Season5スタートしました!
8/8(火)に『家業イノベーション・アイデアソン Season5【キックオフ】』をオンラインにて開催しました✨
キックオフでは、今シーズン参加する家業イノベーター3名から事業内容と取り組みたい課題やテーマを共有いただき、交流会の時間で家業イノベーターの話を深掘りしました。今シーズンも、新しいことにチャレンジする家業イノベーターとさまざまな属性やバックグラウンドの参加者が交わるイベントとなりました!
家業イノベーターからのプレゼン
🏮 飯島工作所 ラッジ ジェフさん【竹細工製作】|那珂市
イギリス人の父とドイツ人の母から生まれた、スイス生まれフランス育ち。現在は茨城在住で、18〜19年ほど日本に住んでいます。
飯島工作所は、竹細工の大きな水府提灯を作っています。火袋だけを作り東京の問屋に卸しています。もともと奥さんのお父さんが40年以上やっていた仕事で、2017年にそろそろ引退するという話を聞き、自分自身もこの仕事に興味があったので少しずつ教えてもらいました。
提灯作りを始めて6年目ですが、大きな影響を受けたのはコロナです。祭り用に神社や飲屋街に出していた提灯の注文が激減しました。メインでは提灯作りをしながら、今は「Suifu Glass Lantern」のプロジェクトに取り組んでいます。子どもの頃からステンドグラス作りを趣味としてやっていたこともあり、特にコロナ禍によく作っていました。そこで、提灯とステンドグラスを組み合わせて自分スタイルの提灯を作りたいと思うようになり、どうやったら組み合わせられるか色々と試しました。そして今年、インテリアとしての作品が完成しました。提灯の上の蓋をステンドグラスにし、特別な和紙を使用。電球の色を変えたり明るさを調整したりできるようにし、デザインや形のバリエーションは無限大です!
先月2つ売ることができました。しかしコロナがおさまってきて提灯作りの仕事も忙しくなり、作るのに時間がかなりかかるのでそんなにたくさん作れないのが現状です。
【vol.1から取り組むテーマ】
新商品をどのような切り口でプロモーションするか?
🥬 株式会社樫村ふぁーむ 樫村 智生さん【農業】|日立市
樫村ふぁーむ2代目、1989年生まれの33歳です。日立市十王町で生まれ、33年間ずっと日立市十王町にいます。今年で就農15年目になります。現在は4人の子どもの父親です。
樫村ふぁーむは1975年創業、父親が18歳の頃に始めた事業で、2017年に法人化しました。野菜に関しては、創業当初から栽培期間中農薬・化学肥料不使用でやっていて、旬の野菜を中心に年間100種類以上の路地野菜や施設野菜を栽培しています。よく見るオーソドックスな野菜から、カラー系やコンパクトサイズの野菜を作っています。水稲に関しては、初期に除草剤を1度だけ使用した低農薬米を栽培しています。お米は、オリジナルブランド「陽のいぶき」(コシヒカリ)、今年から新しく栽培を始めたユメヒタチ、加工用のもち米 ヒメノモチなどを作っています。また、杵付き餅や干し芋・焼き芋、切り干し大根、にんにくしょうゆ・しそしょうゆなどの加工品も作っています。地元のスーパーや都内の八百屋さん、ホテル、飲食店、個人の会員さん、自社EC・産直EC「食べチョク」などに販売しています。ECサイトでは野菜セットをメインに売っていて、サイズやお米とのセットを選べるようになっています。HPには、野菜図鑑や十王便りも更新し、野菜の情報を見れるようにしています。
樫村ふぁーむが大切にしていることは、
・安心・安全は当然のことで、おいしくかつ環境にもやさしいやり方で今のこの場所で息の長い農業を続けていくこと
・変えない信念を持ちつつも、面白いと思ったいろんなことにチャレンジしていくこと
・オープンにしていくことで、本当の意味で顔の見える関係を築くこと
の3つです!
樫村ふぁーむでは、農業体験や不定期イベント、循環型農業、農業のことを知ってもらうためのSNS発信などに取り組んでいます。「人材不足」「価格帯の向上」「収穫ピーク時の販路」などに課題を感じ、これからは「ファンの増大」「生産量の調整」「加工品の増産」に取り組んでいきたいと思っています。そして最終的には『見て楽しめる、学べる、食べることもできるような観光農園』になれたらいいなと思っています!
【vol.1から取り組むテーマ】
ECサイトのサブスク商品を都内向けにどうやって売るか?
👚 有限会社谷川クリーニング 谷川 祐一さん【クリーニング】|神栖市
有限会社谷川クリーニングは、地域の方からは「タニクリ」と呼ばれています。今年で創業54年目になります。一般衣類クリーニングやビジネスクリーニング、各種特殊加工、特殊洗浄を行っている会社です。千葉県と茨城県のスーパーやショッピングセンターに14店舗展開しています。2021年度には、ホワイト企業大賞にて大賞を受賞しました!父が創業者で、職人気質の破天荒な父の元で超厳しく育てられ、絶対に継ぐもんかと思いながら東京へ。ゲーム会社に入社し会社員をしながら、プロの俳優を目指していました。28歳の頃に父から帰還命令があり、いろんなすったもんだがあって父ともたくさん喧嘩をしながら、茨城県に戻り会社を継ぎました。そこから多くの人の助けを得て、12年かけて倒れかけの会社を立て直しました。
いろいろ勉強しながらやったわけではなく、その場その場でどうやったらうまくいくかを考えながらアクションしてきました。自分たちはこれが“普通”だと思っているものが、どうやら周りの人からも見たら相当変だということで、その特徴を紹介します!
・中間管理職がひとりもいなくて、上下がない
・始業時間と終業時間、おやすみなどは相談して決めている
・所属や部門は決まっておらず、シフトも相談して決めている
・お客様がお店の飾りを作ってくれていたりお直しを手伝ってくれたりしている
・会社で使う備品などは、誰でも自由にいつでも買える
・ITなどを活用し、バックオフィサーは0人
◎「人と人との関係性」をすごく大切にしている(自分・同僚・お客様・協力会社・地域・環境など)
現在、クリーニングの消費エネルギーをゼロにする活動や、会社やお店以外でも人と人とのつながりを生むフリースペース「LINK UP LABO」の建設、地域のみなさまが学べる・楽しめる・出会えるイベントの開催などに取り組んでいます。タニクリは、地域の人とのつながりを作りながらやっているクリーニング会社です!
【vol.1から取り組むテーマ】
これまでやってきたことを整理し、これからのビジョンを定める!
プレゼンを聞いて、交流会でさらに深掘り
交流会では、ブレイクアウトルームにて各家業イノベーターと15分ずつ交流。家業イノベーターのプレゼンを聞いて、さらに聞きたいことや意見などを聞く時間となりました。メインルームに戻ってきたみなさんの表情から、時間が足りないくらい盛り上がっていたことが伺える雰囲気でした!
次回は9/12(火)19:00からvo.1を開催!
vol.1では、各家業イノベーターがテーマを提示しチームに分かれてアイデア出しを実施します。またイベント冒頭では、これまで参加してくださった家業イノベーターの方々をお招きし、アイデアソンでの取り組みとその後のアクションを紹介してもらいます。
自分らしく家業に携わりながら事業成長に取り組んでいる “家業イノベーター” を、アイデアでサポートする “サポーター” 募集中!みなさんの知識や経験、スキルで家業イノベーターを応援しませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?