ライブアイドルヲタク1年生の道民が今年見て好きになったグループ
どうも初めまして鍵山と申します。
今回なんですけど、所謂ライブアイドルシーンと呼ばれる枠に属するアイドルの中で私が好き、もしくは気になっているグループをランキング形式で紹介していきたいと思います。
前置きとして、筆者は10年くらい地上アイドルのヲタクをやっておりまして
10年前には北海道のロコドルを中心としたアイドルのヲタクでもありました。
コロナ禍で今までのヲタ活が制限される中、音楽系のサブスクの発展や映像コンテンツの増加に伴い、改めてライブアイドルに触れる機会があり、再度ライブアイドルシーンに注目している次第です。
(その辺の話はまた別の機会に…)
では、早速参りましょう。
10位 キングサリ
アンスリュームの天神・大天使・閻魔さんが移籍する形で立ち上がったグループ。
ex.じゅじゅのねうちゃんが居たり、アーバンギャルドの松永天馬氏の楽曲提供などで個人的に注目しているのだが、恥ずかしながらまだ生で見たことはない。
しかし、ライブ配信や楽曲を聴き期待値を上回るグループだと感じた。
前述した閻魔さん、ねうちゃんの存在感は勿論のこと小柄ながらも鋭い歌唱力を持つあやささん、エモーショナルな歌声を響かせる村咲ちいさん、笑顔が印象的で天性のアイドル性を魅せる栗原えみるさん、アイドル未経験ながらも他メンに引けを取らない存在感を放つ蝶羽れいさん。
一見、閻魔さんのワンマングループになるのかと思っていたのだが蓋を開けてみると、メンバー全員に既に個性があるではないか。
また楽曲も粒揃い。
松永天馬氏特有のシニカルな言葉遊びが光るトラウマテクノポップ風の楽曲。
ともすれば、MOSHIMOのメンバーが手がける楽曲がライブでの盛り上がり曲を担い隙がない。
裏でびラジのアシスタントや、MAWALOOPのトーク企画のMCに抜擢される閻魔さんの存在感も相まって、今後の更なる躍進が期待されるだろう。
9位 yosugala
PassCodeなどが所属するwe-B studiosとuijinなどが所属していたsakebiによるプロジェクトyosugala。
事務所から品質は保証されているようなものだが、いざ見てみると完成度が高い、かつ更なる伸び代も感じるアイドルだった。
ロックバンドAliAが手掛けるピアノロックを基調とする楽曲、バンド経験もあるメンバーのエモーショナルな歌唱。
特に汐見まといさんの儚さとエモさを備えた歌声には鼓膜が震えた。
時には荒っぽく、時には消え入りそうな歌唱でフロアを包み込んでいく。
SNSなどでも、自分の魅せ方などにも拘りが見え、個人としても目を離せない存在である。
8位 Quubi
MAWA LOOPなどを主催しているKITSUNE WORKS発の4人組アイドルグループ。
関西のグループは4人組がデフォなのか。
音楽性はモダンなラウドミクスチャー。
時にラップ調も織り交ぜながら、軽快なリズムと重低音でフロアを沸かせていくスタイル。
メンバーそれぞれの得意分野を活かしたパート分けも見え、好感が持てる。
声質が特徴的な鈴猫りささん、真っ直ぐな歌声が印象的な正統派美少女藤宮つむぎさん、パワフルな歌声を放つ村上華花さん、瞬発力のある川原みなみさん。
メンバー4人の個性がしっかり出ており、且つちゃんと纏まりを感じる。
関西アイドルシーンを引っ張る存在として今後も頑張ってもらいたい。
7位 situasion
このグループに関しては薬か毒になるかと問われたならば間違いなく毒だろう。
楽曲はマニアックでアンビエント。
ひたすら同じフレーズを繰り返す曲は人によっては受け入れられないだろうが、遅効性の毒のようにじわじわと効いてくる。
更にライブではその楽曲たちがノンストップの繋ぎによって繰り広げられるので、まるで一つの組曲を見ている様で、それを踊り続けるメンバーのポテンシャルも相当の物と言える。
「3つの教典」「1988」「正せよ状況」「STRIKE UP」「JAPANESE HORROR STORY」あたりが入りやすい楽曲だと思うが、逆に言うとこれらが刺さらなければsituasionを好きになることはないだろう。
しかし、どの曲も刺さらない人はライブアイドルのヲタクには居ないのではないだろうか。
6位 Axelight.
