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目的を明確にすることからはじめる-家づくりの原点-

家づくりは、単なる建築物の完成を目指すプロジェクトではありません。それは、住む人々の暮らしそのものをデザインし、未来の日常を創造するプロセスです。

しかし、家づくりの打ち合わせの場で、何を話し合い、何を共有すべきかに迷う時間が生じることは少なくありません。その原因の多くは、家づくりの「目的」が明確にされていないことにあります。
「これってなんの時間?」このセリフが打ち合わせの場で生まれる場合互いの目的の乖離もしくは、お互いに目的が明確でないことが原因です。
少なからず目的は明確にして互いに共感し合うことが重要です。


-目的を明確にすることで生まれる没頭の時間-


「家」という建築計画をただ完成させるのか、
「家に住む日々」を創り上げるのか。

この違いは大きなものです。
目的を明確にすることで、迷いや不安を排除し、心から家づくりのプロセスに没頭することができます。

お施主様はビルダーに全てを委ねるのではなく、自身の目的を明確に持つことが大切です。
一方で、ビルダーも同様に目的を明確にもち目的から導かれる使命に徹する必要があります。
そして互いの目的が明確になり、共感し合う場を築くこと──これこそが、家づくりプロジェクトのスタート地点だと考えます。


-対話の場を創る「共感」と「違い」-


家づくりは単なる取引ではなく、クリエイションの場です。そのためには、お互いが自然体で対話できる環境が欠かせません。
共感し、共通認識を持ちながらも、お施主様とビルダーの間で異なる価値観や視点が出てくることもあります。しかし、そうした「違い」を正直に曝け出せる環境こそが、家を本質的に創造するための土壌となるのです。

-ビルダーに求められる「目的」のブランディング-

ビルダーはただの建築会社ではありません。自身の目的を行動指針として掲げ、それをブランディングとして打ち出すことで、お施主様にとって「目的に沿った家づくり」の価値を示す存在となります。

そのためには、家づくりが単なる形を作る行為ではなく、「暮らしを創る」という本質に立脚していることを伝えなければなりません。これこそが、ビルダーが持つべきブランディングの核と言えるでしょう。

-自然体で対話できる場を「目的」で創造する-

「目的」というキーワードは、お施主様とビルダーをつなぐ共通言語です。お互いが自然体で、フラットに対話できる場を設けることは、単に良い家を建てるだけでなく、お施主様の人生そのものに寄り添った家づくりを実現するための第一歩です。

家づくりは建築という枠を超え、暮らしをデザインする旅路そのものであり、その旅の目的地は家の完成よりもはるか先にあります。

その始まりに立ち返り
目的を見つめ直してみませんか?

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