MVの制作期間はどれくらいかかるものなの?[ボカロ・歌みた系]
こんにちは!MVを作っている動画クリエイター兼イラストレーターの
無印かげひと(@kage86kagen)です。
今回は、「ボカロ・歌みた系MVを依頼する時、制作期間はどれくらいかかるの?」といったような、主にMV制作に対する依頼者側の疑問について少しでも答えられるような記事を書いてみました。
特に、これから初めてMVを依頼する方にとっては、制作期間の相場の目安として参考になるかもしれません。ぜひご参考ください!
※なお、この記事は自身の経験や他のクリエイターさんを参考にした上でまとめていますので、あくまでも一参考意見としてご覧ください。
MV制作はどれくらい制作時間がかかるものなの?
「イラストを利用したMV」は、今の時代ではすっかり世の中に定着している表現方法であり、誰でも手軽に制作or依頼できる制作物の一つになっているかと思われます。
ところで、MV1本作るにはどれくらいの制作期間がかかるものなのでしょうか?
1週間?1ヶ月?もしくはそれ以上...?
MVを依頼される側にとっては、自身が考えているMV公開日や進行しているプロジェクトの日程を鑑み、それに合わせて期限までに制作できるクリエイターに依頼したいところかと思われます。
もしくは、「この人の作風が大好きなのでこの人に絶対依頼したいけれど、果たしてどれくらい制作期間がかかるのだろうか...?」といったように、作家性を優先しつつ、結局制作期間はどれくらいなのだろうか...?と疑問に思う方も多いかもしれません。
このイラスト系MVの制作期間についてですが、結論から言いますと、
答え:めっっっっちゃ人による(または企業による)
制作期間は十人十色です。
「そりゃそうでしょ!何を当たり前な事を!」と言われるかもしれませんが、再度言いますと「イラスト系MVの制作期間」は、受注者(依頼先)によって制作期間がめっっっっちゃ異なってきます。
例えば、MV1本制作するのに1週間あれば完成できるという方もいれば、最低3ヶ月は必要だよという方もいます。
ただ、これについては「条件」によっても大きくことなります。
そのため、例え同一クリエイターがMVを制作するとしても、Aさんの依頼については1週間で納品、Bさんについては半年かかる…ということもざらにあります。
こういったことから、「世間一般的には、MVを作る期間は○○日!」と断言するのはかなり難しいです。
制作期間の日程の変動については、先ほど挙げた「様々な条件」について大きく異なってきますので、参考として「制作期間を左右する項目」についての一例を下記の通り共有させていただきます。
こちらを参考にしつつ、
「自分の依頼内容は受注者(制作者)に無理させていないだろうか?」
「”納期1週間で4分尺フルアニメーションを作れ”っていう依頼はさすがに無理だよね...?(ちなみにこれはプロや企業でもほぼ実現不可能、あまりにも無茶)」
といったように、希望納期について考え直す判断材料になれば幸いです。
依頼者の希望納期 (希望納期はあるか、お急ぎか、または急いでいないのか。この項目が制作期間を決める大きな条件の一つになる)
イラストの制作内容 (イラストやアニメーションの数。イラストと動画制作は別担当か、またはイラストと動画編集は同一人物にやってもらうのか…によっても、制作期間が異なってくる)
イラストの描き込み量 (カラーor単色か、全身かバストアップか、アニメ塗りか厚塗りか、などによっても異なる)
動画の制作内容 (楽曲の尺の長さ、カット数、リリックモーションの量、エフェクトの量などによっても大きく左右する。
例えば、2分尺の曲であっても、BPM早めかつリリックモーション多めのものを希望するのであれば、それに伴い制作期間も多く見積もる必要がある)その他制作物がある場合はこれも考慮 (Live2Dや3DCGなども用いる場合、それらの制作日数も考慮が必要)
補足ですが、本家MVをフルオマージュした「歌ってみたMV」の依頼を検討している場合、動画クリエイターによっては”既に出来上がっている動画データ”を所持している場合がありますので、その場合は数日以内に納品可能となる場合があります。
どういう仕組みかというと、例えばとある動画クリエイターが「DECO*27 - ヴァンパイア feat. 初音ミク」を完全orほぼオマージュした、自作の動画編集データを所持していたとします。
とある依頼者が「ヴァンパイアの歌ってみたMVを上げたいけど、完全オマージュしたMVが欲しい!」と考えた場合、先ほどの動画クリエイターにお願いすることで、短期間で「オマージュMV」を手に入れる事も可能です。
※新規のイラストと歌ってみた楽曲さえ用意すれば、動画編集ソフト内のイラストを差し替えるだけですぐにエンコード→納品が可能。
人気の楽曲であればその分”歌ってみた”をする方も増え、それに伴い需要も増えますので、動画クリエイターの中にはこの手法で商売している方もいらっしゃいます。
「どれくらいの期間で作ってくれそうか?」という判断材料
MVの制作期間についてを知るための一番の方法としては、依頼先にお見積りをお願いして制作期間を掲示してもらう事が手っ取り早いかつ確実です。
ですが、「負担をかけさせないよう、こちら側が出来る範囲で下調べをした後に連絡したい…」、「質問せずとも制作期間を手軽に知りたい…」という方もいるかもしれません。
そこで、見積もりをお願いする前の段階において、「依頼を考えているクリエイターさんはどれくらいの期間で作ってくれそうか?」という判断材料となりうる事項について、例をいくつか紹介したいと思います。
