視えたものとカードが伝えてくるもの
もう何年も昔の話になります。
鑑定をさせていただいている中で、自分が視えたものと、カードが伝えてくるものが異なる、ということがありました。
ご家族の方を施設に入れたけれど、それが果たして親にとって幸せだったのかどうか。今どう思っているか知りたいというご相談だったと思います。
親御さんは、しっかりした方でしたので、施設での生活を幸せに思っているかというと、そうでもないような・・・・。
カードは何て言うかな。
恋人のカードが出てきて、カードから、
「幸せだと伝えて欲しい」という感覚を受け取りました。
わかりやすく、ハッピーなカードが出てきて、ご相談の方も安心されているようで・・・。
カードの意味をお伝えしながらわかったのが、
「ご兄弟のどなたも親御さんを迎え入れる環境が用意できないということ」
義理の親御さんと同居されていたり、ご自身が闘病中でいらしたり・・・。
「視えたものをそのまま伝えてはいけない」時があるのだと言うこと。
そういう時に、カードは、「こう伝えたらいいよ」と教えてくれるのです。
(あくまでも私の場合です。他の方とカードの関係性はまた異なる可能性があります。)
ご相談にいらした方は、ほっと胸を撫で下ろしてお帰りになられました。
ここで「親御さんはあまり快く思っていないようですよ。」とお伝えしたとしたら、その方々はどれだけ苦しむでしょうか。
ご兄弟で悩んでいらしていて、親御さんのお気持ちを直接聞くことができないから、藁をもすがる思いでいらしたのだと思います。
いい事をした、なんてつもりはありません。
生きていくって誰もが大変で、自分の希望が通る事ばかりではないんですよね。
そして、この時いらしたご兄弟の方が、数年後にまたいらしてくださいました。
ご兄弟の中で闘病中でいらした方が、ご病気で他界されたそうです。
でも、亡くなられた兄弟が私を頼りにしていたから、とまたご相談に来てくださいました。
何てありがたいんでしょう。
こうして、人に育てていただいて、日々成長させていただける。。
目の前の方に愛をどれだけ見せられるか、どれだけ心を尽くせるか。
何年も前もの答えをいただいたような・・・。
言葉にし難い、胸がいっぱいになる出来事でした。
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