画家は人工知能に淘汰される
人工知能に真っ先に淘汰される職業はというと事務職などが浮かびますが、自分としてはそれより先に画家という職業が消えていくと考えています。
まず美術界はコネがほぼ全てで、才能だけで食っていけるような世界ではありません。
資産家の子息でもない限りは、それだけで生計を立てることはできないのです。
私も絵を描く仕事をしてわずかながら収入を得ているのですが、フリーターとしての収入の方が多いです。
ただでさえ食えない画家という職業に人工知能の波が押し寄せつつあります。
例えば「いくら人工知能でも人間には勝てない」と言われていた囲碁将棋界ですが、今では人工知能が人間を遥かに凌駕しています。
それと同じことが美術界でも起こりつつあるのです。
2018年にはフランスで人工知能が描いた絵画が4000万円を超える額で取引されました。
描き手が人間であれ人工知能であれ、そんなことは関係なく良い絵は売れるという実証を示しています。
そんな時代に、高いお金をかけて美術予備校に通い、美大を卒業するメリットなどどこにあるのでしょうか。
きっと美大卒という権威さえも無意味になることでしょう。
なので、画家はこれから生き残るために人工知能を積極的に使うべきだと思います。
才能だけでは太刀打ちできない時代に来ているのですから。