【レポート】家業イノベーション・アイデアソン2022 キックオフ開催!
8/13(火)にオンラインにて『家業イノベーション・アイデアソン2022 キックオフ』を開催し、家業イノベーション・アイデアソンのシーズン4が始動しました✨
キックオフでは、これから始まる4回のアイデアソンに向けて、参加する家業イノベーターの方々について知ってもらうためのセッションを実施しました。家業イノベーターから事業紹介をした後クロストークを行い、家業イノベーターについてより深く知っていただく時間となりました!
そこで今回は、家業イノベーターの事業紹介とクロストークの様子をお伝えします!
■ 家業イノベーターによる事業紹介
1981年生まれの41歳。3代目のきゅうり農家として生まれましたが、20代までは全く農家を継ぐ気はなく、コンサルティング会社と会計事務所に10年ほど勤務していました。
そんな中、家業を継ぐきっかけになったのが、東日本大震災です。風評被害で、近隣の農家さんも含めたくさんの農作物が廃棄される様子を目の当たりにしました。そこでどうにかしたいと思い、被災地に農作物を送るというボランティア活動を始めました。この活動をきっかけに、日本における農家の必要性を強く感じ、32歳で就農。農業を始めてからは、規模拡大やきゅうり以外の農作物の栽培、飲食店の運営、イベント主催など、さまざまなことにチャレンジしました!
現在Omi farmでは、サステナブルな新しい農法にチャレンジしたり、直売率を向上すべく直売所での販売やシンガポールへの販売を行ったり、産地の販売促進活動を行ったりしています。
そして、これからも新しいことにチャレンジしたいと思っています!昨年の事業再構築補助金に採択され、加工場を建設する予定です。きゅうりの加工品であるピクルスの製造や規格外の農産物の加工にも取り組んでいきます。
今課題だと感じていることは、SNSやHPでのPR、組織経営や販売戦略、農産物加工のデザインなどです。
これからもきっと、やりたいことがどんどん出てくるのではないかと思いますが、この家業イノベーション・アイデアソンを通じて出会ったみなさんと一緒にイノベーションを起こしていきたいと思います!
茨城県小美玉市出身。筑波大学で農業経済学を専攻していましたが、大学の勉強よりも全国の農家でアルバイトしたりボランティアしたりしていました。そんな中で出会った生産者の方に憧れを持ち、自分も農業をやりたいなと思うようになりました。
卒業後は日本政策金融公庫に勤務。きっかけは、全国の農家から「農業は儲からないから、農家になるのはやめた方がいい」と言われたことでした。そこから農業の経営に興味を持つようになり、金融機関へ就職。北海道で農業融資の仕事をしていました。
その後、茨城県に帰ってきて農業をやりたいなと思い、笠間市地域おこし協力隊に。笠間市の農業振興担当として農業を盛り上げることをミッションに活動する中で、田村きのこ園に出会いました。この出会いをきっかけに右腕として活動を始め、今年の4月に地域おこし協力隊を卒業。田村きのこ園を第三者継承し、農家になりました!
田村きのこ園は、山に囲まれ景色がよく水も非常にいい環境にあります。菌床栽培という方法で直径10cm、厚み3cmの旨味あふれる肉厚な椎茸「福王しいたけ」を生産・販売しています。市場では規格外として扱われてしまいますが、飲食店や個人向けに販売しており、贈答品としてもご購入いただいています。現在は、スーパーのカスミや自社ECサイトでの販売も行っています。
これまで、農家の右腕として、公式HPとECサイトの開設やパッケージのリデザイン、ネットバンクの開設、その他業務の自動化・効率化など、さまざまな経営改善活動に取り組んできました。
将来は「地域の魅力ある農業を100年先へ」をビジョンに、農業の組織化や第三者継承の事例づくりに取り組み、茨城県内で眠っている優れた食を守り未来へ残していきたいと思っています!
