新日観戦note#1 「DOMINION 6.6 in OSAKA-JO HALL」
こんばんは。プロレス記事は初めて描きますので敢えてはじめまして。
こんなご時世ですが、趣味のプロレス観戦へ。
見ての通り、大阪城ホールです。
本来であれば、日曜日に開催される予定だった「DOMINION 6.6 in OSAKA-JO HALL」大会。紆余曲折を経て、異例の平日開催。しかし見渡す限りには「CASTLE ATTACK」2連戦よりは人が居たかもしれない?と思い観客数を見てみると、2日目とそんなに変わらなかった様子。
でも、もしかしたらあの時よりもすごい盛り上がりを見せた様な、そんな光景を見ました。
第1試合から軽く感想を。
このノートでは軽く感想書いたり、所見書いたり、好き勝手書くと思うので優しく見守ってください。
試合前には高橋ヒロム選手が前説へ。
しかも今回はそれだけでなく、復帰に向けた完治宣言。
大阪といえば、ヒロム選手復帰宣言の地。ヒロム選手の復活、そして復活後の活躍に期待が募りそうです。
第1試合
棚橋弘至 後藤洋央紀 石井智宏 YOSHI-HASHI SHO VS EVIL 高橋裕二郎 チェーズ・オーエンズ 石森太二 エル・ファンタズモ
(これはうまく撮れたエースのご尊顔)
EVIL選手のこのポーズ、結構真似したくなります。
第1試合はここの所対峙している本隊 CHAOS軍vsBULLET CLUB。オープニングマッチに相応しい試合、しかも棚橋選手がオープニングマッチにいるっていうのは見てる側の感情に火がつきやすくて良いと思います。
個人的にはずっと気にしているのがEVIL選手→石井選手の関係性。EVIL選手がずっと石井選手と当たっても敢えてスカしている様な関係性が続いていた2人、でも昔からシングルマッチで勝てないEVIL選手という展開にそろそろ何かある様な気がしていたんですが、試合は石森選手がSHO選手をブラディー・クロスで沈めました。
そんな中、とうとうEVIL選手が動いた…!
オカダ選手、ジェイ選手、内藤選手と連続でトップ格(しかもトーナメント戦の中でも棚橋選手、飯伏選手までいた)が挑戦する中、今その頭角を見せつつあるEVIL選手が6人タッグへ挑戦。これはこれから先の石井選手との因縁が楽しみなところ…
当たりとしてはチェーズ選手→後藤選手、裕二郎選手→YOSHI-HASHI選手なのだろうか?KENTA選手と棒抗争を繰り広げたYOSHI-HASHI選手が裕二郎選手のステッキ「ケイン」とどういう流れになるのか楽しみです。
第2試合
内藤哲也 SANADA BUSHI VS タイチ ザック・セイバーjr. DOUKI
(こちらは内藤選手のご尊顔)
ライバルみたいでなんだか近い2人。SANADA選手とザック選手も似た所があると思います。
ここは先日の6人タッグ戦の後に内藤選手の口から出た「SANADAとのタッグ路線」のアンサーとなる試合。
久しぶりにタイチ選手の「チョークってのはこうやるんだよ!」が見られて大満足しました。実はあの流れ大好きなんです。
そしてSANADA選手とザック選手の極上の丸めあい。数ヶ月ぶりの対決とは思えない極上でした、2020年1月5日の試合やその以前から繰り広げられた前哨戦の丸め込み合戦が話題になりましたが、自分もこの2人の美学を見てザック選手が好きになった所はありました。試合はこの2人の丸め込み合戦から、オースイスープレックス(公式サイトより引用)でSANADA選手が勝利。
試合後、やはり挑戦表明的な状態に。SANADAさんの珍しい笑顔にちょっと癒されました笑
そして腕を上げさせて「痛いよ」みたいな顔をする内藤選手。
本当にこの師弟2人の絡みは見ていて飽きませんよね…笑
第3試合
