フチバチニブ
フチバチニブ(商品名:リトゴビ錠)
FGFR阻害薬に分類される薬剤としては国内2剤目。
1剤目は2021年6月に発売されたペマジール錠(ペミガチニブ)である。
FGFRは、血管新生、創傷治癒および胚発生に関与する受容体型チロシンキナーゼファミリーに属している。
フチバチニブはFGFR1、2、3、4のすべてと共有結合しFGFRを介するシグナル伝達経路を阻害するが、今回承認されているのはFGFR2陽性の胆道癌である。
空腹時が指定されているのは、食後投与では吸収量が低下するためである。添付文書にも「食事の1時間 前から食後2時間までの間の服用は避ける」と記載されている。
副作用
高リン血症(91.3%)発現時にはリン制限食と高リン血症治療剤を投与し、数値の程度によっては休薬や減量、中止も検討される。
また重要な副作用として網膜剥離(1%)がある。眼の異常がある場合には速やかに医療機関を受診するよう患者さんにお伝えする必要がある。
その他、消化器症状(口内乾燥、下痢、口内炎)、爪の異常、脱毛などの頻度も多い
まとめ
空腹時に服用できているか(服用後1時間は食事を取らない)
血清リン濃度が測定されているか
眼の異常がないか
下痢、口内炎、口腔乾燥の程度はどうか
爪、脱毛などのアピアランスケアはどうか
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