ダリナパルシン
がん関連新承認薬剤【2022年6月】
ダリナパルシン(商品名:ダルビアス点滴静注用)
効能・効果:再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫
末梢性T細胞リンパ腫?
リンパ腫の分類を学んだばかりなので、さらに細分化されると頭がぐちゃぐちゃしてくる…
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL : Peripheral T-cell Lymphoma)はリンパ腫の一種で、さらにPTCLは細分化されるみたい
ALKって肺がんで学んだような…
ALK陽性ALCLではALK阻害薬を使用するのかなあ…?
今度調べてみます。
作用機序を確認するとなんと有機ヒ素!?
ヒ素といえば、急性前骨髄球性白血病に使用される三酸化二ヒ素(商品名:トリセノックス)だが、いかにも抗がん剤らしい。
ミトコンドリアに作用してアポトーシスや細胞周期停止を誘導するようだ。
ダリナパルシンの商品名がダルビアス。
ついついダルナパルシンと言ってしまう…
とりあえずダルビッシュと覚えておくか。
副作用
休薬の目安だが、悪心嘔吐下痢に関してはgrade3以上からとなっている。制吐剤による対症療法を駆使して乗り切る必要がありそう。
骨髄抑制は10%程度と抗がん剤にしては少なめ。
せん妄が10%程度、他剤と比較しても高く休薬目安grade1-2となっている。そのため発現時には速やかに休薬を検討する必要がありそう。