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家業イノベーション・アイデアソン Season5 【vol.1】開催!

9/12(火)にオンラインにて
家業イノベーション・アイデアソンSeason5【vol.1】
を開催しました!いよいよ今シーズンのアイデア出しがスタートです✨

vol.1は、宮治勇輔さんによるゲストスピーカー講演から始まり、その後各チームに分かれてディスカッションを行いました。1時間のグループワークの中で出たアイデアをもとに、来月開催するvol.2に向けてアクションプランを設定します🔥

このレポートでは、家業イノベーション・アイデアソンの先輩でもあるゲストスピーカー講演と、各チームでのグループワークの様子を簡単にまとめていきます!


ゲストスピーカー講演

🐖 株式会社みやじ豚 宮治勇輔さん【養豚業】|藤沢市

父親が養豚場を営む家庭で育ったものの、大学生までは家業を継ぐ気はなかった宮治さん。しかし、大学のサークルでのBBQがきっかけで家業に関心を持つようになったそうです。現在では本業のみやじ豚の傍ら「NPO法人農家のこせがれネットワーク」を立ち上げ、都心で働く農家出身の方を実家に帰すべく15年ほど活動されています。

また、自身の事業も新たなビジネスモデルの確立から規模を拡大させ、今では多数のメディアに取り上げられています。

ないものを作るのではなくて、あるものをどう活かすか

宮治さん自身は、農家のもつ課題に着目し、それを解決すべく動いていたが、初めは農業の先輩でもある父親に反対されっぱなしだった。地に足がついていない、理想論だと言われ続けた。

しかし、自身のもつネットワークや既存の仕組みをうまく活用し、新たなビジネスモデルを考案することで課題を解決することに成功。

家業の承継において、ゼロから事業を作る訳ではない。創業者から先代に至るまで、築いてくれた経営資源があります。この経営資源を、時代に合ったカタチで、自分に合ったカタチでどう活かすのか。家業の後継者は、あるものをどう活かすかという「プロデューサー発想」が大事。

ブランディングとは、好きになってもらうこと

マーケティングとは、営業せずとも売れるようになるための仕組みづくり。
ブランディングとは、商品・サービスを好きになってもらうこと。

毎年様々な施設へ視察に行くが、食の業界は体験によるブランディング一択。自分たちのホームグラウンドにお客さんを連れてきて、いかに感動を与えられるかにかかっている。

誰と組むかを大事にする

ビジネスをする上で、誰と協力するかは非常に大事。その中でも宮治さんが相手を選ぶ際に大切にしている条件は2つ。1つめは自分に関心を寄せてくれること。2つめは実績があること。

家業を継ぐ上で、新たなビジネスやネットワークを形成する時、協力してもらう相手を慎重に選ばないと、相乗効果が見込めないばかりか、お互いに損をしてしまうこともありえる。

会社のビジョンを問い直す

パーパス経営という言葉をよく聞くようになってきた。これは大企業だけではなく、中小企業や家業でも同じことが言える。コロナを経て企業の存在意義が問われるようになってきたこの時代で、理念と事業の一貫性と整合性が大事。

参加者へのメッセージ

アイデアソンで出たアイデアをすぐに実行できる人は強い。もちろん全てを受け入れる必要はないが、自分がいいなと思ったアイデアをすぐに実行に移すかどうかは、アイデアソンを活かすポイントになる!


グループワーク

👚有限会社谷川クリーニング 谷川 祐一さん【クリーニング】|神栖市

【今回のテーマ・ゴール】
会社の規模が大きくなり、お客様や取引先との接点も増えてきたので、自社の強みや独特の経営形態を世の中に上手に発信していきたい

まずはタニクリの特徴や沿革を知り、参加者の方々からの様々な質問に答えていきます!谷川さんがどうして家業を継いだのか、実家に戻った後に会社を立て直すまでの壮絶なストーリーを経て、今のタニクリに至るまでのお話を深掘りしていきました。