we-B studios所属。
Passcode、Kolokolと実力派のグループの後輩というハードルを超えるクオリティのグループ。
アップテンポで踊らせてくるEDMを基調としたサウンド。
歌唱面では久遠じゅりあさんの伸びやかで突き抜けた歌声が刺さる。
楽曲は前述した通り、基本的にはEDMを基調としているのだが流行りのピアノロックもあり変幻自在。
Tiktokがバズっている館原るいさんなどメンバーも個性的で2023年のブレイクにも期待がかかる。
5位 #2i2
ゼロイチファミリア所属のアイドルグループ。
グラビアタレントとして圧倒的な人気を誇る十味さん、数々のアイドルグループに所属し長いアイドルファンなら名前を知っているであろう天羽希純さんなどが在籍しているが、同事務所の#ババババンビ に比べていまいち伸び悩んでいる印象だった。
しかしライブを見ると隙あらば煽りを入れ、歌唱でも渾身のがなりを入れるなどの工夫も見られ何よりメンバー4人の結束が感じられたのだ。
楽曲は歌詞、サウンドメイクともにクオリティが高い。
ライブ配信に力を入れたり、楽曲配信の速度をもっと早くして欲しいのだが、ゼロイチの配信もあるのであまりリソースを割けないのだろうか。
4位 INUWASI
元は広島を拠点とするMAPLE.inc所属のアイドル。
初期はPの田端氏の拘りが強い洋楽ライクなマニアックなヘヴィなサウンドだったようだが、そこからヘヴィさは残しつつより広く受け入れられやすいサウンドへと脱却したらしい。
しかし日和ったかと言われれば否。
アップテンポかつ、ノリやすいサウンドではあるがボーカルチョップなどを取り入れ、拘りは未だ現在。
がるむ氏のゴリゴリのシャウト曲などは影を潜めたが、時折見せるがなりなどは現在。
また、すずめさんの伸びやかで鋭い歌声も刺さる。
ステージパフォ全体を見渡すと白い6人の妖精が力強く舞っているような印象を受ける。
はのんまゆさんのグラビアやYouTube活動、すずめさんのCM出演なども話題になり間違いなくこれから更に飛躍するグループとなるだろう。
3位 Kolokol
先ほどから名前を出しているwe-B所属のグループ。
関西のグループといえば、PassCodeや我儘ラキア由来のエモーショナルでラウドサウンド!
そんなイメージを覆したのがこのkolokolだろう。
おとぎ話やファンタジーをモチーフとしたメルヘンチックかつ、ロックのエッセンスを含んだサウンドは2010年代初頭の同人音楽を彷彿とさせる。
何よりメンバーの歌唱力がずば抜けている。
繊細なロリボイスを操る佳凪きのさん、天真爛漫な跳ねた歌詞力の藤本さきさん、高揚感のある高音を司る高橋あきほさん、オペラ歌手の如く奥行きのある低音ボイスを操る真嶋このみさん。
そしてステージを降りれば、各メンバーの親しみやすいSNSの投稿も見受けられる。
ちなみに私が「noteというコンテンツ」をちゃんと知ったのは佳凪きの先生の影響である…。
全曲ライブなどもしており、間違いなくライブアイドル業界の筆頭株だろう。
2位 NEO JAPONISM
このグループを知った切っ掛けは、楽曲提供が元ヴィジュアル系バンドマンのSaya氏だったこと。
更に言うとex.NOCTURNAL BLOODLUSTのCazqui氏が「the Force」のギターソロを弾いていたことによる。
そこから公式で公開されている、ライブ配信動画などを見漁り、朝倉あいさんの可憐さ、福田みゆさんの命を削るが如くの歌唱、滝沢ひなのさんのまるでバンドのフロントマンとしての振る舞いなどに一目惚れし、好きになったのだ。
