アメ横から摩利支天へ寄り道した昼下り
少し暑さが戻った先週の午後。
出先での所用が意外に早く終わってしまい、今さら事務所に戻って仕事するにも中途半端な午後三時。
まだお日様も高いし、久しぶりにアメ横でもぶらつくかと上野駅で電車降りた昼下がりのお話。
線路の数にびっくり仰天の相方
その日は相方も仕事先まで一緒でした。海外産の相方はまだ一人で出歩ける度胸がなく、支障のない範囲で出来るだけ同行して慣れるようにしている。言葉も完全ではないから分からないでもないけど、相変わらず移動範囲は自転車(しかも10分くらい)圏内であって、電車単独行は未経験者だ。住んでいる場所から行けるところは数えるくらいしかなく、それで生活が成立するところがなんとも凄いところ。
その相方が上野駅近くで見える線路の数に驚嘆していた。ターミナル駅の近くだから路線数よりも線路の数は多くなっていて確かにすごい。しかも首都圏は分刻みダイヤだからアッチからもコッチからも電車が出たり入ったりしていて忙しい。
僕だってこんなことがあったのだ
実は僕だって受験のために初めて一人で東京へ来た時は東京駅からホテルのある新宿駅まで山手線に乗ってしまったし、新宿駅では西口が分からなくて駅の周り(東口で出てしまった)をぐるっと歩かされた経験がある。
田舎者としては恥ずかしくて他人になんて道を聞けなかったってワケで、一人で食事もできずに朝までホテルにあったピーナッツなんかを食べて凌いだ。吉野家くらい入れるだろうって思うだろうけど、無理だった…
極めつけは翌日の受験当日、新宿から飯田橋へ行かなければならないのに、フロントで地下鉄に乗れと教えられ(おそらく東西線の事を言ったのだろうけど、このフロントが大間違いのコンコンチキだったと分かったのは随分と後のことだ)、どの電車か分からずに乗ったのが京王線だった。駅員に聞けばいいじゃないかって思うだろうけど、ここでも聞けなかった…
やっぱりおかしいぞって思ったから、明大前駅で降りてタクシーで飯田橋へ行ったのだけど、ホテルを朝6時頃には出発していたから間に合ったようなものだ。いまならスマホがあるのでこんなバカは発生しません。
ひっそりとしたアメ横
上野駅で降りて御徒町駅までアメ横を歩いてから電車に乗り直そうって話だったから二人で上野駅で下車した。
交差点をわたって角に丸井がある中央通りへ入っていった。骨折から5か月近くになるけど、右足はいまも少し腫れていて、足首を左右方向に傾けるのはまだ難しい。骨折しちゃった時のお話はこちらwww
いまでも右足首を捻ったらぶっ壊れそうで気を使いながら歩いているくらいなので山行なんてとても無理。
階段も登りは平気だけど下りは厳しいのでエスカレーターが登りだけの駅は最悪である。僕としては逆でいい。
長く歩くのも痛くてつらいから、ホントは相方だけ置き去りにして帰りたかったんだけどリハビリだって事にして歩いた。
久しぶりのアメ横(中央通りなんだけどね)はひっそりとして騒々しさがない。大統領はシャッターを下ろしているし、賑やかなのはP屋くらい(でも店内に人気はまばら)。
アメ横に移動しても同じで、店先で声が聞こえるのは魚屋くらい(大声は出していない)でした。
摩利支天にお参り
引き上げる前に酒のアテになる珍味を求めて【二木の菓子】へ寄った。小アジのみりん干しみたいなやつを買って帰ろうとすると目の前にお寺さんがある。
これまでも存在だけは知ってるけど興味を持った事がないから、いったいどんなお寺かなんて知らぬまま既に三十有余年が経過中のお寺。
相方はなんでそこまでと思うほどに敬虔な仏教徒なのでお寺と耳にすればどこへでも行きたがる。本人曰く、定期的にお寺にお参りしないと死んじゃうらしい。
とにかくお寺に賽銭を投げるのが大好きで、この時も「あぁ~お寺だ!お寺だぁ!!」とはしゃぐので一緒に石段を登りました。足痛いんだけど…
そこは『摩利支天徳大寺』っていう有名なお寺だそうで、本殿に掲げられている【威光殿】って額は吉田茂の揮毫なのだが、そんなことは相方は無関心。
なお、お寺の得意技は開運だそうです。
ありがたや~~
※タイトル写真は【みんなのフォトギャラリー】から拝借しました。
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