フジテレビ問題 Xポストまとめ+ その1
あの対応は明らかなミス
(1月17日、湊社長会見前の私のXポストを集めて加筆修正しました)
フジテレビ社長会見、もう中居正広は守りきれないと判断して、伏せていたことを全て明かし、A氏解雇、社長、会長は責任を取り辞任、経営者一掃、までやらないと収まらないのに、「社員の関与は無い」で終わらせそう。
そして記者クラブは厳しい追及しない馴れ合いの絵に(予想)
事前にコメントで「社員の関与は無い」と文春の報道を否定していたけど、
文春は報じた内容を真っ向から否定すると、より力を入れてやってきます。
それで失敗したのがベッキー。
文春は一報で終わるはずだったのに、発売前に会見して否定したから、予定を変更して徹底追及することに。
柳澤健さんの「2016年の週刊文春」にそんなこと書いてました
フジは過去から学んでないのか?
フジテレビの上層部は世間を舐めてそうですね
僕が接した中にもそういう社員が目につきました。
俺たちは特別な存在だと言わんばかりの万能感あふれる人。
タレントや選手と仲良くして自分もそっちのステージにいると思ってる。
いや、おまえ会社員だろ
逆にめちゃくちゃいい人も何人かいたんですけどね。
「フジは絶対にダメになる」と断言した理由
そういうフジテレビの様子を見て、僕は10年、いやもっと前から「フジは絶対ダメになる」と周りに言ってました。
世の中は景気悪いのに「うちは関係ない」って雰囲気がずっとあり、世間の空気が全く読めてなかった。
完全に世間とズレていて、それが番組にも現れ出してました。
ある制作会社社長に「絶対にフジはダメになりますよと言ったら、
「フジは最も支払いがいい」と言って信じなかったけど。
フジがグングン伸びた頃って、制作会社を取り込んで学歴も背景も多様な人材がごった煮状態で局のランクを上げるために突き進んでたんです。
70年代ぐらいまでは、日テレ、TBSに大きな差をつけられてましたから。
ステーションイメージも良くなかったし。
80年代に面白い番組を次々にスタートさせ、見事に視聴率トップ常連になると、
今度は一流大とコネばかり入れるエリート会社になりました。
入社案内に「あの有名人の息子・娘」みたいなページ作って(記憶が不正確ならすいません)、
あの有名人の子がいる、うちはそんな一流の会社だ、みたいなコンプレックスの裏返しの様なことやってて、あの頃からダメになり始めていたのかもしれません。
ちなみに前出の「めちゃくちゃいい人」の一人はある有名人のお子さんでした。
優しくて、真面目で、本当にいい方です。
もうお辞めになっています。
バブル期前後のフジテレビの番組は本当に面白かったんですよ。
特に深夜。
カルトQやカノッサの屈辱、殿様のフェロモンなどなど、釘付けになった番組がいくつもありました。
おかしくなった局員と芸能事務所の関係
いつからかあの企画力が失われ、ジャニーズタレント頼りの番組が増え、局としてのイメージも落ちていく一方。
企画力が落ち、タレント頼りになったからでしょうか。タレントとの関係性もおかしくなってました。
番組制作者はあくまでタレントを「駒」として使う仕事だから、それがわかっている制作者は一線を引いて付き合ってたのに、外から見ていてもその線が消えていくのがわかりました。
逆にタレント事務所は制作者を利用するためにその線を消しにかかり、制作者を手駒にします。
ズブズブってやつです
テレビ局には昔からズブズブな人はいましたが、局の上は分かってて利用し、適度に配置変えたり追い出したりしてたんでしょうけど、
ジャニーズ、いやメリーさんに見事にハックされ、テレビ局は言いなりの状態が続いてました。
ずっとジャニーさん問題を報じなかったのは、そういう状態、言い方を変えれば、ジャニーズ側に組み込まれていたからです。
視聴率、広告収入を得るために、局と事務所の間にあった「一線」は消され、局はジャニーズの言いなりに。
取材現場でも局員がジャニーズの意思に沿って対応していると感じることが多々有りました。
局よりも、ジャニーズの利害を優先しているのか?と感じるようなことですね。
一心同体になってる部分もあったでしょう。切り離せないところまで食い込まれて。
事務所のみならず、大物タレントも、局は自分の言いなりだ、操れると思っているのを丸出しでした。それはコメントにも出てるんですよ。
例えば先日の中居正広の「芸能活動に支障なく続けられる」というコメントは、テレビ局に対する「当然これからも俺を出すよね」という圧ですね。
俺が出られなくなるわけがない、という気持ちだったことが透けて見えます。
さらに遡ると、文春報道後に松本人志さんが「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と勝手に宣言した件。
結局取りやめたけど、自分が出ると言えば番組に出られる、そう思ってるのが露わになりました。
番組制作者は俺の言いなりだと思ってるからこその言葉です。
芸能事務所とタレントは、テレビの影響力をよく知っていて、うまく自分たちのために利用したい。
テレビ局は、タレントの能力やイメージをうまく利用しながら自分たちの利益にしたい。
中居さんへの女子アナ献上が本当なら、醜悪な形、非常にいびつな形で、上記の欲を満たそうとしたってことですね。
犠牲者を作りながら。
有能な制作者は、能力でタレントを集めることができます。
例えばTBS福沢さん、元TBS磯山さん、元テレビ東京佐久間さんといった名プロデューサーがそうでしょう。
件のA氏は能力の無さをそうした形で埋めようとした、ということかもしれません。
(Xのポストを元に加筆修正しました)