週中予想本命発表〜エリザベス女王杯週〜
ご存知の通りかと思いますが、
今回のエリザベス女王杯は宝塚記念と同じ阪神2200mで行われます。
実は宝塚記念勝ち馬の中で
日本ダービー及び東京2400mG1を勝った馬は近10年で1頭もおらず、20年に広げてもディープインパクトとオルフェーヴルしかいません
東京2400mとは全く適正が違う阪神2200m。
日本競馬での最高峰と呼ばれるレースはほとんど東京で行われるレースであり、3歳時から阪神2200mを目標に作られた馬。
なんて馬を私は聞いたことがありません。
そんなタフな条件下で行われるのに、牝馬限定戦。斤量は軽いに越した事はありません。しかし上記の理由等から3歳馬を買うには少し不安が…
ん…?いや!いるじゃないですか!
3歳なのに日本では積めない違う経験をしてきた馬が!というのがこの馬を本命にした理由です(この冒頭は完全なこじつけです)
週中予想本命馬はこの馬だ〜
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マジカルラグーンです!(予想通り)
それではまず、当馬の前レースの回顧から能力を測りたいと思います。
前走のヨークシャーステークスは5着
ドスローからの直線勝負で1着馬に1秒近くの負け。うーん、何とも…
とも思いますが、負けた相手がこちら。
1着 アルピニスタ
→みんな知ってる凱旋門賞馬。怪物。
2着 チューズデー
→今年のブリーダーズカップ勝ち馬(去年ラヴズオンリーユーが勝ったレース)and英オークス勝ち馬
3着 ラプテイットココ
→2走前の2021年に行われたブランドフォードSにてラヴとのマッチレースを制した馬(ラヴはこの時点でG1を5勝している馬)
4着 ライラックロード
→次レースのヴェルメイユ賞では前残りな展開で恵まれたもののこのレースで2着のチューズデーに先着。
前レースでは3着だがこのレースで負けた上位2頭(ナシュワとアリスティア)はかなり良い馬でハイレベル戦でほぼ差の無い競馬。
2走前のG2では先程出てきたアリスティアとの叩き合いを制し勝っている。
※この馬は左回りの方が右回りより合ってそう
と、上記の通りかなりのハイレベルなメンバーだったのではないか。
結果だけ見ても、このメンバー相手に1秒差以内の負けであれば目を瞑ってあげても良いのではないかという印象
続いて
ヨークシャーステークスのラップタイムだが、
と冒頭にも書いた通り極端なスローからの瞬発力勝負。後半5Fが57秒5程と、かなりの末脚を要求されたレースとなっている。
では、今回行われるエリザベス女王杯がこのようなレースになる可能性があるかというと限りなく「0」に近いと思う。
つまり、このレースでの負けは阪神2200mで求められる物とは全く別ベクトルの能力差で負けてしまったレースと言えるのでは無いだろうか。
個人的に負けた要因については、
①スローでハナに立ってしまった事
②瞬発力の無さ
③最高速度の低さ
の3点が上げられると思っている。
1つ目はレース映像を見ていると、ハナに立ってスローに落とし込むようにしたのが、逆にリズムをかなり悪くしていたように見えた。
スローからの瞬発力勝負は余力がどれだけ残っているかが大事だと思っているので、スローで逃げていたから有利だったかと言われると個人的には逆の印象。
2つ目と3つ目の要因については、
先程あげたラップ後半の
12.1-11.1-10.7-11.3-12.2
において12.1を刻んでいくラップから押しているにも関わらずなかなかギアが上がらず、やや置いていかれている点。
そして、上位と決定的に離された区間が11.1-10.7の部分であり、自身が出せる最高速度の限界が見えた。
しかし、それ以外のラップの部分では食らいついており能力もやや劣ってはいただろうが適正の差が大きかったのでは無いかと感じる。
愛オークス等も見てみると
瞬発力や最高速度において秀でてはいないが、しぶとく長い脚を使え勝負根性が凄い馬というイメージで良いのでは無いかと思う。
エリザベス女王杯での適正面について話を戻すと、瞬発力や最高速度といった点を求められるレースになる可能性は低い。
そして、阪神内回り名物のロンスパ戦になれば面白い存在なのでは無いかと思う。
海外で非常に重い斤量を背負っていたのに
今回は3歳ということで54キロなのはかなり有利であり、3歳牝馬らしからぬメンタル面の強さも評価したい。
そもそも日本の競馬に合うか合わないかという点についてだが、その点についは分からない。
陣営は海外でも良馬場の固い早い馬場で成績を残してきたので、良馬場希望だとの事。
先程の最高速度の無さを指摘したが、
追走力が低いかと言われると、それはまた違う気もしていて、毎回海外で遅いラップを刻んでいる時は行きたがる仕草をしており
意外と当日の馬場が異常に速く無ければそれなりに対応できるのでは無いだろうか。
基礎的なスピードはそこまで低く無さそう。
海外と日本の中距離競馬ではスタートダッシュや先行力も差があると思うが、
この馬は海外馬の割にはかなりスタートもテンも早く先行する事も可能かと。
コーナーリング能力も悪そうには見えない。
そして週末は雨予報だが、
個人的には雨が降った方が買いたい。
走法に詳しく無いのでそこまで語れないが、先週までの阪神競馬場はストライドが広く芝との接着時間が少ない馬が上位に来ていた印象。
当馬は完全に掻き込み型の走りだと思うので、
馬場は速くても雨で上面は滑るような芝や、時計が少しかかる方が相対的にプラスでは無いだろうか。
人気の面で考えても、ネット競馬の想定オッズでは9番人気程だがおそらくもう少し人気しないと思っている。
今回のエリザベス女王杯はハンデ戦のような割れたオッズになりそうなので、単勝は売れるかもしれないが連系については10番人気より下になるのでは無いだろうか。
個人的に最近のG1のオッズはだいぶ謎なのだが、一昔前なら馬柱+前走内容に依存する事が多く、前走5着に負けている海外馬ということでG1を勝っている事よりも前走5着+初の日本競馬という事でかなり嫌われそう。
となると、買う相手馬を探したい所だが
これもまた非常に難解。
昨年のような展開になるのであれば、
もちろんアカイイトは相手筆頭。
イズジョーノキセキもオッズが舐められそうで買ってみたい。
前走はただただ強く、阪神内回りについても去年の京橋Sが圧巻。
そして、この馬の調子はパドックに凄く分かりやすく出ると思っているので注視したい。
後はマジカルラグーンが来る展開となると、
ローザノワールは前目で残す可能性はあるのでは無いかなと期待してみるのも面白い。
紐については非常に難しく馬場を見てからとなるが、筆者はマジカルラグーンから勝負してみたいなと思っています。
長くなってしまいましたが、これで
「マジカルラグーン意外とエリザベス女王杯で好走できる説」
の解説を終わりたいと思います。
最後まで見ていただき、
ありがとうございましたm(_ _)m