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合
挑戦者 YOH VS 第89代王者 エル・デスペラード
YOH選手のシングルマッチコスチュームは昨年度のNJCUP仕様のコスチュームでした。
試合としては正直予想外過ぎるくらい陰惨な膝攻め合戦に。YOH選手がスターゲイザー→Out of Printを狙い、デスペラード選手はヌメロ・ドスを狙う展開。
YOH選手がデスペラード選手の土俵で見せた試合だったような、しかし、最後はやはり王者の掌の上で転がされていたか挑戦者、ロコ・モノからピンチェ・ロコでデスペラード選手が防衛。
凄い選手とはわかっているんですけど、デスペラード選手の王者となってからさらに凄くなった懐の深さに驚きを隠せませんでした。
試合後には第1試合でSHO選手から勝利を奪った石森選手、そしてファンタズモ選手がjr.タッグを狙い、石森選手はさらにjr.シングル王座も狙う状態に。宣言通りにこの2人が戦う事になりました。
個人的にはデスペラード選手がヒロム選手が戻ってくるまで持っていてほしい反面、石森選手に新しいjr.の戦いを見せてほしい所もあり…次のチャンピオンがどちらになるのか、楽しみです。
第4試合
スペシャルシングルマッチ
飯伏幸太 VS ジェフ・コブ
コブゴェvsカミゴェという膝vs膝の戦い。
コブ選手の出すコブゴェの威力は飯伏選手の吹っ飛び方を見てもわかるんですが、単純にあの体、あのパワーで引き寄せられて人間の体で肘と並んで硬い膝を顔面に叩き込むこの一撃、貰ったら普通はこれだけでも3カウント入ってしまうに違いない…もしコブ選手が二ーパットを外してこの一撃を貰おうものなら飯伏選手のKO負けでも不思議でなかったと思います。
しかしここは狂気の飯伏幸太。上から相手を押し潰す形でニードロップを繰り出した飯伏選手のあの一瞬、驚愕の一言。さらに膝を剥き出しにしてのカミゴェ。こればかりは、これだけ巨大でタフなコブ選手も3カウントで飯伏選手の勝利。
コブ選手のパワーにも飯伏選手のポテンシャルにも変わらず驚かされました。ただ、個人的にはコブ選手が負けた後、場外で怒るo-カーン選手にちょっと目が向いてしまいました。最近好きになってきたのもありまして…。
私事ながら、そろそろ白いo-カーン選手のTシャツを買おうと思っています。
メインイベント 第5試合
第3代IWGP世界ヘビー級王座決定戦
オカダ・カズチカ VS 鷹木信悟
今日、わざわざnoteのサイトを開いて、この記事を書いてるのはこの試合のためと言っても過言でないです。
Njcupでの激烈な戦い、さらにどんたくでもオスプレイ選手と制限時間ギリギリの激闘を見せた鷹木選手が現代の新日本のトップを張るオカダ選手との一騎打ち。
様々な声がネット上では飛び交っていましたが、「次期チャレンジャーvs前チャレンジャー」、まさしく現在の新日ナンバー1を決めるに相応しい戦いになる確信がありました。しかもぶつかり合うのがこの2人…名勝負、新日本プロレスの歴史に残る激闘になるのは必至。
様々な想いが戦う2人にも、そしてそれを見届ける人達にも巻き起こる一戦。
両者がニューコスチューム、しかも金の意匠をコスチュームに入れた豪華仕様の2人が大阪城ホールを地鳴りが起きる程の熱狂の渦に引き込んでくれました。
観戦前は「鷹木選手に勝ってほしい、でもオカダ選手の土壇場や復活のタイミングでの爆発力は異常、正直、本気のオカダ選手には勝てないんじゃないか」と心のどこかでオカダ選手の絶対的な力に恐怖を覚えていました。
…が、蓋を開けてみると、鷹木選手がとんでもない勢いで攻め立てる。オカダ選手も反撃をすればそれらを掻い潜り、全て返す。
