作曲の嫌いなところ
※DTMや音楽好きな方にとっては不愉快な内容かもしれませんので、ご注意願います。あくまで、僕個人の主観的な感想です。
僕は長年趣味(?)でDTMをやっているが、はっきりいってだるい。もう付き合ってらんない。
その理由を考えてみたので思いついたものを書いてみる。
この内容は僕が軽はずみにDTMをしないための戒めの意図もある。
後ほど思いついたら、追記していこうかなと思う。
芸術だから正解がなく、どうしたらいいかわからない
「素敵な作品をつくりたい」という思いはあるが、何をどうしたら目的を達成できるのかが毎回わからない。
色々と音楽理論はあるが、そんなものはあまり関係ない。普通に作っていれば"客観的に"悪くない曲をつくるのはそれほど難しい事ではない。
問題は、"主観的に"良い曲を作るのが難しいこと。
色々とやってみても、何かこうグッとくるものがなかなか作れない。興奮するものが作れない。「いいぞ!いいぞ!」って思える旋律を生み出せない。
例えば、僕はプログラミングもやったりするのだが、こちらはそういう悩みがない。目的や完成形がはっきりしているので、その通りになるようにコードを書けばよいだけだ。もちろん、アルゴリズムを考えそれをコードに移しこむのは難しい部分もあるが、作曲のようなモヤモヤとした難しさとは全く別物だ。
プログラミングの難しさは、迷路を解くような感じだ。でも、どこかにゴールがあるだろうと思われるし、1つ1つ手順を踏めば確実に答えを見つけられそうな感覚がある。
一方、作曲の難しさは、河原でどんなものかもわからない1つの石を見つけるような感じだ。その石がどんな色か形か知らないし、そもそもその辺に転がっていないかもわからない。「見ればわかる」かもしれないし、「見てもそれと気づかない」かもしれない。
やっと曲を完成させても、所詮はアルバムに1曲追加されるだけ
やっとの思いで1曲完成させても、ただ自作曲一覧に1つ追加されるだけ。
それで? って感じ。何か人生が変わることもない。
音楽のスキルが何かしら上がったかもしれないが、「だから?」って感じ。要は、作曲の技術を極めても、他に応用ができない。
例えば、小説を書くこと趣味にしていれば、文章を構成したり書く技術や日本語のスキルが上がる。仕事にも生かせたり、小説以外の文書を書いたり、いろんな場面でそのスキルは活躍しそうである。
一方で、作曲のスキルは、あくまで"作曲のスキル"でしかない。
機材とかが邪魔
DTMは最低限パソコンだけでできなくもないが、さすがにそれだけでは作業が辛すぎる。
快適に作曲をするには、いろいろと機材が必要だし、パソコン自体もそこそこスペックが欲しい。
広い自宅に住んでいればいいが、僕は狭いアパート住まいだ。
DTMの機材たちは限られた空間を圧迫する。
その部屋が常にDTMをやるだけの空間なら良いかもしれないが、うちはそうではない。作曲ブームじゃない期間は、はっきり言って邪魔だ。
作業がだるい
僕は楽器を全く演奏できないので、ポチポチとマウスで音符を入力して作曲する。これがめちゃくちゃだるい。手が攣りそうになる。
入力を楽にしてくれる補助ツールも色々あるにはあるが、それでも基本は同じだ。
タイピングみたいに、タカタカとスムーズに作業を進められればよいのにと思う。
イヤーワームが発生する
頭の中で音楽をイメージして再生する作業を、何度も繰り返すことになる。すると、イヤーワームが頻繁に発生するようになってしまう。
これは、無意識に音楽が脳内で再生されてしまう現象で、自力ではなかなか停止させられない。うまく停止できても、少し時間が経つと再び音楽が流れてしまう。
ストレスたまって、うつ病になっちまいそうだ。
他のことがおろそかになる
作曲に夢中になってしまうと、それ以外がどうでもよくなってしまう。
四六時中音楽のことを考え、仕事も家事も身が入らず、生活がだらけてしまう。
例えば、折り紙を趣味にしているとして、
折り紙を折っている時は趣味を楽しみ、仕事中は折り紙のことは考えない、というふうにできればいい。
でも、僕は上手にメリハリをつけられないらしい。
常に、頭の領域の一部を音楽が支配する。考えたくなくても、音楽のことを考えてしまう。何か精神疾患とかじゃないかと思う。依存症とか?
辞めようと思っても付きまとう
「DTMなんかやめてしまおう」と何度も思った。
でも、音楽は必ず付きまとってくる。
普段からなるべく音楽を聴かないようにしても、完全に避けるのは難しい。
CMなどでも頻繁に使われているし、街に出ればどこかで流れている。
しかも、僕の脳内に記憶が残っていれば、何かの拍子に音楽を思い出してしまう。
それだけなら別にいいが、「DTMやりたい」と思ってしまったら最後だ。
やっぱこれ、依存症か?
一般的には、音楽は良いものとしてとらえられるから余計にたちが悪い
一般的に、音楽はリラックス効果があるとして、精神衛生上良いものとして考えられている。
僕はこんなに音楽に苦しめられているというのに、他の多くの人間にとっては良いものであるというのが腑に落ちない。
麻薬みたいに禁止してくりゃいいのにな、と正直思う。
普通の人間は、素敵な音楽を聴けば「良い曲だな」で終わるのだろう。
僕の場合は、素敵な音楽を聴けば「すごい曲だな。僕もすごい曲を作曲しないと」とおかしな方へ考えてしまうのだ。