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【タイムレター】20年前の私へ
noteで過去の自分に向けての記事があり、その発想を取り入れて私も書いてみることにしました。
自分語りとなるので、それでよろしければ続きをご覧ください。
20年前の私よ。
専門学校を卒業してから、さぞ不安な気持ちを抱いているだろう。
本当はもうわかっているのにね。
でも実際の現場で経験するまでは諦められない。
プログラマとなり実務経験を積み重ねてシステムエンジニアになりたい。
小学時代からの夢だもんな。
ここで諦めるとそれまでの私は何だったんだってなるよな?
高い学費払って専門学校に行った意味を失ってしまう。
履歴書の学歴に書くために何百万円も使ったのかってな。
ああ、わかっているよ。
このまま引き下がるのはお前さんの気が済まないって。
だから玉砕覚悟で実際の現場に出てやってみな。
それで向いてないと思い知ったのなら潔く撤退しろよ。
専門学校時代でプログラムを満足に組めない有様だ。
答えは既に見えているんだから、しっかり現実と受け入れな。
万が一、夢が成功したのならそれでいい。
そのまま突っ走って元気に頑張ってくれ。
たとえ夢破れてもお前さんは若いからな。
新しい分野に向けてのチャレンジに切り替えていくよ。
それはとても素晴らしいことだ。
未来の私は心から尊敬するよ嘘偽りなくね。
正社員の地位にこだわるお前さんの気持ちがよくわかるぜ。
それも一度やってみればいい。
だが覚悟しておけよ。
毎日怒られまくって、打たれ弱いお前さんにはひとたまりもない。
3か月よく我慢してたがハッキリ言おう。
そんな事をしても心の傷が深まって引きこもりニートが長引く。
だからすぐ辞めろ。
履歴書で書かずに済むぐらい早く辞めてしまえ。
ここから重要なことがあってな。
お前さんが3か月で正社員を辞めて無職でいる間。
実家暮らしで両親がいることが最大の問題でな。
父親からの仕事催促という脅しでお前さんの心が潰される日が訪れる。
精神が壊されてしまうんだよ。
父親の威圧的な言い方によってな。
それ以降、魂の奥底からの喜びを感じられなくなる。
幸せを感じる心を失ってしまうんだ。
それはとても残酷で恐ろしい事なんだよ。
夢破れ、正社員の新たな分野チャレンジも破れ。
お前さんが二度失敗してニートになるのも無理はないさ。
何もかも上手くいかなくて絶望したあの日。
三度も挫折を味わいたくないよな?
だが安心しろよ。
お前さんはバイトという最後の博打で勝つから。
それでダメだったら、親に追い詰められて失踪しただろうな。
最悪、逆上して親に手を掛けていたかもしれない。
そうならなかったのはお前さんが頑張ったからだ。
過去のお前さんのおかげで今の私がいる。ありがとうな。
感謝しているからこそ忠告するよ。
自分の心を守れるのは親じゃない。
むしろ親は敵だと思え。
悲しい事に私の親は支配欲求の塊だ。
一刻も早く家を離れ、一人暮らしをしろ。
まあ、そう言ってもお金の縛りがあるよな。
だからネット証券で口座を作り、投資信託で積立をしろ。
ほったらかし投資で自動化すれば、お金が勝手に働いてくれるさ。
お前さんが10年もコツコツ積立をすれば、生活防衛資金ぐらい溜まるよ確実に。
それで時間を味方にすることだ。
私は40の年齢になる直前、実家暮らしの窮屈な生活に耐えかねて一人で暮らしを始めた。
お前さんが頑張れば30代で、その親の支配から脱出できると思う。
自分の心を守るためにも早いに越したことはないぜ。
平穏な暮らしを望むお前さんは、実家でそれを果たせない事を身に染みてわかっているはずだ。
小さい頃からずっとそれで苦しみ続けてきたのを私は知っているぞ。
なにしろお前さんは20年前の私だからな。
一人暮らし自体は決して難しくない。
実際こうして私は生活している。
物件選びが時と場合に影響するから大変だろうな。
住みたいと思える立地、安い家賃、治安の良さ等は住んでみないとわからないギャンブルだ。
直感を信じて進むしかないんだよ。
下見も大事だけど詳細まではわからないからな。
ハードル高くなってダラダラ実家暮らしを選ぶか?
なら好きにすればいい。
それが今の私となる訳だ。
何十年も我慢できる優しいお前さんに改めて言おう。
人生は一度っきりだ。
いずれ親が先にあの世へ旅立つ。
自立しないといけないって漠然とした思いはあるだろう?
だったら行動してやれ。
それは自分だけじゃなく、親を安心させることにも繋がるからさ。
一人で生きていけることを証明してやれ。
今の私はそうしている。
説教臭くてすまないな。
心壊れた私のようにはなってほしくないんだよ。
きっと避けては通れないだろうとはわかっていてもな。
お前さんと今の私で変わっていない共通点を言おう。
誰もやらないなら私がやる。
そんな使命感で燃え上がって動く力さ。
仕事でも趣味でも、それが行動力として表れているよ。
お前さん、専門学校時代からネット小説を書き始めただろ?
今の私は、とある二次創作サイトでひっそり投稿をしたよ。
しかも最近に完結させたもので、原作は十数年も古いゲーム&アニメだ。
誰も書かないから私が書き上げてみせたぜ。
そこだけは過去のお前さんに引けを取らないと思う。
たとえ肉体的に衰えても精神的にはまだまだ若いぜ。
男はどんなに歳をとっても、心の中に少年の大志があるのさ。
カッコつけるなって?
いいじゃねえか。
ヒーローに憧れる少年時代をお前さんも経験しただろ?
バトルの熱血漫画に影響されて、血が滾る馬鹿野郎でもいいじゃねえか。
どっかの麻雀漫画が言ってたぜ。
熱い三流なら上等だってな。
これで最後にしようか。
私の心は壊れ、幸せを感じられないけど生きている。
それでも幸せに憧れて、ゴールの見えない人生の散歩をしている。
実家を離れたのも、退職をしたのも。
全ては私の幸せを手にするためだ。
あのままでは不幸になると私の直感が言ってたからね。
20年前の私よ。
お前さんは後悔のない道をちゃんと選んでいるよ。
おかげで今の私がこうして生きているんだ。
だから自信をもってお前さんなりに突き進んでくれ。
以上。