参加者の方からは「経営理念がない中で、社員の方々が幸せに働けている要因はどこにあるのか」「自分が社長を退いた後、数十年後の会社はどうなっていて欲しいのか」「なぜ今、活動や経営形態を外部に発信しようと思ったのか」といった質問が寄せられました。

個人的には、一問一答で参加者からの質問に谷川さんが答えていく中で、谷川さんの経営哲学が垣間見えたのが印象的でした。

【vol.2に向けたアクションプラン】
まずは、谷川さん自身の言葉を動画や文章でシェアするところから始めてみては?という提案がありました!どのような形式で発信していくかは、今後のアイデアソンに向けて慎重に選んでいきます。


🥬 株式会社樫村ふぁーむ 樫村 智生さん【農業】|日立市

【今回のテーマ・ゴール】
ECサイトの売上をのばしたい!
特にサブスクリプションの契約者を増やしたい!

まずは、参加者の皆さんから野菜を選ぶときの条件や気をつけていることなどを伺いました。すでに樫村さんの野菜を定期購入している方もいれば、樫村ふぁーむの存在を初めて知った方まで、様々な属性の方々と意見を交換し合いました。農業に携わっている方は、食材の鮮度や生産者という条件を気にしている一方、一人暮らしの大学生や社会人は低価格や食べ切れる量といった条件を考慮しているということがわかりました。

次に、ECサイトの現状を共有し、見込み客の絞り込みや商品の付加価値についてアイデアを共有しました!

季節の野菜を詰めて届ける野菜BOXの売上を伸ばしたいとのことですが、家庭によって使う野菜の種類・頻度が異なるため、消費者の求める条件をどのように満たすのかが1つの課題のようです。

終盤には、人が毎日食べる野菜とそれを作る農家の哲学のような話にまで発展し、聞いていて非常に奥が深いディスカッションとなっていました。

【vol.2に向けたアクションプラン】
樫村ふぁーむのファンを増やすためにも、どうやって樫村さん自身を発信していくのかを考えます。その中で樫村ふぁーむに来てくれる人をどうやって増やすのかについても検討していきます!


🏮飯島工作所 ラッジ ジェフさん【竹細工製作】|那珂市

【今回のテーマ・ゴール】
ステンドグラス提灯をプロモーションする方法・切り口を考えたい!

まずは、ジェフさんおよび商品の強みと特徴を整理するところからスタート!海外から移住して日本の伝統工芸の後継ぎとして活動しているジェフさんは、プロモーション1つでも様々な切り口が考えられます。

チームの中には会社員で広報を担当していた方や、SNSを頻繁に使う大学生などが参加してくれており、世代・属性を超えたディスカッションは非常に新鮮でした。考えられる切り口を洗い出し、この後のアイデア出しに繋げます!

次に、どのような視点からプロモーションをするのか、どのような人に届けたいのかをメンバー全員で話し合いました!

個人的な印象として、ターゲットとなり得る人はどんな属性の人なのかを話したり、ターゲット層に効果的にアプローチするにはどのようなプロモーション方法を取るべきなのかと様々なアイデアを出し合ったり。これぞアイデソン!というような時間でした。

【vol.2に向けたアクションプラン】
どのような人がジェフさんの商品に興味を持つのかを知るため、様々な人に商品を触れてもらいつつ、ヒアリングを行います。まずは知人に工場へ見学に来てもらったり、アートギャラリーに展示したりすることで、人の目に触れる回数を増やしていきます!


次回vol.2は10/10(火)19:00から開催!

vol.2では、vol.1で設定したアクションプランを実行した成果をもとに、アイデア出しを行います。9〜11月で3回のアイデア出しと2024年4月の中間報告を兼ねたアイデア出しを経て、7月には最終報告の場としてサミットを開催します!

📣家業イノベーターとともに新しい挑戦に取り組む仲間を大募集📣
vol.1に参加していない人でももちろんOK!!
🚩家業イノベーターの挑戦を応援したい!
🚩自分のスキルや知識を生かしたい!
🚩家業に興味がある!
などなど、どなたでもご参加いただけますので、みんなで家業イノベーターの挑戦を応援しませんか?

山内斗亜

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