高橋幸宏が教えてくれた、自分らしく生きるヒント
2023年1月、突然の訃報に音楽界が悲しみに包まれた高橋幸宏さん。音楽活動だけでなく、釣りをこよなく愛していたことでも知られていた。
あるインタビューで、幸宏さんは釣りを始めたきっかけを「医者からの勧め」と語っている。
母親を亡くし、心を痛めていた幸宏さんに、釣りを勧められたのだそう。
それがきっかけとなり、40年以上もの釣り人生が始まった。
ルアーフィッシング、磯釣りを経て、最終的にはフライフィッシングに辿り着いた幸宏さん。北海道然別湖でのフライフィッシングの様子を収めた映像では、釣りを通して「無我」の状態になり、魚との対話を楽しんでいる様子が伺える。
そんな高橋さんの姿を見て、多くの人が「こんなにかっこいい大人はいない」と感じたはず。
女優の「のん」さんも、幸宏さんに「どうやったら幸宏さんのようにかっこよく年齢を重ねられるのかなって」と質問したことがあるそう。
幸宏さんの答えは、私たちに深い考えを与えてくれる。
「かっこいいかどうかは別にして、自分らしくいられるにはどうすればいいのかは考えてきたかな。自分のことを好きでいられるためにね。自分のことを好きになれない人って、人のことを好きになれないから。」
この言葉から、幸宏さんは自分自身を深く理解し、受け入れて生きていたことがわかる。
自分を肯定し、卑下することなく、自分らしく生きる。それは、釣りを通して高橋さんが得た、人生の哲学なのかもしれない。
幸宏さんの残した言葉は、私たちに「自分らしく生きる」ことの大切さを教えてくれる。
音楽、釣り、そして人生。高橋幸宏さんが私たちに残してくれたものは、きっとこれからも多くの人を魅了し続けるのだろう。