赤ちゃんへ捧ぐ、ペース(ラップ)と内外の有利不利
かぎいかです!
個人的な内外有利の判断及びペース(ラップ)について書いていきたいと思います!
※ダートのレースはあまり見ないのと、勉強不足でしかないので芝に限った話になります!
ペースとは
まずはペースについて
そもそもペースを無視して内外の有利不利を判断するのは絶対無理だと思うので、個人的なレースの見方を書いていきます。
まず私が声を大にして言いたいのが、
「1~2F目の動きが1番レースを左右する」という説です。
日本の競馬では長距離レースで無い限り、2F目のラップが全ラップにおける最速となる事が多いです。
これは日本の競馬場は綺麗に整備されている事や直線が短いコースが多いので、
「脚を使ってでもポジションを取る」=「勝ちに繋がる」という事が多いからでは思います。(多分)
と、理由は置いといて。
ここからは赤ちゃんにも説明出来るように絵を使って説明していきます!
だいたい競馬はこんな雰囲気でレースが始まりますが、みなさんレースを見ていて思ったことがありませんか?
「スタートは同じ位置なのに、400mでもうこんなに差が開くのか」
そうです。当たり前ですが、競馬においての
「逃げ馬と差し馬の違い」は
「前半のポジション取りの差」です。
図のように前に行くために速い脚を使えば使う程余力は無くなります。
逃げ馬と差し馬との脚の使い方の違いは最初の2F目にあるといっても過言ではありません。
「余力を残した状態でレースを進めるか」
「余力を減らしてでも前に位置付けてレースを進めたいか」
によってレース展開位置取りは左右されます。
道中は先行馬も差し馬もペースはほぼ変わりませんからね。
次にハイペース、スローペースを例と絵で見ていきます。
スローペースの例
仮に直線2000mの坂も無い競馬場において下のようなラップタイムで決着したとします。
例のどちらも前半と後半の1000m区間のラップタイムは同じですが、中身が違います。
1.3秒前半が遅いので1000m地点で見るとスローペースにはなりますが、前半の3Fがかなり違いますね。絵にして見ていきます。
2000m戦で前半3F34.4とかなり早いです。(高速馬場なら普通。とかいう文句は禁止)
ここまで早いと逃げ馬、先行馬は前に行く事でかなり脚を消耗してしまってますね。
スタート後1000m付近ではかなりラップが緩んでいます。
「ラップが緩む=後続は差を詰めれる」
なので図では後続が差を詰めていますね。
その際に、図で言うHPを後続の馬はほぼ使わずに距離を詰める事ができています。
逃げ馬はスタート後に他馬と距離を取る際にかなり速い脚(2F目10.8)を使っていますが、
その分のリードを後続馬にラップが緩い地点で詰められると最初のリードの意味が無くなってしまいキツイ展開となります。
馬の特徴によっては、最初にリードを作って溜める事で持ち味を出す馬もいますが基本はこの考え方でいいと思います。
リードに差が無い状態で体力が余っている差し馬と無い逃げ馬。
どちらが最後並んだ後有利かというと、差し馬です。これが前後半の1000mだけ見るとスローなのに差しが有利となる現象の1つだと思っています。
※もちろん上の図は後続が詰めたパターンなので、詰めなければセーフティリードのまま逃げ馬が雪崩込む展開もあるとは思います。
では例2はというと、
淡々と逃げ馬が一定のラップを刻んでいますね。こうなると逃げ先行馬と差し馬におけるラップのズレ(余力のズレ)はなくなります。
しかもスローペースで逃げれているので逃げ馬が有利な展開だと思いますね。
ハイペースの例
スローペースと同じような例で例えます。
例1は先程のスローペースであげた例1と似ていますね。
途中に緩めの区間があるので、その区間で後続馬が得をする展開になるかと思います。今回はハイペースなので、より差しが決まりそうです
では例2についてはどうでしょうか。
スタート後3Fについては「35.2」と決着タイムから逆算すると普通かなと私は思います。
ただその後のラップが非常に厳しく、ずっと11秒台のラップが続いてます。
となると、最後の3Fでは逃げ馬も後続も脚を使った後の展開になっているので
「差す体力が残っていない=前残り」
の展開になる事でハイペースの前残りが起こります。
今回はコーナーや坂、もちろん馬場も無視したラップの見方になるので
実際はもっとその辺を意識して見ないと、
・どの馬が強い競馬をしたか
・どのポジションが有利だったか
が見えてこないと思います!
