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ハイレゾ音源の投稿比較(FANBOX/standfm/Radiotalk/mimicle/Substack)

ハイレゾ音源をネットで公開しようと思うと、その容量の大きさからなかなか、ないものですよね。

ただ、ふとしたとき、データのダウンロードサイトでもいいんじゃないの?と思い、探してみたら、ロスレスWAVの再生にも対応しているところがあって、実験してみました。

せっかくなので、国内大手音声配信とも比較してみました。

ロスレスハイレゾ~pixiv FANBOX

ロスレス・ハイレゾ WAVファイル(48KHz/24bit)198MB(ダウンロードは207MBと表示されます)
そのままを聴けます。ダウンロードもできますので、再生速度を変えたいときは、自身のプレイヤーアプリで再生すると良いでしょう。

ロスレスハイレゾ~KADOKAWA mimicle

KADOKAWAが運営するボイス販売プラットフォームのmimicle。一般ユーザーでも投稿や販売ができます。投稿は無料ボイスといわれるくらい販売に寄せていますので、ハイレゾで収益化をしたい人には向いているかもしれません。

mimicle版は、サムネもちゃんとそれっぽく作りました。音声販売に寄せているプラットフォームだけあって、FANBOXよりも操作性は良いです。

公式ヘルプにも、MP3は非推奨と書かれるほど音質にこだわっています。デフォルトは、WAVかFLACです。すばらしい。

たぶんmimicleの強みは、もともと販売サイトなので、買う気まんまんの人がたくさん来てる、という点で、そういう意味では有料配信をしても、相場が崩れにくく売りやすい、というのがあります。他のプラットフォームではそうはいきませんね。ただ、買いに来ている層は、現状ですと、かなり偏りがありますので、その層に重なるジャンルでないと、まず売れないというのもあります(もともとそういう層が好きそうなジャンルがサムネでたくさん並ぶので、他の層が来づらいというのもある)。

ハイレゾをアップロード後m4aに変換~stand.fm

stand.fmでは300MBまでのWAVファイルもアップロードできます。リスナーはサーバーでm4aに変換された音源を聴けます。変換後のm4aファイルは11MBになっていました。

ハイレゾをMP3に変換してアップロード~Radiotalk

Radiotalkはアップロード容量が20MBに制限されていますので、MP3に変換して投稿します。

200MB以上のWAVはいけるが128KHzのMP3に変換~Substack

表題のとおりです。Substackは有料メンバーシップもできるので、期待していましたが、音声配信については、ロスレスやハイレゾなどは出来なさそうです。

投稿仕分けてみた感想

再生は以下で聴きました

  • Windows(Chrome)

  • YAMAHA AG03

  • ELECOM EHP-RH1000ABK

エレコムのこのイヤホンは1000円台ながら、ハイレゾ対応しているおすすめのイヤホンです。安いので気軽に扱えてわたしは好きです。

さて、音質ですが、言われてから聴くとわかるかなぁ、というレベルです。

ただ、再生環境もちゃんとハイレゾ対応にしていますと、違いはやっぱりわかります。ここで再生環境がふつうのワイヤレスイヤホンとかだったりしますと、違いはほとんどわからないかもしれません。

Radiotalk<stand.fm<FANBOX と高音質ファイルになるにしたがって、音の輪郭がやわらかく、解像度が上がっていく感じがします。

RadiotalkのMP3も、普通に聴くぶんには、このハイレゾ再生環境ですと、十分高音質に聴こえるのですが、ロスレスと比較しますと、隠れていた低音がでてきたり、前に出てくる感覚もその輪郭がマイルドに聴きやすくなるのですよね

私は音については素人ですが、RadiotalkからFANBOXに変えると、明らかに違いがわかります。MP3だととくにパーソナリティの声のエグみが、ハイレゾだとまったくなくなって、やわらかな輪郭になります。前に出てくるのだけど、嫌味じゃないんですよね。これはびっくり。

ただ、ここまで良い音質で聴けるとなると、そもそももうASMRみたいな、ハイレゾ映えする作品にしないと、とも思いました。ふつうにダラダラと聴くトーク番組にはオーバースペックな気もしました。