場外でのMADE IN JAPAN、さらにここ一番で見せるSOL de JAPONやStay Dreamといった大技の数々、オカダ選手がレインメーカーを見せれば、カウンター龍魂ラリアット、そしてレインメーカー式パンピングボンバー。あのオカダ選手を薙ぎ倒すパンピングボンバー…大技のほとんどが鷹木選手が見せた技が記憶に残っています。
オカダ選手もマネークリップの恐怖、何度も見せたここ一番での粘り強さはありながらも、この男の勢いと激烈な力は食い止められず、高速ドラゴン、そして側頭部へのスライディングD(もしかしたら公式上はパンピングボンバーなのかな?)、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで鷹木選手がオカダ選手を仕留めて、36分の激闘に〆…。
鷹木選手が好きなのに信じ切れなかった事に対して少し自分への「本気で好きな選手に対してそんな事でどうする!」という想い、しかしそうであってもこれまでの勢いやオカダ選手のここ一番をぶち破って頂点を取った鷹木選手に対して声を出せないこの状況で叫んでしまいました…正直近くの人とかうるさいと思われていたら申し訳ない、皆も我慢してると思うんですけど、心がそれを忘れるくらいの結末だった…という言い訳をします。
申し訳ない反面、きっとここにいる鷹木選手のファンは同じ気持ちだったと思います。
頂点に何度も輝き、絶対的な王者としての貫禄を見せつけてきたオカダ・カズチカ。
LIJファンが何度も内藤選手やSANADA選手を退けられ、悔しい思いをしたオカダ・カズチカ。
そのオカダ・カズチカがレインメーカーを解禁し、新たな武器マネークリップを持って王座戦にとうとう挑む、鷹木信悟は勝てるのか?
心の底から鷹木選手の勝利を「信じたい」人は沢山いたと思いますが、「確信」まで持っていた人はきっと少なかったのではないでしょうか。でも、鷹木選手はそれを「確信」へと変えてくれた。
まさしく世界が変わった瞬間を見た気がしました。誰にも成し遂げる事が出来ない奈落の底からの天下取りを成し遂げた、さらに、2年前はjr.ヘビー級で戦っていたはずなのに、次の年はNEVER戦線を白熱させ、NEVERの価値を上げ、今年、新日本の頂点に挑むだけでとどまらず、ベルトを取った。語彙力を失った言葉になるけれど、本当にこの人は凄い。
あのオカダ選手が最後は完膚無きまでに叩きのめされての完全敗北、という絵面を見たのはG1 CLIMAX 30 神戸大会でのジェイ・ホワイト戦以来な気がします。
しかし、戦いは当然終わらない。次のターゲットは飯伏幸太。
鷹木選手vs飯伏選手はG1以来の激突になりますが、実況のヒロム選手が言っていた通り「今のこの2人が戦っていいのか…?」と思わせる様な、デンジャラスな香りが漂う次期王座戦。
LIJ箱推しの身としては、鷹木選手が防衛を果たしてくれる事に期待します。
長くなりましたが、これで全試合終了。
試合終了後、興奮のあまり酸欠気味になりながら、胸も凄く高鳴り、しばらく語彙力欠如したままでした。Twitterを軽く流し見をしていても目の前で起きた光景、何が起きたのかイマイチ理解しきっていないのが現実。
一昨年はスイッチブレードショックを見て、昨年は衝撃の裏切りと衝撃の二冠王座移動、今年は激烈ドラゴンの頂点への「de la reversion」。逆転の鷹木信悟…と呼ばざるを得ないこの真夏の天下取り。上半期を締めくくるに相応しい結末になりました。
このご時世、こんな時代に素晴らしい戦い、そして元気を貰える…そんな興行でした。
次回、#2の観戦noteの予定は「SUMMER STRUGGLE in OSAKA 2連戦」。
世界ヘビー級王者、鷹木信悟選手の大阪凱旋を心待ちに、この記事をここで終わらせていただきます。
今日の名言