職業訓練を経てウェブ業界へ入ったときの話【コーダーのつぶやき】
私は職業訓練でウェブ制作について初めて触れて、ウェブ業界へと就職した組です。
私が経験したところを踏まえて、職業訓練ってどんなかんじなのかを書いていきます。
※私が職業訓練を受けたのはけっこう前になるので、現在の内容とは異なることもあります。また、地域や各学校によっても内容が違うようなので、そのへんはざっくりと、こんな感じなのねという感じで読み進めていただけるとありがたいです。
退社
まず、ウェブとはまったく関係のない前職を辞めてやるわー!と退社して、その後どうするかと考えたときに、いったん職業訓練校に通うという選択肢が生まれました。
公共職業訓練のメリットは、学びながらも受講手当までもらえるというところにあります。
そこで受講可能な職業訓練と、自分の退社時期とを照らし合わせて、WEBクリエイターコースを受講しようと決めました。
たしか、そのときに応募していたのは、30overの転職向け講座だったと思います。
相談
ハロワの方にWEBクリエイターコースの申し込みをしようと相談したときに言われたこと。
ウェブ系講座は人気があるので比較的倍率が高い(私が受けた講座は3倍ほど)
試験があるのである程度の勉強をしましょう(後述)
試験の他にも、受講したい意志が合否に関わるので、志望動機はしっかりと書きましょう
職業訓練は、受講手当・失業手当を目的として受講しに来る人もいるらしく、そのような人を通さないように志望動機がしっかりと一生懸命書かれているかは重要なのですと言われました。
試験
学科試験(と呼んでよいのか?)は、国語と数学に関するものだった気がします。ハロワでの相談時に、過去問のようなプリントをもらっていたのと、数学に関しては二次関数あたりも出るので、二次関数のドリルとか買って勉強しておくといいと言われました。
実際の試験では、たしかに二次関数と、面積を求めるような問題も出ました。国語に関しては、漢字の書き取りや読み方、暗夜行路の作者は誰?みたいな問題が出ました。
私はかつて進学校に通っていたこともあり、筆記試験のパターンもわかっているので良いですが、もし試験自体に慣れていないという人はスムーズにできないかもなので、試験に慣れておくことも大事なのかなと思いました。
あと、講座に申し込んだ人数と倍率は試験後に公表されます。
試験当日に何人くらい集まったか÷最大人数で倍率を装丁することになるのですが、思っていたよりも人数が多かった場合に物怖じしないようにとは言いたいです…!
日程
講座への申し込み〆切から試験の日、合否結果までがけっこう日にちがあります。これ、もし落ちてたらどうすんねん…という不安はありました。
合格後
無事に合格して通学することとなりましたが、私が通っていたコースは4ヶ月で、3ヶ月プラス職場体験1ヶ月というものでした。
座学が3ヶ月というものでしたが、実質実務に関することは2ヶ月程度だったかもしれません。
学習内容
ソフトなどに関する学習時間はこんな感じ。
こう見ると、ウェブデザインに関することはだいぶちょっぴりなことが分かります。
授業時間は結構短くて夕方で終わるので、終わった後の時間で、自己学習にしっかりと充てることをオススメします。
タイピング
毎日授業の前にはタイピングタイムがありました。
これに関しては、あって良かったなと思います、やっぱりタイピングの早さは仕事の時間の早さに関係します。
ちなみに、ブラインドタッチではありません。タッチタイピングです。
これは講師にブラインドタッチと言わないように!と言われました。
ウェブサイトの基本とFireworks
この当時は、今は亡きFireworksというソフトがウェブデザインの基本とされていたみたいで、Fireworksでサイトを作りました。
なんか楽しかったけどね、Fireworks。
でも、就職したらまったく使われていないソフトであることを知りました。
イラレとフォトショ
サラッとイラレとフォトショの授業もありました。
ほんとにサラッとです。
まったく触ったことがない人にとってはだいぶちんぷんかんぷんかと思います。
エクセルとワード
Wedデの講座と言いつつ、エクセルとワードの授業がイラレとフォトショ並みの時間でありました。
面接対策
履歴書や職務経歴書を所定の形式に入力するジョブシートの作成や、面接時の対策、実務の時の電話の出方などの授業もありました。
私はとにかくあがり症なので、クラスメイトの前であっても、面接官役と求職者役に別れて面接シミュレートをやったときにはガチガチに緊張してまばたきが尋常なかったと言います。
サイト制作
サイトのデザインとコーディングで、1人1サイト制作するという課題がありました。
私は自分で作った料理写真などを使って架空の食堂のサイトを制作しました。時間が余ったので、和風のサイトも制作しました。
職場体験
最後の1ヶ月は職場体験として、実際の会社にそれぞれ振り分けられて、インターンみたいなかんじで働きながら体験することになりました。
私はクラスメイトの子と2人で、おじさん2人だけの会社に職場体験することになりました。
特に仕事という仕事はなかったのですが、イラレでチラシを作ったりしてました。おじさん2人だけの会社は、非常に男ナイズされておりとっても嫌だった。一人目のおじさんは代表でほとんど職場におらず、もう一人のおじさんは独り言で愚痴ばかり言ってフケを落としているおじさん。
そんなこともあって職場体験に行きたくないがため、面接を入れました。
面接だってことを申請すると休めるからね。
そして、面接の2社めで採用をいただきました。
採用が決まったら職業訓練を終了して良いので、さっさと終了しました。
おじさんの居る職場にもう行きたくなかったからね。
まとめ
職業訓練では、ウェブデザインとは何かという基礎についてと、簡単なソフトの使い方、面接対策程度が教えてくれる範囲でした。
自分で復習したり、追加で自己学習したり、空いた時間でその辺をインプット・アウトプットしていかないと身につかず就職につなげることは難しいというのが実感です。
公共職業訓練では、受講費用がほぼかからず、受講手当までもらえるというメリットがあります。それでかなりメリットがあるので、職業訓練で何も教えてくれないじゃんという愚痴があるかもしれませんが一旦飲み込んで、お金の心配なく自分で学習する時間を得られた、職業訓練で費用がかからない分、他の学習へ投資することができる、と考えて、割り切って受講していくのが良いと思っています。
私自身としては、今もフリーランスとしてお仕事をいただいているベース、きっかけを作っていただいた職業訓練に感謝しています。
もしもお金が掛かるスクールだったら受けて無かっただろうな、っていう心持ちです。
学習したい、再就職したいという気持ちがあれば、職業訓練にチャレンジするのはとっても良いことだと思っています。