【レポート】家業イノベーション・アイデアソン2022 vol.1開催!
9/13(火)にオンラインにて『家業イノベーション・アイデアソン2022 vol.1』を開催し、いよいよ今シーズンのアイデア出しがスタート✨
vol.1から、家業イノベーターごとに分かれてのグループワークが始まりました!家業イノベーターの課題に対して、具体的にどんなアクションができるのか、それぞれの視点からアイデアを出し合います。1時間のグループワークの中で出たアイデアをもとに、来月開催するvol.2に向けてアクションプランを設定しました🔥
そこで今回は、家業におけるイノベーションについてお話しいただいたゲストスピーカー講演とブレイクアウトルームにてアイデア出しをおこなったグループワークの様子をレポートにまとめました!
ゲストスピーカー講演
🐖 宮治 勇輔さん|株式会社みやじ豚
原体験がしっかりしていないとビジネスはうまくいかない。
家業後継者は原体験がしっかりしている場合が多い。だからこそ、改めて「なんで家業を継いだのか?」を考え、決意を新たに新しいことに取り組んでいく必要がある。
自分自身も、会社員として働く中で農業の問題点を感じるようになり、原体験を思い出したことで、家業に戻ることを決めた。
“一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に”
この言葉がエンジンとなって、どんどん新しいことにチャレンジしている。
反対されるのは当たり前!そこからがスタート。
家業後継者は、先代から反対されながらも自分のやりたいことをどうやって実行していくかが大事。相手が根負けするくらい提案しまくり、反対材料がなくなって「勝手にやれ」となるくらい提案し続ける。自分の想定通りにことは進まないことは当たり前だと理解した上で、根気よく取り組んでいこう!
家業の後継者候補として生まれても、様々な人生の選択肢からつかみ取る!
先代は主体性があるかどうかをかなり見ている。主体性がないと、早い段階で継がせようとは思わない。全ての責任が自分にあると考え、何事にも取り組むことが大事。
実際自分自身は何度も先代に提案し、既存の仕組みをうまく使ったカタチで、ノーリスクで "みやじ豚" として販売することに成功。1頭の豚で2回商売する仕組みを創り上げることができた。
家業後継者の大きな課題はビジネスモデルの転換!
先代のビジネスモデルで陳腐化している場合、今の時代に合ったカタチにビジネスモデルを変えていく必要がある。先代と自分は違う人間。場合によっては自分に合ったカタチにビジネスモデルを作りかえることも大事!
実際、家業イノベーション・ラボの調査でも「先代の賞味期限切れビジネスモデルをどう転換していくか?」に悩んでいる人が多いという結果が出ている。いきなり大きく変える必要はないが、少しずつ試していって実装していこう!
今の社会は、存在意義が問われる厳しい時代になってきている!
だからこそ、もう一度原点回帰する必要がある。
親父の代のビジネスモデルで、自分の代まで食えると思うのは甘い考え。
地域の文化・伝統・歴史を次世代に繋ぐのは家業の役目!
これからの日本のキーパーソンは家業!!
家業イノベーターに向けてメッセージ!
イノベーションは対話から始まる。じっくり課題と向き合い、参加者のみなさんと話し合ってほしい。目の前の課題感でいっぱいいっぱいになっている自分が思っている課題感は、ずれていることもあると自覚し、まずは気づきを得るところから始めましょう!
グループワーク
🥒 尾見 喜信さん|Omi farm
【今回のテーマ】
生まれたときからそこに農業があったので、改めて良さや強みを知りたい!
最終的には、農業に関して幅広くイノベーションを起こしていきたい!!
まずは、農業に携わっていない人から農業に関するイメージをヒアリング!
「野菜を育てるということ自体は楽しそう」「とはいえビジネスとしては難しそう」「重労働で大変そう」というイメージを持っている方が多い結果となりました。
次に、これからつくる加工設備の中でできそうなアイデアを出しました!
