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余白に生きる
散々自分では牽制してきた"非人道的"で、堂々とその被害者として名乗りを上げていたあの行為を、いざ他の庭で垣間見るとすると、「まあ、色々あるもんな。仕方無いのかも知れないな。」
なんて、至ってシンプルにまとめてしまう自分の薄情さは、鈍い音を響かせ、心を今でも振盪させる。
苦しいくらいにどうしようも無い事なのかも知れませんが、メガンテ程の暴力性を持っているそれを、スッキリと飲み込めるわけが無かったのだ。
皆が皆幸せ話を右回りで10周ぐらいは回せるような、そんな場所が見つかる筈はない。
皆傷を背負って生きてる。
皆変わった。
嫌われる勇気を持ってる。
というか、言えば嫌われるなんて考える頭が無いのかも知れない。無防備で頭の回転の遅さがあった。
今を生きてる。
だから皆、存在力がある。
女の子は表地が破れるまでわからない。裏地は驚く程に味があるストライプ。