株式会社菊池精機 菊池正宏さんにインタビュー
前回に続き、今回も家業イノベーション・アイデアソン2021に参加している家業イノベーターの方々のオフィスにお伺いして、インタビューさせていただきました🎤
今回は株式会社菊池精機を特集!
まずは、菊池さんのこれまでや会社に対する想いについてお聞きしました。
>なぜ家業を継ごうと思ったのですか?
幼い頃から家業に関わっていたことで、自然に継ごうと思うようになりました。中高生の時からこの会社でアルバイトをしていました。大学を卒業して1年くらいはサラリーマンとして違うことをしていましたが、その後転職し3年間は機械を使っているメーカーで修行していました。
現在、経営面は私が担い、現場で職人さんと一緒に仕事をしながら、経営管理をしています。
>会社に対してどんな想いがありますか?
県北は製造業がたくさんありますが、下請けが多く、ものづくりが衰退していく地域になってしまっているのが現状です。そこで、ものづくりを活性化したい、新しいビジネスで盛り上げたいと思っています。
また、自分自身が新しい事業展開に興味があり、新しいアイデアがたくさん出てきます。しかし、新しい事業に本腰を入れられないのが現実です。全く違う事業にチャレンジしてみたい気持ちもありますが、現実的には難しいと思っています。
>なぜ地域を活性化したいと思うようになりましたか?
昔は活気があった日立地区でしたが、学生・サラリーマン時代に茨城を離れ、再び戻ってくると、人流が減り、お店もなくシャッター街となり、衰退しているように感じました。私が子供の頃の記憶では夜の街がギラギラしていましたが、今は人が少ない状態です。
まちに活気がなくなると同時に業界も活気がなくなっていき、まちの構造自体が変わってきてしまっていると感じています。そこで、自分にできる形で地域の活性化に取り組もうと思うようになりました。
>株式会社菊池精機をどんな会社にしていきたいと思っていますか?
金属加工業はお客さんにコストとして見られてしまい、お客さんに認められづらいのが業界の流れです。しかし私は「金属加工業がもっと評価されてもいいんじゃないのか?」と思っています。そんな業界でイノベーションを起こそうとすることは珍しいと言われることが多いですが、自分自身新しいことが好きでいろんなことにチャレンジしたいからこそ、本業につながる形で新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。
私は「人は一生勉強だよ」「人が集まるところに必ず顔を出しなさい」という言葉に全てが詰まっていると思い行動しています。人と会うことで新しい刺激や情報をもらうことができ、今やってることと得られた情報をヒントにアイデアが生まれます。アイデアソンを通じて普段出会うことのない人たちと出会い、自分の考えが固まってしまっていると気づくことができ、とても刺激になりました。
この業界は閉鎖的な組織で、新しいことにチャレンジしようとすると反発が多いのが現状です。情報を持ってきて事業化していくことが経営者の仕事だと思っているので、課題はありますが、チャレンジしていきたいと思います。
>最後に、これから目指すビジョンを教えてください!
今手がけている宇宙ビジネスを進めていきたいです!宇宙ビジネスは成長産業であり、既存の事業の成長も望める事業だと思っています。県北を盛り上げるべく新しい産業にチャレンジしていきます。
工場の中を見学させていただきました!
同日取材させていただいた株式会社オスクの大野さんと一緒に、菊池さんに案内してもらいながら工場内を見学させていただきました。
*株式会社オスクの大野さんのインタビュー記事はこちら
お客さんの要望に合わせて細かいところまで調整し加工する高い技術力と、それを支える職人と機械を目の当たりにして、これまでの歴史と会社としての力強さを感じました。
実際に私はるかがインタビューを通じて感じたことは…
菊池さんが大事にしている「人と出会うこと」の大切さを改めて感じました。人と出会いコミュニケーションをとることによる刺激や学びが、新しいことに挑戦する力になるのだと思います。家業イノベーション・アイデアソンをイノベーション創出のきっかけとなる出会いの場にしていきたいです!
なんと中間報告会が来月に迫っております…!
中間報告会では、各家業イノベーターに現状を共有してもらい、アクションプランに取り組む中で、新たにぶつかった課題についてそれぞれのグループに分かれてアイデア出しを行います。6月開催の最終報告会に向けて、さらにイノベーションを加速していきましょう🔥
お申し込み / 詳細はこちからチェック👇
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