「きゅうり以外にチャレンジしてみては?」「和食のきゅうり料理を瓶の中に詰める」「きゅうりの歴史を通じたストーリーによる付加価値づくり」「きゅうり×サウナのコンテンツ」などのアイデアが出ました!!
【vol.2に向けたアクションプラン】
サ活を始めます!「サウナ×きゅうり」に可能性を感じ、サウナの体験ときゅうりの水分と栄養分を掛け合わせ、Omi farmを知ってもらう機会を創出したいと思います。また、Omi farmの歴史を深掘り、そのストーリーを使ったブランディングを始めます!
🍄 川島 拓さん|田村きのこ園
【今回のテーマ】
旬の時期(秋)と1番売れる鍋の時期(冬)がずれていて、旬の時期にしいたけを売り切れない。そこで、旬の時期にしいたけを売るための戦略をみんなで考えたい!
まずは参加者の方々から気になるところを質問!
「そもそもどうやって栽培しているのか?」「栽培時期を変えられるのか?」「栽培方法の変更は可能なのか?」「賞味期限はどのくらい?」などの質問が出ました。
しいたけについて知ることができたところで…
ここからは旬の時期にしいたけを売るためのアイデアを出しました!
「期間限定でギフト販売する」「ふるさと納税として売り出す」「みやじ豚のBBQとコラボする」「ECサイトにて予約制を導入し、旬の時期を強く売り出す」「コラボ商品をつくって売る」「体験学習として、子どもにしいたけの収穫を体験してもらう」「地域の食材を使った料理として給食に出せないのか?」「メディアにどんどん出演し、旬の時期に食べて欲しいと発信する」「テレビショッピングを活用する」「レシピ投稿でPRする」など、さまざまな視点からのアイデアが…!
【vol.2に向けたアクションプラン】
・みやじ豚とのコラボが決定!!
・10月11月の時期が1番 “いい” しいたけが収穫できるので、ワンランク上のブランドしいたけとして売り出す!
・メディア出演の予定があるので、旬の時期に食べて欲しいという発信をする!
🏢 山野 英治さん|株式会社ライフサポート山野
【今回のテーマ】
安住野タウン構想を実現したい!
=「最後まで社会的な役割を持ちながら、元気に生きていきたい」という理想を実現しながら、ビジネスとしても成り立つようなトレーラーハウスを使った新事業を開発したい!
まずは、山野さんから実現したいイメージをシェア!
そこから気になるところを深掘りしました。参加者からシェアされた参考になりそうな事例をもとに、みんなのイメージを膨らませていきました。
次に、金銭面も考慮したビジネスとしてのやり方についてディスカッション!「どのように付加価値をつけるのか?」「ネガティブなイメージではなくワクワクするイメージをどうつくるのか?」「働き続けられる環境をどうつくるのか?」などの課題に対してアイデアを出し合いました。自分の将来や親をイメージしながら、どう実現していくかをみんなで考えました。
【vol.2に向けたアクションプラン】
「高齢になった方々向けにどのようなコミュニティをつくっていくのか?」「そこから自社の価値をどのように見出していくのか?」などをみなさんのアイデアをもとに整理して、slackでもどんどんイメージを深めていきたいと思います!
次回vol.2は10/11(火)開催!
vol.2では、vol.1で設定したアクションプランを実行した成果をもとに、アイデア出しを行います。9〜11月で3回のアイデア出しと2023年4月の中間報告を兼ねたアイデア出しを経て、7月には最終報告の場としてサミットを開催します!
📣家業イノベーターとともに新しい挑戦に取り組む仲間を大募集📣
キックオフに参加していない人でももちろんOK!!
🚩家業イノベーターの挑戦を応援したい!
🚩自分のスキルや知識を生かしたい!
🚩家業に興味がある!
などなど、どなたでもご参加いただけますので、みんなで家業イノベーターの挑戦を応援しませんか?
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