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【タイムレター】60代の儂から40代の私へ

60代となる未来の儂が20年前となる過去(今)の私にメッセージを想像して書いてみました。
自分語りとなりますので、それでよろしければ続きをどうぞご覧ください。

フォフォフォ、と笑えば年寄りっぽく見えるかのう?
あえて儂という一人称に変えておくぞ。
儂は歳をとることを楽しんでおるからのう。
こうやって、いかにも年寄りっぽく振る舞うのも楽しいわい。
語尾にじゃを付けてみるのも一興じゃのう。

さて、おふざけはここまでにおこう。
40代のお主には随分と苦労をかけたのう。
未来の儂を憂いて、お主が気を遣ってくれたことは忘れておらぬ。
まっことに礼を申す次第。

60代の儂はもしかしたら墓の下で眠っておるかもしれぬ。
もうすでにこの世におらぬ可能性は否定できぬ。
ゆえにお主が一番よくわかっておるはず。
今その時を大切にして懸命に生きることじゃ。

さて、お主が一番知りたがってるであろう壊れた幸せの心について。
お主もパラレルワールドは知っておるな?
仮に今ここで儂が幸せじゃと言ったとしても。
お主が幸せになっているとは限らぬのじゃ。
ゆえに儂がその問いに答えることはできぬ。
どうか悪く思わないでくれ。

儂は歳をとることを楽しく思っておる
同じことを繰り返すなと申すお主の顔が目に浮かぶわい。
ほれ、よく言うじゃろう。
大事なことは二回言うのがお約束じゃ。
白髪もシワも40代より増えてきた。
体も無理できぬ故、無駄な力を入れることがない。
まさに明鏡止水にある流水のごとし
お主なら間違いなく憧れるじゃろうな。
年寄りには年寄りの生き方がある。
20年後も楽しめると思えば希望が持てると思わぬか?

40代のお主よ。
未来でどうであれ、お主はお主のまま。
やりたいことを悔いのないようにやるがいい。
生きておれば後でどうにでもなる。
強いていえば、旅行がしたいなら早めにしておくといい。
歳をとると遠くへ行くのも辛くなってくるからのう。
別に日帰りでも構わぬ。
自分のできることで好きなことをやりなさい。

さて、老兵は静かに去るのみ。
40代のお主からすれば、言われるまでもないじゃろう。
60代である儂がお節介を焼くまでもない。
それでもあえて、ひとつ伝えよう。
どんな状態になっても、恐れずあるがまま受け入れなされ
そうすれば人生を楽しく生きられるじゃろう。
短くてすまぬが、無理はできぬ故にこの辺りで終いにするぞ。
40代のお主よ、達者でな。

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