初めての入院生活(前半)
入院期間に人が訪ねてくれるのはとても嬉しい
私の入院期間は1週間だったので、全然長くはないのだけど、そんなに長くない間でも人が訪ねてくれるのは嬉しかった。
夫、家族、友達。来てくれる方にも都合があるから、1日に複数の訪問が重なったりして、丸一日、誰も来ないこともあった。そうすると、少しだけ暇に感じる。
術後翌日は、やっぱり本調子でなかったり痛かったりしたけれど、2日目、3日目と日が経つごとに少しずつ調子が整いつつあったし元気な姿を見せることができてよかった。
今回、手術に際しては私が膀胱癌になったことは、家族と会社の上司以外では、普段からよく会う友人にしか話さなかった。どうなるか分からなかったし、癌って言葉は破壊力あるし。
私の状況を見ないでその言葉だけ聞いて、変に心配をされすぎても嫌だなと思った。通常生活するのには何ら支障があるわけではないので。ただ今思い返すと、心の奥底には、まだ悪いものだった決まってもないっていう思いがあったんだと思う。
本当にいつも会っている友人でさえも、病室を訪れたときに
「◯◯から、今回のこと伝えられたとき、平静を装っていたように見えたかもしれないけど、すごく動揺したんだからね!」と話していた。
いつも会っていて、しかもオフラインで直接伝えた友人でさえもこんな感じなんだから、変にオンラインでほかの友人に伝えたりしなくて良かったと思った。
改めて、病棟にいて、人が訪ねてくれるのはとっても嬉しいぞ!ということがわかりました。今は2021年、病室も面会制限されることが多い。
中で過ごしている方も穏やかでいられるよう、やはり状況が改善していくと良いなと思う。
毎日違う看護師さん。この際まとめて診断。
今回入院をして面白かったのは、看護師さんの担当制。看護師さんは、毎日違った。1人の看護師さんが病室に入ってきても、担当するのは斜め向かいの方と私だったり、私のみだったり。
皆同じように膀胱の病気で入院してきてるから連続で行なって処置などを間違わないように気をつけてるのかもしれないと、観察しながら考えた。
毎日の検温、点滴の取り替え、夜中の見回り、ナースコールへの対応。担当が変わっても情報を共有できるよう、症状の確認、pcへの打ち込み。
会社の仕事でも、ルーティンワークは特にミス防止のためのオペレーションシステムが重要。これは、どこの仕事場でも同じことで、人の身体を預かる病院では、特に重要なことなのだろうと感じた。
術後2日目になると大分体も慣れた。排尿するような感覚に襲われるときの、痛みも鎮痛剤のお陰で落ち着いていた。たまに赤い体の組織みたいなのが出るものの、袋に溜まるお小水の色も戻ってきた。術後特に熱もないので、退院は1日早まるかもしれないこと、担当医から告げられた。
手術の後、担当医が病室に来て体調の確認と、事前のCTの検査結果を教えに来てくれていた。
“ ctの結果、転移などは確認できませんでした。ただ、、胸の部分にちょっと気になるものが映ってて。” という担当医さん。
一応、前回の健康診断の時に、のう胞があることは指摘されていたと伝えつつ、乳腺科にかかれるということだったのでお願いをした。
結果、入院中、外来が終わったタイミングでみてもらい、診断の通り、のう胞だろうということになった。せっかく一気に休んで療養期間に入っているのだから、体の気になることがあったら、伝えて一緒に見てもらうのは合理的だし、良いですね。ありがたったです。
抜管と退院へ。