猫も杓子も宇宙だった時代②
90年代の記憶は薄いが、
このときも社会全体が
宇宙で盛り上がっていたようだ。
ハッブル宇宙望遠鏡や
国際宇宙ステーションの時代である。
当時私は幼稚園児。
父親がくれた使わなくなったノートパソコンで
よくスクリーンセーバーを見ていたものだ。
最近のパソコンは
しばらく操作がないとロックされてしまうので
馴染みのない方もいるだろうが、
当時は画面が焼き付くことを防ぐため
迷路や星、泳ぐ魚、幾何学模様などの
動画が流れていた。
中でも最も記憶に残っているのが
宇宙のスクリーンセーバーである。
あるとき不意に思い出し、
さすがにないだろうと思いながら
YouTubeで検索すると、
それらしき動画があったのだ。
再生してみると
月や銀河、星団のある宇宙空間の中心に
スペースコロニーを思わせる物体が回転し
その周辺を宇宙飛行士とハッブル宇宙望遠鏡が
ゆっくりと漂っている。
そしていかにも宇宙という電子音や
「ハオーン」と左右に通り過ぎるような謎の音。
これこそあの頃、
不思議に思いながら見ていたものだ。
これだ、と心の中でガッツポーズをした。
幼い頃好きだった何気ないものが
今も残っているのは嬉しいものだ。
そして不思議に漂っていた物体の名前を
いま知っていることは感慨深い。
そうそう、あったあったと
懐かしく思い出す方のために
リンクを置いておこう。
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