他を豊かに　自分の物差しだけでは足りない　新しい知見を仕入れていく

他者の人生を豊かにするというグラデーション

私の中で、最近一つの変化が起きている。それは、自分の人生を豊かにするという個人的な思想が、少しずつ他人の人生を豊かにすることへとシフトしつつあることだ。この変化は、まるで色が徐々に変わるグラデーションのように自然な流れで訪れた。自分を理解し、表現することが、他者にとって新しい知見となり、その過程で他者のクリエイションが豊かになるという評価をもらったことが、この変化を導いた要因だと感じている。

もともと、自分の人生をより豊かにするために、自己分析を繰り返してきた。その過程で自分を紐解き、新たな一面を発見することがあった。しかし、それは自分のためだけではなく、他人にとっても新しい視点や気づきを与えるものだった。他人がその知見をもとに豊かさを見つけていく様子を見て、私は自分自身の役割に気づいた。私が自分を深く理解し表現することが、他人の人生を豊かにする一助となり得るのだと。

こうして、私の思想は「自分だけ」から「他者にも」という方向へ自然に変わっていった。しかし、この変化に忠実でいるためには、自分一人の視点だけでは限界があると感じるようになった。そこで、新しい知見を積極的に取り入れることが私にとって欠かせないプロセスになっている。

私の知見を深める手段は多岐にわたる。例えば、自然を感じにいくこと、新しい場所へ足を運ぶこと、新しい人々と出会い、彼らの考えや経験に触れること。これらすべてが、私自身にはない視点や感覚をもたらしてくれる。嗅覚を研ぎ澄まし、自分が感じ取るものに意図的に影響されながら、新しい知識や感覚を取り入れているのだ。これによって、私の感覚と知見が広がり、それがまた他者との交流やフィードバックによってさらに磨かれていく。

私が目指す「豊かさ」は、身体的にも精神的にも健康であることだ。健康とは単に病気がない状態を指すのではなく、心と体のバランスが取れた、健やかで安定した状態を意味する。私にとって、豊かな人生とは、こうした健康が土台となって成り立つものだ。そして、他者の人生を豊かにするというビジョンに向かうことが、私にとっての大きな目標でもある。

このループの中で私は、自分が得た知見を他者に伝え、彼らの活動をフォローすることで、自分自身の役割を全うしている。新しい知見を取り入れ、それを他者に還元し、また自分もそのプロセスから学び続ける。この相互作用が私を支え、私の人生をより充実させている。

私はこうして、自分だけの世界に閉じこもることなく、他者とのつながりを通じて自分の豊かさを育んでいる。他者の人生を豊かにしながら、私自身もまた成長し、人生の本当の意味での充実を感じているのだ。私にとっての豊かさとは、まさにこのような相互作用の中でこそ輝きを増していくものだと確信している。