosaki

   YouTube https://www.youtube.com/channel/UCJ8hXgcSIMTQyLIQzcdYdxg

  堺ことりさん

   twitter https://twitter.com/kotori_sakai

   YouTube https://www.youtube.com/channel/UCZfHZ_uBd7LQtDyXRoHXnRA

 2020年6月1日にPIXIV BOOTHでリリースされた[ahi:] (あひぃ) の1st Album 『kumoru』。

  https://booth.pm/ja/items/2106135

 このアルバムを購入した理由は「トマト組」という箱で活動しているメンバーの音楽に対する技術力と情熱が高いと感じていて「信頼できるブランド」という理由からです。

 音楽業界に携わる人から見た場合の意見は解りませんが、僕にとっては「心に響く音を奏でてくれる」という期待が高いです。

 それはトマト組のメンバーがtwitterやYouTubeという場で時折見せてくれる音や音楽に対する姿勢がそう感じさせてくれていると思います。


 それでは収録されている各トラックの感想を。

 まず『Panache』以外は「曲」というカテゴリより広い「サウンド」という印象です。楽器だけではなく環境音等を取り入れた演出。それが物語を想像させ、ピアノの音、ドラムの音などに更に意味を持たせてくれる印象です。ライナーノーツを見ないでの感想を綴ります。感想の長さがサウンドの良し悪し・自分の好みを決めるものではないのでご了承ください。

【1 Crystal / Crystal -reprise-】

 光を乱反射させた氷の結晶をカメラがゆっくりと回りながら撮影しているような場面を想像しました。

 00:32くらいからのピキピキする音は氷が解けて軋む音の様で、朝方のことりの囀りであるかもしれないような、そんな曖昧さ。

 01:20に聞こえる電話のコールの様な音。

 01:50から聞こえてくる堺ことりさんの「はろわー」のボイス。まるで目覚ましが鳴り響いているかのようなノイジーなサウンド。

 03:04での開ける感じは朝日を想像しました。

 そして終幕。

 「目覚ましかけて起きようとしたけど起きずに寝てました」的な世界観でした。

【2 Nemuke - zamashi】

 アラームで目覚めて、食事をして、朝という時間帯特有の音の響き方の中で自分の顔を叩いて「今日も一日がんばるぞい」と奮い立たせいているようなイメージでした。

 01:22からのピアノが好きです。

【3 Caffeine】

 導入部分は車道の脇を通勤・通学中の人達と歩いているような印象がしました。

 00:11からは学校の始業チャイムを連想させるような旋律。

 周囲の忙しさを尻目にマイペースで歩きながらコーヒーを飲んでいるようなイメージをしました。

 01:19からは歩道橋の上で手すりに肘をつきあくびをしながら風景を見ているような情景を想像しました。

【4 The Toy】

 机の上に置いてある、電動で上に持ち上げたパチンコ玉がレールの上を転がっていくようなおもちゃを想像しました。

 少々退屈しながらも、じっと見入ってしまう、そんな感じ。

 もしかすると、雨で外出予定がキャンセルになってしまったのかもしれない。

 そしてイトイさんが絡んでいる気がしている!

【5 OMOIDE】

 こちらも学校のチャイムを連想させるような旋律から入り、シンセサイザー(?)の音で梅雨の明けたあとの季節を連想しました。

 楽器名が解らないのですが、「ぶいんぶいんぶいん」て音はセミの声を連想しました。

 ずっと背景に流れる「ザー」というサウンドは「今ではないこと」を連想していたのですが、02:16からは雨の音にも聞こえて、「雨の日に学生時代の楽しかった事を思い出している」かのように思えました。同じ音が場面によって持つ意味が変わったという印象です。

【6 zawazawa】

 「のん気でいたいのだけど、何か落ち着かない。その原因はわからない。ざわ……ざわ……(ざわが2つまでは多分セーフ)」という印象です。

 前のめりな感じの拍のずらし方が好きです。

【7 Yoru No Dance】

 踊っているのは水槽の中の熱帯魚であり、行き交う車のヘッドライトであり、街を歩く人の影であり。

 「あなたは踊っているの?それとも踊らされているの?」

 そんな言葉を想像しました。

 もしかすると「No Dance」にも意味があるのかも?

【8 Panache(パナシェ)】

 今までアシノさんも着手してこなかったトマト組メンバーを集めての楽曲。

 高峰伊織さんの一音一音が優しい歌声と、アザミさんの子音を活かしたシャープな歌声とが奏でる旋律。

 安定感が増す椿田りささんのベース。

 軽快な音とギュイーンと鳴らしたい欲の強いアシノさんのギター。

 歌声だけでなくベースとギターの良さを引き出し見せ場を作る園崎ナクラさんのドラムと堺ことりさんのキーボード。

 「トマト組」の持ち味をフルに出した最初でありかつ最高の一曲だと思います。

 これが気遣い的な部分でこうなったのか、ベクトルだけ示して各人が好き勝手にやったのを園崎ナクラさんと堺ことりさんがまとめたのかはわかりませんが「メンバー同士の絆の結晶」だと思います。Panacheであり「kizuna」でもあるのかなと思いました。

 余談ですが「Panache」のeは環境によっては「*」(多分特殊文字扱いで「規格外」の表示)となってしまうようです。フランス語対応してればきちんと表示されるのかな。

 ということで、ライナーノーツを読んで「自分、音楽センスないなー」と思い聴き直すこととします。

 現段階での感想は以上です。受け止め方は人それぞれってことで!

 今まで僕が聞いてこなかったサウンドを聴かせてくれた[ahi:]のお二人には感謝です。arigato !

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