『サヨナラの意味』の歌詞を読む。
歌詞の読み方に唯一絶対の正解なんてありませんし、読み終えた後の僕の中でもいろんな説が渦巻いていたりします。
でも、そんな想いの濁流の中、一本の木の枝に捕まっているような感覚で、
僕の思いをこうしてまとめられたら、素敵だなと思うのです。
「守りたかった 愛に代わるもの」
僕が考えてみたいのは、ただこれだけのワンフレーズです。
秋元先生の歌詞では一番最後に
「比喩と現実をリンクさせるワンフレーズ」
が出てくることが、よくあります。
このワンフレーズもきっとそうなんじゃないかな。
電車が想い人を乗せて走ってゆく光景と
サヨナラに際して覚える感情と。
それを掛け言葉のような一文で繋ぐわけです
さて、本題です。
まずは、想像してみて欲しいんです。
愛に代えてでも、守りたいものってなんだ?
あなたは、愛を犠牲にしてなにかを守ったことがありますか?
そんなことを想像してみてください。
想像の世界を広げるためにヒントを出しましょう。
例えば、あなたが高校3年生だったとして、
「付き合っている人と、将来について、真剣に話し合えますか?」
きっと、難しいことだと思います。
みんな行くから、なんとなく大学へ行く?
自分の考えでさえそんなに曖昧なのに、
彼女から
「私は、アメリカの大学へ行くよ」
そんな風に、もう決定したことのように言われたとき
「ついていくよ」
と、即答できるでしょうか。
ましてやね、あなたの好きな人はそれを望んでいるでしょうか。
叶えたい夢や将来のこと
それだけじゃない。
単純にお金のこと、今いる家族のこと。
それに、地元には自分の友だちだっている。
意外と、単なるひとつの「愛」のために
身勝手な行動をすることは難しいんです。
部活を決めるとき、委員会を決めるとき
その先の将来で、
仕事を決めるとき、住む場所を決めるとき、
なんでもそう。
あなた自身のことと、愛のこと。
どっちも優先できればいいのだけれど、
選ばなくてはいけないときもある。
だから、サヨナラの意味なんて一つには決められないんです。
乃木坂46の話に戻れば
「卒業」の意味さえ人それぞれです。
確かに分かれることは辛いことだけれど、
乃木坂46は、素晴らしいグループだけれど、
乃木坂46にいたら「絶対に叶えられないこと」も確かに存在するんだと思います。
きっと、みんな「夢」を叶えるために生きているのに
それを我慢してただ「一緒にいる」としたら
そんなのぜんぜん素敵じゃないですよ。
盲目にただ「一緒にいる」ことに囚われていると
本当に大事な愛を見失ってしまう
そんなことが、このワンフレーズには込められていると思います。
もちろん、サヨナラでなくてもそう。
全部のイベントに参加したい、少しでも近づきたい。
それも確かに愛だけれど、
ときには一歩引いて、自分や好きな人とそれを取り巻く環境と
人生というあまりにも長過ぎる時間に
思いを馳せてみませんか?
きっと、なにか新しい感情に出会えると思います。
出会えたのなら、大切にしてね。
それは、意味あるものだから。
「守りたかった 愛に代わるもの」
あなたにも、愛よりも守りたいものがひとつあれば
それは、生きる上でものすごい力になると思います。
サヨナラでさえ乗り越えられるくらい
信じるまっすぐさが生きてく力だよ。
以上、サヨナラの意味について
僕が語りたいことでした。
お付き合い、ありがとうございました。
かがやき
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