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「かもしかはしかかもしれません」
◆「誰が鹿やねん」
週末によく登っている鈴鹿山系は、国の特別天然記念物に指定されているている「ニホンカモシカ」の保護地域です。
世界初のカモシカ専門の動物園「日本カモシカセンター」が、御在所岳山上に設置されたのは、1960年。
残念ながら、2006年に閉館され、現在は「ございしょ自然学校」という施設に変わっていますが、カモシカに関する資料が多く置かれています。
ところで、カモシカは鹿と思っておられる方が多いのではないでしょうか?
そう思っておられる方のために、近鉄湯ノ山温泉駅に、こんなポスターが貼られていました。
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そう、ニホンカモシカは牛の仲間なのです。
◆「カモシカのような足」
ところで、スラッとした細い足のことを、「カモシカのような足」と言いますよね。
ところが、実際のカモシカは、たくましく丈夫で太い足をしています。
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なぜ、このようになったのか、実はカモシカが「レイヨウ」と呼ばれるインパラやトムセンガゼルに勘違いされていたことが由来のようです。
「レイヨウ」を漢字で「羚羊」と書きますが、カモシカも漢字では、「羚羊」になるようです。
インパラは、確かに、シカのように足が細く長いので、「レイヨウのような」→「羚羊のような」→「カモシカのような」となったのではとのこと。
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真偽は分かりませんが、理屈は合っていますね。
三重に住んでいると、学ぶことが多いです。