内外の有利不利
やっと本題です。
内外有利不利、内外フラットについて思うことを書いていきます。
外回りや直線長いコースでは無く、基本的に内回りで起こる現象が多いので内回り限定で書いていきます。
当たり前ですが、距離ロスを考えれば内回りは内を回った馬が基本有利です。
その前提で話を進めます。
①内外綺麗な馬場の場合
結論から言うと絶対に内有利です。
綺麗な馬場で内回りのレースが行われて外有利になる事はほぼ無いと言っても良いと思います。仮に差しが決まった場合は、それは内外の馬場起因でなくペースが原因であったり
上がりの天井が高く、末脚がキレる馬が好走しやすい馬場だからだと思います。
②内外で馬場に差がある場合
この状況だと、馬場の荒れ具合とペースによって内外の有利不利が変わってくると思います。
上の図のように内がやや荒れ(走れる程度)で、外側の部分は綺麗な馬場だとします。
スローペースで全馬に余力がある場合は、
このように内外どちらも余力ある状態で4角を回ってきます。
外を回る馬は基本キツイですが、
馬場が綺麗な箇所を走れる分、逃げ馬よりも差し馬の方が最高速度を出した走りが出来ると思います。
しかりここで逃げ馬がロンスパをかけて、外の馬に負荷がかかるような速さで3〜4角を回ると外の馬はキツくなります。
「荒れた内を走るが距離ロス少ない」
「綺麗だが外を捲ってるため距離ロスと遠心力がかかる」
このパターンは、どちらの方が負荷がかからないかで勝負が決まります。
馬場次第の結果になると思いますので内外の差が顕著に出そうですね。
ハイペースで全馬に余力が無い場合は、
内外どちらも余力が無い状態で回ってくるので必然的に内が有利になります。
図の荒れ具合くらいであれば、逃げ先行馬がそのまま雪崩込むような展開が多いと思います。
もう少し荒れて走りにくくなってくると、
疲れた内の馬がピタッと止まるので外差しが増えるのでは無いでしょうか?
そのくらいの馬場にまでなると、
仮にスローペースでも内有利になる事はなさそうなので、ペース関係ない外伸び馬場にはなりそうです。
また、こういった状況ではたまにポツンが差さる事があります。
疲れた馬が惰性で粘り込める荒れ馬場の時は難しいですが(高速馬場の時が多い)
前がしっかり止まる馬場であれば決まるので、狙っても面白いかもしれませんね。
特に内外有利の判断においては、
判断するレースが下級条件である事が多いので、最後まで余力が無い馬が多かったり、最高速度が無くて差しが決まらなかったりと
重賞を買うためにレースをチェックしているのであれば、能力値が全然違うのでしっかりレースで馬の脚色等を見て判断した方が良いと思います。
馬場の内外有利不利を見る際は、ペースも一緒に見なければ何の意味も無いと思います。
ペースを見て、そもそも物理的に後ろが届かない展開で内有利と判断すると何にも意味が無いですし、逆に前が壊滅的に止まるラップで外有利と言うのもおかしな話だと思います。
最後に
長くなりましたが、これで終わります。
まだまだ知識が雑魚なので、日々勉強中です。
今回は坂やコーナーは無視した見解でしたので、また暇があれば書きたいと思います。
現在は、斤量に対しての考え方と競馬における坂についての考え方を模索中です。
そういえば内外有利不利への結論を書くつもりでしたが、ラップを見る大切さの話になってしまった気がします(笑)
まあいいでしょう!たぶん!ごめん!りょうちゃん!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
間違ってる箇所や至らない点は多々あると思いますので、誹謗中傷で無ければ何でもコメントでお願いします!