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新規プロダクトのブランド"KAGOX"を作り世に送る軌跡 9 カゴのデザイン ②


こんにちはSHIMONです
世界一かっこいいカゴをデザインし販売をしています

前回に続き、カゴのデザインについてお話しします。まずは、スリットのないフラットなカゴを作ることに決定しました。サイズ感については、なじみのあるスーパーのカゴを想定したものにしました。


また、取手部分については、上部に付けるかどうか悩んだ末、最終的に内側に付けることにしました。


上パーツと下パーツに分ける案


重ねる時に邪魔になるかと思い、取手は内側へ

取手については、横に文字を書くのもかっこいいのではないかと考え、やや太めのデザインにしました。


取手横に文字を書く予定でした

ここで「射出成形」という製法について、自分はあまり理解していませんでしたが、簡単に言うと、たい焼きの型のように製品を型から抜く方法です。そのため、型から抜きやすいデザインにする必要があります。当初は縦に垂直にしたいと思っていた上部のパーツも、傾斜をつけなければならないとのことでした。これは、スタッキングしたときの見た目がかっこよくならないのではないかと心配しましたが、ここは納得せざるを得ないところでした。

抜き勾配(ぬきこうばい、draft angle)は、金型から成形品を容易に取り出すために、金型の壁面に設ける傾斜のことを指します。抜き勾配がないと、成形品が金型に引っかかって取り出しにくくなることがあります。

抜き勾配の必要性

  1. 取り出しの容易さ: 抜き勾配があることで、成形品が金型からスムーズに抜けるようになります。

  2. 成形品の品質向上: 勾配が適切であると、成形品の表面に傷がつきにくくなり、品質が向上します。

  3. 金型の寿命延長: 無理な力をかけずに成形品を取り出せるため、金型の摩耗や損傷が減少し、寿命が延びます。

抜き勾配の設定

抜き勾配は一般的に1°~3°程度が推奨されますが、素材や成形方法によって異なる場合があります。

図解

以下の図は、抜き勾配の基本的な概念を示しています。

金型から下に商品を抜く なので斜めに勾配が必要

そして、金型を使うと金型と商品がくっついてしまうため、空気穴が必要と言われました。どこかに穴を作らなければならないとのことです。これを踏まえ、底のデザインを考える際に空気穴を組み入れることにしました。

初期の底案
最終の底デザイン

本当は穴も開けたくなかったのですが、底上げ部分である三角形の内側の一辺に穴を開けることにしました。

だいぶアイデアも固まってきたので、カゴの3Dモデルも出来上がりました。

完成の3Dモデル

次回は3Dプリンタで作った初サンプル等を説明させてもらいます。


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