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居住者問題(漏水) byカゲ。。
こんにちは。
『リング』(仮称) 発明者の蔭山貴弘です。。
今日は、漏水について、お話したいと思います。
漏水には、屋根や外壁から雨漏りによる建築漏水と床下配管・給湯器・給湯管等から水が漏れる設備漏水があります。
建築漏水は原因の特定が難しい等の問題があり、こちらもいずれ説明したいと考えていますが、
今回は、床下配管・給湯器・給湯管等から水が漏れる設備漏水について、被害者・加害者それぞれの立場を解説し、漏水事故がマンションの関係を悪くする一因になりうる可能性をご説明したいと思います。
まず、漏水の被害者です。被害者の気持ちを一言で表すと「最悪」です。
漏水がひどい場合には、天井だけでなく、お部屋全体にお水を浴びることも少なくないです。
さらに、その水の種類によっては、ひどい異臭を発する場合もあります。
そうなると、被害者は、もはや通常の生活をすることはできず、予想しない損害だけでなく、復旧するために多くの時間を取られることになります。
他方、漏水の加害者の気持ちを一言で表すと「何で」となるかもしれません。
その理由は、漏水が発生原因箇所にあるかもしれません。
漏水の発生原因箇所は、床下配管や給湯器・給湯管等普段住民の方が見ることが少ない場所のために、自分が漏水を起こしている自覚がないのが通常だからです。
そのため、「最悪」と思っている被害者と「何で」と加害者意識の薄い加害者には、大きな心理状態の差があり、当初は険悪な関係となっているのが一般的です。
そして、その険悪な関係が引きづられ、何年も険悪な関係となり、結果として、様々なマンションコミュニティーを阻害してしまっている場合も少なくありません。
ここで、皆さんがお伝えしたいことは、
漏水の加害者になった場合、できるだけ早く被害者にお詫びして、加害者の方に、「管理会社さんや保険会社さん等のプロの方に、できるだけ被害者の方に早急に対応してあげて欲しいとお話しています。」と仰るのがよろしいかと思います。
被害者の事を、まず第一に考えていることをお伝えするだけで、被害者の方のすこし落ち着くことがあります。
他方、漏水の被害者になった場合に、冷静になって、加害者を責めるような事はせず、「管理会社さんや保険会社さん等に相談してもらえますか」をお話することをお勧めします。
当然、被害者の方は、通常の生活ができなくなり、怒りはあると思いますが、前述した通り加害者は漏水した意識がないため、加害者として責めることは、復旧が遅れるとともに、将来に渡って思わぬ関係悪化の原因になります。
できる限りに冷静に対応することが、被害者の方の将来にプラスになると考えて頂く方がよろしいかと思います。
本日は以上となります。
次回は、『構造スリット』として、建物の構造に関するお話したいと考えております。
引き続き、よろしくお願いいたします。
蔭山貴弘