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ひたちなか市埋蔵文化財調査センター

茨城県のひたちなか市文化財調査センターに行ってきました。

こちら、中央と右が縄文時代のおしゃれグッズです。

ガラスケースに天井の蛍光灯が映ってますが無視して下さい💦

茨城は東北の影響が強いのでハート型土偶も出土しています。

三反田蜆塚遺跡出土、ハート型土偶。
縄文土器
弥生土器

中央上段の黒いものは古墳時代後期の炭化したわらじ、中央手前は耳環(イヤリング)。

わらじは武田西塙遺跡出土、耳環は三反田下高井遺跡出土。
古墳時代の出土品

馬の埴輪です。

馬渡埴輪製作遺跡出土、古墳時代
古墳から出土した馬具類。



今回訪問の目的のひとつ、全国でも珍しい乳飲み子を抱く埴輪です。

ひたちなか市の大平古墳(前方後円墳)から出土、古墳時代後期。島田髷、目の周囲を赤く彩色。

埴輪は葬送儀礼を表すともいいます。古墳に埋葬された方の身内の方だったのでしょうか。

或いは、被葬者の乳母・・・。

古墳は地域の首長や有力者などそれなりの地位にある人物のお墓です。
乳母がいてもおかしくない、とつい妄想してしまいます。

虎塚古墳、磯崎東古墳出土品。

古墳時代の鉄剣です。

磯崎東古墳群出土、古墳時代。

また、センター敷地近くに虎塚古墳と十五郎穴横穴墓群じゅうごろうあなよこあなぼぐんがあります。

森の中へ入っていくと、

虎塚古墳の横を通り過ぎ、未整備の横穴墓群を横目に農道に出て田んぼを右に迂回すれば十五郎穴横穴墓群じゅうごろうあなよこあなぼぐん。古墳時代末から平安時代にかけて丘陵の斜面に横穴を掘ったお墓だそうです。蕨手刀という太刀や金胴製の飾りのついた貴重な出土物があったのだとか。

現在確認できた横穴墓の数は274基あるそうです。
まだ多数の横穴墓が埋没しているため推定で500基以上。その数、東日本最大。

そして今回、特別公開期間中で中を見ることが出来た虎塚古墳。

7世紀初めの前方後円墳だそうです。(聖徳太子が活躍していた頃)

別棟で観覧受付をして4~5人ずつ古墳の中へ。

職員の方の説明を聞きながら、内部保護のためガラス越しに中を窺います。古墳内は撮影禁止なので、こちら埋蔵文化調査センターに展示している石室内レプリカになります。

古墳の石棺や内側に、浮彫、彩色や装飾されているものを装飾古墳というのだとか。虎塚古墳は白色粘土の上からベンガラ(酸化鉄)で文様を描いているそうです。

装飾古墳は九州(福岡、熊本)に約340基、関東に約100基、山陰に約50基、近畿に約40基、東北に約40に基あるようです。

左壁の丸は鏡を表しているそうです。
石室前の写真? 右は装飾模様の解説。

中にいられるのは4~5分程度。しばし時を忘れて眺めていましたが、時間を報せるブザーが鳴って退出です。

駐車場前のイチョウも色づき始めてます。

なお、埋蔵文化財調査センター付近の道路脇にこんなレリーフも。

途中の標識です。

古墳や出土物、虎塚古墳の装飾文様をあしらった文字になってます。

最寄りの中根駅は無人駅。

本数は1時間に1~2本。
ひたちなか海浜鉄道湊線、一両編成でした。ちなみに、ICカードは使えません。

埋蔵文化財調査センターから駅までのんびり歩くのにいい気候でした。時間があれば、那珂湊まで足を伸ばして美味しい物を食べるのもありですね。

最後までお読みいただきありがとうございました💖

ひたちなか市埋蔵文化財調査センター
開館時間:9時~17時
入館料:無料
休館日:月曜、年末年始、館内整理日
常磐線JR勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線中根駅下車 徒歩30分(1.8km)
もしくは、JR勝田駅からひたちなか市スマイルあおぞらバス勝田南コース中根小学校下車 徒歩20分(1.4km)バスの本数少ないので要注意。

虎塚古墳秋季限定公開(春、秋2回)
観覧料:大人160円
令和6年11月7日(木)~10日(日)
令和6年11月14日(木)~17日(日)
受付:午前9時~12時15分、午後1時半~3時分
(ただし、観覧者数に応じて受付時間変更もあり)

ひたちなか市埋蔵文化財調査センター | 公益財団法人 ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社

参照:wiki「装飾古墳」
那珂湊おさかな市場 | 観光いばらき公式ホームページ

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