池子遺跡群資料館
逗子にある池子遺跡群資料館に行ってきました。小さな資料館ですがなかなか興味深いものがあります。
この地域では、先土器や縄文時代の遺物も少量出土しているようですが、人々が暮らし始めたのは今から二千百年前の弥生時代の半ば頃だそうです。
縄文時代中・晩期頃と思われる遺物。
弥生時代、中期~後半にかけての木製の農耕具や機織具が出土。粘土層や湿地の水が真空状態を生み出し保存状態が良かったのだとか。
水田跡は見つかってないようですが、農業だけでなく狩猟や漁をしていた形跡があり、狩猟具や動物の骨から作った針や漁具、そして石製の網おもりが出土しています。
ところが、弥生時代の中期から後期に移り変わる頃に、この地域を流れていた河が洪水と思われる砂礫で埋まってしまったそうです。それを境に3世紀後半の古墳時代に新たな開発がされるまで人々の暮らしの跡が消えてしまったのだとか。
3世紀後半と言えば、邪馬台国の卑弥呼の後継者となった台与の治世です。人々が戻ってきて再び暮らし始めたということは、環境が安定してきたのでしょうね。
また、今回は足を伸ばすことが出来ませんでしたが、逗子には四世紀後半に作られた長塚桜山古墳群(全長91mと88mの前方後円墳が2基)あるようです。空白の四世紀と呼ばれた時代に、近畿や西日本のみならず東海から関東の地まで前方後円墳が作られていたことが驚きでした。
SKM_658e20050710410 (city.zushi.kanagawa.jp)
歴史のロマンは深いですね。
とても調べがいがあります。
帰りは池子近くのお店でラーメンを頂きました。まだまだ頑張らねば。
最後までお読みいただきありがとうございました💖
池子遺跡群資料館(池子の森自然公園内)
休館日:月曜、年末年始
入館料:無料
開館時間:9時~16時
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