また、瀬戸みるかさんの時にあざといアニメ声、時にデスボイスまで操る歌唱、辰巳さやかさんのアクロバティックなダンスも目を引いた。
また、福田みゆさんのゲーム配信や歌ってみた、滝沢ひなのさんの弾き語りなど、メンバーの得意分野を活かしたコンテンツも見受けられ、幅広いファン層の取り込みにも力を入れている。
惜しくもソールドとはならなかったが、Zepp公演も行い間違いなく今最も勢いのあるライブアイドルといえよう。
1位 Ringwanderung
個人的問答無用の1位はこのアイドルグループである。
このアイドルを今年遠征してまで通う(出来る範囲で)理由は、増田陽凪さんに認知を貰ったのが嬉しかったという至極浅はかな理由になるのだが、ちゃんとその他の理由もある。
ピアノロックを基調とした楽曲。
メンバーの歌唱力とポテンシャルの高さ。
これだけ言うと今まで語ったグループにも当てはまるじゃないか!と言われるかもしれんが、それが絶妙なバランスで噛み合っているのだ。
みょんさんと佐藤倫子さんの鋭い歌声、辺見花琳さんのアニメ声ながらピッチの安定した歌唱、ミュージカル経験者でもある増田陽凪さんの変幻自在な表現力、広島アクターズスクール出身の寺尾音々さんのポテンシャル。
普段はどこか牧歌的な雰囲気すら感じさせる子たちなのだが、一度ステージに立つと1秒たりとも目を離せない。
そして、有無を言わせず踊らせに来るカラフルな楽曲達。
そんなステージを見終わった後は、気付けば汗だくになっており、日々のストレス社会の中でボロボロとなった精神は回復し、笑顔と多幸感を得ているのだ。
〜番外編〜
ここではランキングには入れることが出来なかったが、個人的に注目しているグループを紹介しよう。
タイトル未定
元26時のマスカレイドのPが北の大地で始めたグループ。
基本的に北海道での対バンイベントにはいる為、個人的に今年1番見たグループではないだろうか。
何なら前人未踏ツアーのファイナルにも足を運んだ。
TIFメイン争奪での優勝劇も記憶に新しいが、ついまPの戦略もあれどメンバーの成長を感じさせてくれるところが凄いところだ。
アイドル=成長コンテンツと見るならば、タイトル未定はそれを1番踏襲していると言っていい。
それが、道民がライトな視点から約1年かけて見てきた感想だ。
Devil ANTHEM.
ラストは先日、メジャーデビューが発表されたDevil ANTHEM.
このグループも対バンイベントで観て、予備知識がなくても楽しかったという記憶があり、知り合いに好きな人がいたりと近いグループではあるのだが、個人的にハマったのは裏でびラジというコンテンツ。
マネージャーの佐藤海人氏がでびラジの裏側を話すという建前なのだが、そこで繰り広げられる裏方トークげ面白い。
このコンテンツを知る前から興味のあったグループの運営がゲストで出演し、アシスタントのキングサリ閻魔さん、放送作家サービスカード高柳氏を交えてのトークは非常に聞き応えがある。
特に元ワールズエンド。Pの濱上氏の回での、アイドルの勢力図をONE PIECEに例える話が面白すぎて、中々周りにライブアイドルの話が出来るヲタクがいない私は、10回くらいリピートして聴いてしまった。
元来、ドキュメンタリーや対談コンテンツが好きなので、裏方の人のヒストリーや、考えなどを聴けるのは大変面白いのだ。
一応、ランク付けしたものの、見返してみるとあってないようなものである。
また、ここまでドヤ顔で拙文を書き殴ってきたのだが、実際に現場で見た回数も遠方の地ゆえ、関東近郊のヲタクの皆様方に比べ極端に少ないことも付け足しておく。
私事ではあるが、来年は生活環境も変わるのでもっとライブアイドルを観に行ければ良いな。