Killteam: スカウト・スカッド 公式ドキュメントについてあれこれ
今や大人気ボードゲームとなったKillteam(2021)、なんとシーズン3ではキルチームのルールまで公式配布されるようになりました。すごい!今回の記事はスカウト・スカッドキルチーム(リンク先に該当PDF)の誤訳修正についてです。
誤訳修正
アビリティ『前進偵察』ブービートラップ
「ダッシュ」の誤変換です。それらしい単語だからやっかい。
特殊戦略『銃撃奇襲』
問題となるのは太字部分の「攻撃対象の準備ができていない場合」原文では" ; if the target isn’t ready~"とあるので、直訳であることは分かりますが、ゲームルール上でどう扱うかを解説します。
これは攻撃対象が命令可能状態でない場合の誤訳です。既プレイの方向けにかみくだくと説明すると、態勢トークンが裏返っている場合(もうアクティブにできない特務兵)です。意味の広い言葉を用語に使うのは大変やねサム。条件を満たした場合の効果そのものは「ウィルムブレイド」キルチームのアビリティ『蜂起せし地下教団』に近いです。
参考までに、似たような条件指定は「コルセア・ヴォイドスカー」キルチームの特殊戦略「敏速な一撃」があります。こちらでは「攻撃対象が命令不可能状態の場合~」と条件しています。意味をちゃんと理解していますね。
特殊戦略『刃による奇襲』
先ほどの「銃撃奇襲」と同じです。攻撃対象が命令可能状態でない場合に白兵戦武器に『破砕』のクリティカルルールを獲得します。
特殊戦略『隠密移動』
原文(英文法)の都合で太字部分の接続語がヘンな表記になってるけど、日本語だと飛ばして読んでも全く問題がないので、読み飛ばしちゃってください。
さいごに
一応今はこれで終わりにしますが、紙面がクッソ余ってるので更新でかんたんコメントや注意を付記します。副読本代わりにしてください。キルチームをたのしんでね、チャオ!
おまけ: スカウト・スカッドのあれこれ
特務兵編成
基本的には以下の編成になります。
日本語版だとスカウト・ヘヴィガンナーの中黒が半角全角入り乱れてるけど、ただの表記ゆれなので気にしなくてええです。
艦内戦闘だとヘヴィ。ガンナーやスナイパーが仕事ができないので、ウォリアーに変えるのは一考の余地があります。
戦術目標
どれも達成しやすめですが、「急襲」の条件が第1ターニングポイントというのが達成を難しくしており、艦内戦闘だと「全方位攻撃」が達成しづらいです。「偵察兵終結」はキルゾーンのデザインによります。戦術目標の設定は計画的に!
アビリティ『前進偵察』
どれもそれなりに有用です。
再配置(5)
再配置→偵察(後述)で思わぬ位置へユニットを置きなおすことができます。優柔不断な人にもおすすめ。
偵察(2)
偵察ステップのオプション込みで3体もダッシュができます。そんなにやる必要があるかは分からないけど……
潜入(2)
さりげなく凶悪です。ヘヴィ・ガンナーへの使用はもちろん、ウォリアーにボルトガンを持たせて機先を制してもよいです。ただ、敵特務兵が全員隠れているとヘの役にも立たないので注意です。(慣れたプレイヤーはだいたい隠れちゃう)
アラーム作動(2)
ほぼどこにでも置けて、確実に発動するのが強みです。移動とダッシュを組み合わせれば踏んだ後に射線外へ逃れることができるので、あまりギリギリを攻めた配置は推奨しません。
ブービートラップ(1)
発動が不確実なので、通ってほしくないところへ配置するのがオススメです。ダメージは出ればラッキー程度に考えた方がよさそう。
陽動(1)
嫌がらせ1号。第1ターニングポイントにしか効果を発揮しないので、非重火器のガンナーにかけるとええです。
計画考案(1)
マンチキンな偵察オプションだなぁ(小学生並みの感想)CPにしたほうがいいんじゃない?
指定対象(1)
ミッションとかみ合うといやらしい。そうでないなら厄介そうな敵にひっかけよう。
特殊戦略
ゲリラ交戦
無難に使いやすい戦略。戦闘態勢になる特務兵が増える第2ターニングポイントあたりで使いそう。
銃撃奇襲
射撃リロールは使いやすいんだけど、効果最大化を狙うと態勢を切り替えたタイミングで使わないといけないのでちょっと運用難易度が高め。スナイパーを戦闘態勢にする価値があるかもしれない。
刃による奇襲
持ってる白兵戦武器にもっと威力があればいいんだけどネ……
隠密移動
特殊戦略『~奇襲』の基点に使ったり、ヘヴィガンナーを隠したり、距離調整をするときに使う。
特殊戦術
戦闘者としての訓練
スペマリのボルター規律だの衝撃戦術の代わりに入ってる奴。とどめが差し切れなかったときに使ったりする。
生身の身体機能
順当に使い勝手がいい。ありがたい……
血気盛んな野望者
体力(負傷限界値)が高い敵に攻撃を仕掛ける際、通常ヒットをクリティカルにできたりする。
隠密配置
隠密態勢が維持されるだけで、遮蔽状態を看破(間接射撃、2mv以内への接近など)されると普通にボコボコにされるので注意だ。
特務兵
スカウト・サージェント
エイッ(0AP)ってやると、指導と経験で1APの修正を与えられるAPタンクおじさん。あと例によって攻撃の精度が高め。ショットガンは既にカンストしてるので精度安定がつく。お好きなものをどうぞ。わしはチェーンソード使いたいんでピストルセットにしました。
スカウト・ヘヴィガンナー
ヘヴィボルターにするかミサイルランチャーにするか悩ましいけど、装備品次第でヘヴィボルターをバフできるのでお好みで選ぶとええです。わしはボルターにしました。ミサイルランチャー持ってないので(後ろ向き選出)
スカウト・ハンター
グラップネル攻撃のおかげでクリティカル発生3+になって敵をボコボコにするのが仕事の人。AP追加先の候補。
スカウト・スナイパー
ふつうのスナイパーです。射線妨害もどうにかできる。えらい。えらくはない、ふつう。
スカウト・トラッカー
普通に優秀なスポッター。6mvまで近づかないといけないので、白兵ができる味方が近くにいるとあんしん。スポット先は行動終了後の敵がオススメ。
スカウト・ウォリアー
基本的にショットガンを持たせたらいいと思うけど、射撃能力が極端に低い連中が相手ならボルトガンを大目に持っててもいいかもしれない。けど男はやっぱりショットガン!
装備品
登攀用装備
いつもの。あると便利です。
カモ・クローク
あると便利です。特にヘヴィ・ガンナー。
追加の刃
ブレイド持ってる人に持たせてあげるとええです。クリティカルを出せ!
重火器用銃架
出目指定のリロールができるので便利。特殊戦術の戦闘者としての訓練と組み合わせるとなおよさそう。
照準レンズ+
スナイパーだのヘヴィ・ガンナーにもたせてあげればいいんじゃないでしょうか。
スモークグレネード
いつもの。ハンターに持たせて余ったAPを使って身を隠すとええです。
フラググレネード
いつもの。ブレイド装備してる人に持たせるとええです。
クラックグレネード
いつもの。ブレイド装備してる人に持たせるとええです。ショットガンでもいいかと。
特殊任務
ナラティブやらないからよく分からないや。どれも順当に優秀で、ロア・フレンドリーな感じがします。