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頭部MRI検査を受けてきた話
はじめに
全国1000万人の片頭痛患者のみなさん、こんにちは。あなたの同士のカーギィです。
今回はひょんなきっかけでMRI検査を受けるという貴重な体験をできたので、その顛末を書き残していきたいと思います。
一応おことわりですが、パーフェクト健康体でした。
片頭痛って何よ
片頭痛を持っていない方向けのざっくりした説明ですが、日常生活の何らかのきっかけで、頭の片側、または両側に痛みが発生するものです。
痛み方、そしてそのトリガーは人によって、またその時々によってまちまちだとは思いますが、よくあるのは急に天気が変わって気圧が大きく変動した時、頭の広い範囲が脈打つようにズキズキ痛くなるというようなものでしょう。
全体的にまだよくわかっていない部分が多く、頭痛の症状に対してはトリプタンという特効薬がありますが、片頭痛そのものを治療する方法はまだ確立されていなさそうです。
詳しくは頭痛外来のあるクリニックなどの先生が書かれているブログ記事を読むのがいいと思います。
自分の場合は、気圧変動、特に急に気圧が上昇した時に片頭痛が発生することが多いようです。
痛みの度合いは、痛いとは言わないまでも若干違和感あるくらいから、ジワジワ、ズキズキ、ガンガン、ベッドから起き上がれない状態だったり、本当に酷かった時はのたうちまわって食べたものを戻すくらいの頭痛で、たまらず救急車を呼んだこともあります。
その救急車で搬送された時は念の為ということでCT検査も受けたんですが、特に何の異常も見つからず、鎮静剤を点滴してもらってウトウトしてたらいつの間にか治っていたみたいな顛末でした。
そういうことがあって以来、多少は頭痛を管理できるようになろうと、近所の頭痛外来に不定期で通っています。
いつもと違う頭痛
しかし、2月2日の午後から発生した頭痛はまた若干様子が違っていました。
大抵片頭痛って頭の結構大きい範囲が脈打つように重い痛みがあるものなんですが、今回のものは左後ろのある特定の部位の表面のあたり(体感です)が、脈と同期する感じではなく不定期にズキリズキリと痛む感じでした。
きっかけ的なものも特になく、天気は曇天だったけど急な気圧変動もなく、嫌だなー脳血管とかクモ膜下的なやつだったら困るなーと思いつつそれほど強い痛みではないので、バファリンを飲んでみて様子を見るか…と思っていたんですが、結局寝てる間も収まらず、あんまり眠れたものではなかったので、3日の朝に頭痛外来に行って相談してみることにしました。
頭痛外来の先生もこのタイプの頭痛はあんまし片頭痛っぽくないということで、(前にも提案されたことはあるんですが)MRI検査の提案をしてくれました。
自分はその時それほど深刻なものではないとは薄々思っていたんですが、ひとまず自分の頭の状態のチェックポイントを作っておきたいというのと、あとは単純に興味があったのということで、別の病院でのMRI検査をお願いすることにしました。
先生がその場で病院に電話をしてくれたんですが、まぁラッキーなことに1時間後にちょうど空きがあるというところで、善は急げのノリで即座に予約することにしました。
突入!MRI検査
というわけで昼前に横浜駅近くの病院に到着。検査着に着替えて準備します。
自分が前に受けたCT検査の場合は、特に準備することもなくすぐに検査機械に入れられて、ものの5分程度で終わったようなものなんですが、MRIの場合は比較的長い時間にわたって猛烈な磁力が発生するので、電子機器はもちろん、メガネ、ヒートテック、その他金属類はすべて外して/脱いで検査を受けることになります。
CTとMRIの違いは医療機関の記事を調べて読んでみてください。放射線を使うか磁力を使うかの違いです。自分もよくわかってません。
自分の番が呼び出され、検査ベッドに横たわります。
大きい音が出るということでヘッドホンを装着し、頭の部分にカバー的なものをかけられます。ヘッドホンからはジブリ音楽のアレンジが流れていました。目を閉じて、検査機械に入れられます。
話には聞いていましたが、まさに工事現場に例えられるようなものすごい騒音が発生します。ウィーーーーーーーーーン、ピーーーーーーーーー、ガガガガガガガガガガ、ドッドッドッドッドドドドドドドドドと言ったような、あらゆる種類の騒音を次々と聞かされているような感じです。歯医者のチュイーーーーンみたいな甲高い音はなかったのが救いでしょうか…ヘッドホンのジブリ音楽は結局最初のもののけ姫しかまともに聞こえませんでした。自分は平気でしたけど、これは確かに辛い人には辛いだろうなと思うところはあります。
しかしこれだけ音にバリエーションがあると、撮影のどの過程でどの音が発生しているのか気になるところではあります。
およそ20分程度で撮影は完了。紹介状持参だったので金額は3割負担で8000円程度でした。:お得:!
結果
というわけで、謎の頭痛もすっかり治まった2月5日の午後に、頭痛外来のクリニックの方に検査結果を伺いに行きました。
結局MRIでも病気どころか少しの異常も見つからず、まさに健康体そのものだったということで先生からお褒めをいただきました(脳とは別に上顎洞に嚢胞が見つかったけど、割とどうでもいいらしい)。逆にこれ以上原因不明な頭痛が増えると医療でなんとかできることも非常に限られてくるから、以降なんともないといいね、とのこと。怖い。
しかし、モノクロで紙ペラとはいえ、自分の脳の断面図と脳血管のCGが映し出されてるのを見るとなんともおもしろ不思議な気持ちになります。
5日になってからは変な頭痛もすっかり治って、通常通りの生活に戻っております。いや今までもずっと通常通りでしたが。
おわりに
いかがでしたか?(何が?)
あんまりできない貴重な体験だったので珍しく記事を書いてみました。
結論としては、うーん、何か身体が変だなと思った時はあんまり伸ばし伸ばしにせずになるべく早めに医療機関に相談しに行きましょう。何か見つかったら命が助かったねということで:お得:ですし、見つからなかったら見つからなかったで健康で:お得:ということなので。
おしまい!