行ってないポカホンタス男と映画を見た話2
ポカ男、マックを映画館に持ち込もうとする。
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指摘したらギスギス空気になり「Fuck You!!!」と言われる。
↑こんな経緯で最悪の空気の中映画を見ることになったポカ男と私だが、まずポカ男が選んだ席は配慮して一番後ろの端っこ…とかではなくど真ん中であった。本当の本当にど真ん中、一番目立つ席である。
いよいよ館内が暗くなり映画本編の前のCMが流れているとき堂々と真ん中に座り紙袋から取り出したのはなんと恐らく普通に溶けかけているシェイク×2
(まあ、シェイクならそこまでうるさくないしいいいか…)
とか思いながらCMを見ていると 隣で
ズゴッ…!!!ズゴゴゴッ!!!
すごい音が聞こえてくる、当然元凶はポカ男。
(こいつ…最後までシェイクを堪能してやがる…)
なんて思いながらポカ男の隣のお客さんの顔を覗いたら、圧倒的に嫌な顔。今世紀最大の貧乏くじをひかされたみたいな顔をしていた。ましてやポカ男はシェイクを飲み始めてから30秒位でそんな音を奏でている。少食の人が飲むウィダーインゼリー位の速さだなぁ…と思った。
しかし、奴にはシェイクがもう1匹残っている。つまり第2波が来ることは確定事項だ。
〜1分後〜(少し遅くなった。)
ズゴッ!!!ズゴゴッ!!ゴスッ!!!チュッ…
だろうなとは、思っていた。ましてや最後の方に ストローからたまに出るキスみたいな音も鳴らしている。というかポカ男は映画を見るのに飲み物を最初に飲み干してどうするつもりなのだろうか。 奴にはまだビックマック×2 ナゲット6ピース入り×3 ポテトL×3という強敵が残っている。
そんなこんなでCMが終わり、いよいよ映画本編が始まった。こうなってくると映画本編というより「ポカ男がどういう行動を取るのか?」の方が気になってしまう。
ポカ男は本編スタートと同時に ビックマックを食べ始めた…………
……
………超臭ェ!!!!!!!!
臭い。 いつもならいい匂いに感じるビックマックが 肥溜めに感じる位臭い。映画館で出会ってはいけない臭い。脳が全力で拒絶している。
そんなことを言っても仕方がない。私はお金を払って貰っている訳だから文句は言えない。言えるのはポカ男隣のお客さんだけだ。するとそんな私の心の声が聞こえてたかのように
「すいません…ちょっと匂いするんで あんま食べない方がいいと思いますよ…。」
と、ポカ男の隣の爽やか系お兄さんが言ってきた。私は心の中で「良く言った!!!」とお兄さんを褒めた。しかしポカ男は
ガン無視
これぞポカ男のアメリカンスタイルである。仕方なくお兄さんは嫌な顔をしながら 席を移動した。あぁ、真ん中で見たかっただろうに…
んでもって、匂いを我慢すること20分弱 2つ目のビックマックを食べ始めた時
クチャァ…ニチャァ…クチャ……
猛烈な咀嚼音。そう、何を隠そうこのポカ男 水分がある時はクチャラーにならないが少しでも口内が乾くと途端にクチャラーになる隠れクチャラーなのだ。
シェイクをCM中に飲み切るべきではなかった。でも結局ズコズコは聞こえてたはずなので違う世界線もそっちはそっちで地獄である。
クチャクチャ音をBGMに見るジェイソン・ステイサムは全然かっこいいハゲに見えない。むしろクソダサいハゲに見えてしまう。本来であれば、めちゃくちゃ格好良いアクションシーンもB級中国映画位にレベルダウンする魔法。それが「クチャ」である。なんだか 勇者ヨシヒコに出てきそうだ。と書いていて思った。
腹をくくって クチャ音を享受しB級のワイルドスピードを見ていた時事件は起こった。
「ラ゛イ゛ン゛!!!!!」
そう、LINEの通知である。デフォルトの「ピローン」とか「ポキポキ」みたいな音なら私もまだ許せた。しかしポカ男はご丁寧に設定で1番「イラッ」とする通知音に変更していた。
どうでもいいが、この「ラ゛イ゛ン゛!!!!!」という、通知音 ママさんバレーに来ていたおばさん以来使ってる人を見たことがない。
というか、何故電源を切らないのか。これはあれか?「携帯電話はマナーモードか電源をお切りください。」の部分が「ズゴッ」か「チュッ」で聞こえていなかった可能性がある。 ズゴッ クチャ からのライン通知。ポカの三段活用。ここまで来てしまうと もはや恐れることは何もない…なんて達観していると
普通に画面見始めた……。
…しかも明るさMAX。
まじか。こいつまじか。下手すりゃ映画のスクリーンより明るい…。てか、ポカ男のLINE相手だがポカ男が勤務している食品工場のベトナム人の実習生だ。馬鹿でかい「❤」のスタンプだらじゃないかァ……
馬鹿でかい「❤」で胸焼けを起こしそうな私には、もはやワイルドスピードを見る気力など残っていなかった。(1ヶ月後にTSUTAYAで借りて見よう…)そう思って怒りを抑え、ポカ男がクチャクチャとナゲットを食べ始めた頃。
俺も普通に腹減ってきた。
結局映画に集中出来なくて空腹感が出てきた。 ひとつくらい貰っても別にいいだろうとか思いながら 私はポカ男にナゲットを貰おうとポカ男に喋りかけた。
ナゲット…ひとつ、頂いても…?
ギスギスしていてポカ男との距離感をミスり、何故か英国紳士みたいな喋り方になってしまい1人で恥ずかしくなった。
まあ、普通にナゲットは貰えたわけで…
モグモグ…
ナゲットうんまっ……!!!!
マックのナゲットは冷えてても美味いことがその日初めて分かった。唯一の収穫。
あと、TSUTAYAで借りてみる時はポカ男スタイルで見ようと思った。
その後普通にポカ男はポテトもナゲットも全てクチャクチャと平らげ映画は終了。
何も入ってこなかった。
ワイルドスピードはハゲが多かった。位しか情報が入ってこなかった。
↑本当にこのハゲ2人しか印象に残ってない。
そんな、薄っぺらい感想の中 私の気持ちなんてお構い無しに目に薄ら涙を浮かべたポカ男。泣きたいのはこっちだ。そしてポカ男と私はゴミを持ちクソみたいな空気の中 映画館を出た。
こうして私とポカ男(ここまで読んだ人は忘れているかもしれないが私のいとこのM)の人生最悪の映画館デートは終了した。分かったことと言えば
''マックのナゲットは冷めてもうまい''
ことくらいだ。
こんなに長ったらしい文章を書いて結局何が言いたいのかと言うと ''皆さんの周りにもポカ男がいる''かもしれない。ということだ。気をつけて…映画を見ている時 街を歩いている時 コンビニで買い物をしている時 ''ポカ男''はあなたのすぐ近くに潜んでいるかもしれない。
おわり。
あっ…
言い忘れてた…
ポカ男、、、、、、、、、、
Fuck You!!!!!
おわり。