音声合成もハイレゾ出力してる

ちなみに私が使っている音声合成は、VOICEVOXというアプリです。とても素敵なアプリですので、ぜひ皆さんも使ってみて下さい。

音声出力時に、96KHzまで対応しています。ただ、もともとデジタルで生成された音源ですので、出力に違いはないとは書かれています。さらに、ステレオ出力もできます。ただこれもとくに広がりが強調されるとかはありません。

それでも、無料アプリながらここまで対応しているのには、すごいとしか言いようがありません。それにしても、音声合成の凄いところは、どれだけ大声でしゃべらせても、ノイズがまったくでないところですね。喋っていない部分はほんとノイズレス。当たり前なのですけど、なんか感動します。

ハイレゾ再生できるプラットフォーム

pixiv FANBOXの他にも、ロスレス音源を投稿し再生できるプラットフォームがありました。それが、海外クリエイターエコノミーで定番の、Patreonです。

Patreonは最近では動画も投稿できるなど、明らかにYouTubeやInstagramなどからの埋め込みをなくす方向へ進化しています(限定コンテンツにできますし、それらのプラットフォーム依存にならない)。WAVファイルもそのままアップロードできます。

Patreonの投稿画面。多くのファイルフォーマットに対応しており圧巻。

ただ、残念ながら、アップロード上限が200MBなのですよね。今回のファイルはギリギリセーフでしたが、pixiv FANBOXの300MBの前にはかすみます。また、日本語対応はしているのですが、決済がドルなど、ローカライズまでは対応していないのですよね。ですから、きっと確定申告時などに面倒な同意画面や手続きが必要になりそうな気がしてます。

https://support.patreon.com/hc/en-us/articles/204606055-Post-attachment-limitations

あとは、もちろん、Sound Cloud で有料プランですと、投稿時間も制限がなく、ロスレスアップロードにも対応しています。また、RSS配信にも対応していますので、ポッドキャスト配信の大元にもできます。また、Apple Musicなどいわゆるディストリビューションのようなことも可能です。ただ、音声配信がメインですので、メンバーシップ的な機能よりは、プレイリストなど、アーチストのポートフォリオ的な機能のほうが充実しています。

こうしてみますと、FANBOXでハイレゾアーカイブをするのが、良さそうな気がしてきました。ただ、メンバーシップなどの機能はやはりPatreonが充実しているのですよね。国内インフルエンサーもじわじわとPatreonを使っている人を見るようになってきました。SUBSTACKなども。

迷うなあ・・・。

スマホでハイレゾを再生する方法

iPhoneもAndroidも、本体自体はハイレゾ対応していますので、そのままハイレゾ対応の有線イヤホンで聴くのがコスパは良いです。ただ、たとえばiPhoneですと、48KHz/24bitが上限というように、ハイレゾ・ロスレスをフルスペックで再現できませんので、やはりDACはあったほうが良い、となります。そのあたりは、eイヤホンの記事が参考になります。

DACは、元Apple社員が立ち上げたRadius社のが、コスパ的にもおすすめです。購入しますと自動認識し、ハイレゾ再生に対応したRadius社製の有料アプリも無料で使えるようになります。

また、AndroidはMFi認証がないぶんだか、安く買えます。1万円しないで買えます。

無線環境だと、Androidは、LDACというコーデックが最新機種ではほとんど搭載されていますので、LDAC対応ワイヤレスイヤホンを買えば、むしろ最安でハイレゾを再生できます。

いっぽう、iPhoneでは、AptX HDやLDACなどハイレゾ対応の無線送信をするアダプタをつけて、それに対応したワイヤレスイヤホンを購入して、となります。

とまあ、ここまでたいへんなら、そこそこの音質でいいよね、となりますよね・・・。エアポッズでも十分じゃーん、みたいな。

ただ、聴くと、ほんと素人でも違いはわかります、ハイレゾ心地良いです

まとめ

音の違いって、ほんとうに細かなことなのですけど、お気に入りの高音質な再生環境で、思い切り楽しむつもりで楽しむと、ほんとうに癒されるのですよね。

みなさん、エンジョイ!ハイレゾサウンド!





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クリエイターエコノミーニュース
この記事は吉田喜彦個人が書いています。