金蛇水神社の、藤の花の写真と記憶
私の住む宮城県名取市のおとなり、岩沼市には、金蛇水神社という神社が鎮座しています。
その名の通り、雌雄一体の金蛇のお姿をご神体としており、商売繁盛や金運円満の神として信仰されているそうです。
この金蛇水神社には、立派な藤棚があります。
毎年5月には、藤の花が見頃を迎え、芳しい花の香りに境内が包まれます。
初めて訪れたのは、宮城県に引っ越して最初の年。
2019年5月12日
まずは参拝です。
参拝が終わったら、参道を戻り、藤棚を鑑賞します。
この日はとても空が晴れていて、多少暑いくらいだったように思います。
そんな中、藤の花の香りに包まれ、その淡い紫の美しさに夢中になりながら、汗を拭ってはシャッターを切る、というサイクルを繰り返していました。
寄った写真も絵になりますよね。
一つ一つの藤の花びらは、こんな感じです。
こうして見ると、本当に紫色の濃い部分って、意外と少ないんだなと思います。
それが、たくさん連なり合うことで、きれいな紫色の藤棚として我々を楽しませてくれます。ありがたいことです。
下の写真は、神社の牡丹園の中にあった藤棚、だと思います。
花によって、色が多少違いますよね。品種が違うのか、紫陽花のように土の成分で色が変わるのか?詳しいことは私にはわかりません。。。
2020年5月14日
ちょうどこの日、宮城県で緊急事態宣言が解除されました。
私はとにかく、金蛇水神社を再訪したかった。藤の花の香りに包まれたかった。
ですので、緊急事態宣言が解除されてすぐに、金蛇水神社に向かいました。
タイミング的に、来訪者は昨年に比べれば全然少ないものでしたが、それなりに人がいたことを覚えています。屋外ですし、花まつりも中止となっていたので、それほど人は集まらないと見込んで訪れた人々でしょう(私もその一人)。
昨年とほぼ同じくらいの日(昨年は12日・今年は14日)に訪れたのですが、花はずいぶんと咲き終わっていたようです。今年は藤の花に限らず、花の開花が早かったようでしたね。
件の感染症さえなければ、花の季節を存分に楽しめたのに。
花蜂にしてみれば、うっとうしい人間たちが来ないのでさぞや仕事がはかどったことでしょう。そう考えると、なんだか面白いなあと思います。
この日は、晴天ではないものの、日差しの強い一日でした。
逆光を被せると、藤の花のシルエットだけが像になります。
シルエットもまた美しいと感じます。
新たな藤の花の素敵さを発見した、2年目の金蛇水神社でした。
来年も、また訪れることができますように
2020年5月訪問時は、境内を歩くにもマスクを着用し、歩くにも息苦しく、ファインダーは鼻息で曇り、周りに人がいない(感染の恐れがない)ことを確認してちょっとだけマスクを外して花の匂いを嗅いですぐマスクを戻す、という、まさに息苦しい状態でした。訪問できないことに比べれば、それでも全然ありがたいことなのですが。こんな状況は、今年限りであってほしいものですよね。
来年の今頃は、このような状態が解消され、のびのびと藤の花を楽しめますように。
私が参拝時にお願いしたのは、そんな内容でした。まさに、神頼み。