◎ 山野 英治さん|株式会社ライフサポート山野(高齢者介護事業)
茨城県水戸市在住、48歳。
大学卒業後地元の家電量販店へ就職。その後、家業であるスーパー銭湯「やまの湯」に戻りました。現在「やまの湯」は兄が継いでいます。そして、2012年に父が介護事業を始めるということで、介護に携わるようになりました。
株式会社ライフサポート山野は、2012年から水戸市で高齢者介護事業をスタートしました。ショートステイやヘルパーステーション、ケアプランセンター、サービス付き高齢者向け住宅の事業を行っています。もともと介護に全く関わったことがない中でいきなり施設長になり、いろんなことを経験しました。そこで、この業界に対してさまざまな課題を感じるようになり、自社だけでなく介護業界全体の課題を解決していきたいと考えるようになりました。
2025年/2040年問題など介護ニーズは高まる一方で、小規模介護事業所の経営者としては人材不足や制度ビジネスでの難しさを感じています。そこで課題解決に向けた新しい取り組みとして、トレーラーハウスを使った高齢者の新しい住まいづくりを始めたいと考えています。「終(つい)の住まい」と呼ばれる、家で生活できなくなってから施設に来て亡くなるまで生活する住まいに違和感を感じていまして。
お元気なときからそこに住み、コミュニティを作り、みんなとの生活の中で最期を迎えられる、そんな場所を作りたいなと思っています。まだまだラフな構想段階ですが、ここにみなさんのお力をお借りして、さまざまな絵を描き、繊細な色をつけていきたいと思っています!
■ 家業イノベーターによるクロストーク
クロストークでは、次回からアイデア出しを始めるにあたって参加者のみなさんにより深く家業イノベーターの方々について知ってもらうべく、たくさんの質問にお答えいただきました。
「なぜ家業を継ぐことになったのか?」「家業を経営する上で大事にしていることは?」「家業を引き継ぐ際に意識することは?」など家業ならではの質問や「自社の魅力は?」「アイデアソンではどんな人に参加してほしいか?」などアイデアソン実施に向けた質問をさせていただきました。3名のお話をお聞きする中で、家業イノベーターの方同士で共感する部分が多くあるように感じました!
また、家業イノベーター同士でお互いに質問したいことをお聞きすると、農福連携に関するアイデアが次から次へ…!経営者ならではの悩みやそこに対する質問も飛び交いました。
■ 最後に家業イノベーターから意気込みを…!
🥒 尾見 喜信さん|Omi farm
これまでは栽培に注力してきましたが、これからは販売力をつけて経営者としてのスタートラインに立ちたいと思っています。みなさんお力添えいただければうれしいです!
🍄 川島 拓さん|田村きのこ園
家業1年目ということで、みなさんの意見をスポンジのように吸い込んで頑張っていこうと思っていますので、みなさんよろしくお願いいたします!
🏢 山野 英治さん|株式会社ライフサポート山野
自分の中で描いた絵をもっと鮮明にし、みなさんに見せられるものにできたらと思っています。よろしくお願いいたします!
今シーズンは、この3名の家業イノベーターと参加者のみなさんとともに、1年間走り抜けていきます💨
キックオフでの熱い想いを聞いて、応援したいと思った方も多いと思います。自分の知らない世界だからこそ出てくるアイデアや当事者ではないからこそ思いつくアイデアがきっとあるはずです。アイデア出しを通じて、家業イノベーターの方々の新たな挑戦をともに応援しましょう🔥
次回vol.1は9/13(火)開催!
vol.1からはいよいよグループに分かれてアイデア出しをスタート!
家業イノベーターの課題に対して、具体的にどんなアクションができるかをディスカッションします。9〜11月で3回のアイデア出しと2023年4月の中間報告を兼ねたアイデア出しを経て、7月には最終報告の場としてサミットを開催します!
📣家業イノベーターとともに新しい挑戦に取り組む仲間を大募集📣
キックオフに参加していない人でももちろんOK!!
🚩家業イノベーターの挑戦を応援したい!
🚩自分のスキルや知識を生かしたい!
🚩家業に興味がある!
などなど、どなたでもご参加いただけますので、みんなで家業イノベーターの挑戦を応援しませんか?
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