以下の項目について着目して調べる事で、その方の制作期間がおおよそ想像できるかもしれませんね。
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①「制作期間」についてあらかじめ記載されているかどうか
一番分かりやすいのが、クリエイター側があらかじめ「制作期間」を掲示している場合です。
これがよく書かれている場所としては、「SNSのプロフィール画面」、「ポートフォリオサイト内のプロフィールページ」、「クラウドソーシングサイトのクリエイターページ」などに記載されている事が多いため、もし記載していただいているのであればこれでもう一目瞭然です。
特に、MV制作始めたての動画制作者の場合ですと、案件の獲得のために積極的に営業をしている方が多いため、「制作期間」をあらかじめ掲示している方が多い傾向にあります。筆者も始めたては記載していました。
「自分はこれぐらいの速さで制作できるので、ぜひご依頼ください!ウェルカム!」…と言った感じですね。
もし、お願いしたいクリエイターが「制作期間」についてあらかじめ表記している場合は、この日程を大いに参考にしつつ、「自分が希望するMVの内容(制作量)」、「自分が希望する納期」も考慮した上で動画制作者にお見積りをお願いすると、スムーズに調整が進むことでしょう。
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②依頼先の「依頼募集再開時期」
先ほど紹介した「制作期間」とは別に、「依頼募集再開時期」を掲載しているクリエイターもいらっしゃいます。
これは、MV制作について現在満枠対応中であるため、「この時期から依頼募集を再開しますよ~」という目安として、親切で表記している方もいらっしゃいます。
または、「○月以降納期であれば受付可能」という書き方をしている方もいますので、「依頼受付停止中!」と記載されていない事を確認しつつ、自身の希望納期と条件があえばお見積り相談してもOKです。
ちなみに、知名度や動画制作スキルが高い動画クリエイターの場合、2024年8月現在であっても「依頼の受付は2025年2月以降~(又は2025年2月以降の納期のみ募集中)」といったように、スケジュールが半年以上先で記載している方もいらっしゃいます。
そういった方にMV制作の依頼ができるとラッキーかもしれませんね。
筆者もいつかは半年先以上待ちクリエイターになりたい(遠い目)
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③依頼先の業務形態
他には、依頼者の「業務形態」、つまりはフリーランスなのか?企業所属なのか?それとも「副業」として請け負っているのか?といった項目についても、制作期間の検討材料になります。
MV制作を本業としている場合だと、当然それがお仕事になりますので、必然的に制作する時間が豊富にあり、結果的に出来上がりが早くなります。(もちろん、その人の働き方、労働時間によりますが…)
逆に「副業」といったように、本業の傍ら副業としてMV制作活動を行っている、又は本業が終わった後に「趣味」として制作している方(この場合は”金銭”のやり取りを伴わない依頼の意味合い)の場合ですと、本業が終わった後、または休日の合間を縫って制作する事になります。
そうなると、当然ながら本業一本でMV制作している人よりも制作期間が伸びがちなので、依頼先の業務形態についても考慮した方がよいかもしれませんね。
「お届け日数」に対する「クオリティ」にも注意
最後にちょっとした注意点ですが、依頼をする際には「お届け日数(納品予定日)」に対する「MVのクオリティ」にも少し注意する必要があります。
どういうことかというと、例えば「イラスト制作込みで、MVを5日以内に納品できます!」というクリエイターさんがいたとします。
「5日!?めっちゃ早いじゃん!じゃあ、この4分尺の楽曲のオリジナルMVを納期5日以内で依頼しよ!」といざMV制作を依頼したところ、出来上がったMVはクオリティがめっちゃ低かった、またはイメージとは程遠いものが納品された…という事がたまにあるからです。
納品予定日の早さにつられて即判断するのは危ないよ!という事ですね。
前の項目で紹介した「歌ってみたのオマージュMVの動画データがあらかじめある動画クリエイター」か、もしくは「動画編集のみ(イラストは持ち込み)」の場合であればなんとか実現できそうな日程ですが、
相場では「イラスト+MV制作」を5日以内に納品できる人はそうそうおらず、出来たとしてもその人はかなり仕事が早い動画クリエイターかと思われます。
「短期納期可能だっていうから依頼したら、想像よりも低クオリティのものが納品された…」という事態を防ぐためにも、あらかじめ依頼者としっかり事前調整を行ったり、依頼者の過去の制作物を確認しておくなどしてから依頼することをおススメします。
と言っても、基本的に1週間以内の納期希望というのは、そもそも制作者側にとって余裕のないスケジュールであることは変わりないため、MVの依頼をされる際には余裕をもってご相談いただけると助かります。
今回の記事がMV制作時の参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
それでは!
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