【最速生成】新環境構築にEasyReforge 使ったから自動的に入るやつ全部解説する【最速構築】
この記事では2024年12月現在Stable DffusionのSDXL/illustrious/noob系モデルを楽しむために最も始めやすいスクリプト群ZuntanさんのEasyReforgeについて解説します。特にインストールされる拡張機能・LoRAを中心に解説していきます。またStable Diffusion WebUI AUTOMATIC1111やforge、reForgeを導入済みの方でも参考に出来る様にそれぞれの導入用リンクを附記しています。
どうもーこんばんわ。カガミカミ水鏡です。12/14にamazonで買ったSSDを入れ替えしつつWindowsごと再インストールしてたら不慮の事故で8月以降のデータが全て消えてしまいましたガッデーム! なので高速で画像生成AI環境を整えようと考えました。また、ついでなので、今までponyで固めていた環境からIllustrious/Noob環境で固めたい。そう考え、今までそこで今回はZuntanさんのEasyReforgeを使わせていただくことにしました。
まずここを読む前にEasyReforgeをインストールしよう
EasyReforgeは現在、要件であるGeforceのRTXがあるWindows機があれば、最速で環境を構築でき、かつ最速で生成が楽しめる、そんな簡単インストール用スクリプト。gitやpythonの環境構築も、stable diffusion webui reForge のインストールも、更には便利な拡張機能も、クセなく使えるcheckpointも、自動的に入ります。
インストールは非常に簡単で、それに関しては公式リポジトリのチュートリアルを読んでもらえればなんとなく解るかと。ほんでインストール後reforge.batを叩いてしばらくしたらブラウザでUIが立ち上がります。この状態から既に、サンタコスを着た(2024/12現在)Reゼロのレムを生成するためのプロンプトが、(2024/12現在)最速生成できる状態の設定込みで入っています。後はgenerateボタンを押すだけ!
SDXLを触ったことがある方なら驚くはず。わずか4step CFG1で、hires x1.5込みのレムたんが10秒高速生成できる様を!
んで。ここまででもEasyReforgeの凄さがわかるんですが、ここから更に、生成ライフをサポートするオススメの拡張機能たち(元のreforgeに装備されていないもの)も自動的に入ります。
さらにさらに! インストールフォルダにある「Download」の中のバッチファイル群が凄い! 更に多様なcheckpointモデル、 600個以上のおすすめLoRA、VAE、ControlNet、ワイルドカード、ADtailerの人体検知モデルが簡単に入手可能です!
この辺はStable Diffusionを触りたてだと余り恩恵は感じられないんですが、次第にいろいろな不便不都合に気づいていくはず。そのむず痒いトコロをフォローしてくれるのが、これらのアイテム。公式では「reforgeお試し環境」と表題にありますが、ご謙遜ご謙遜。その後もバシバシ使い倒せるポテンシャルがあります。
なので、「痒いトコロに塗る薬」である、これらEasyReforgeで追加される拡張を解説してみましょう。全部。
レギュレーション
割と雑な説明です。間違ってるとこあるかもだけどそんなにはないかも
2024/12時点での説明です
各表題にアイコンをつけてます
🔰:初心者でも恩恵にあずかれる・パッシブであずかっている
🔍️:日本語情報充実! 詳しくはぐぐるかAIに聞け
㊙:玄人向け。不要な人は多いが局所で役に立つかも
🔞:え、なんですかこれ、よくわかんないよぉ……
EasyReforgeで追加される拡張機能
【🔰🔍️】Stable-Diffusion-Webui-Civitai-Helper
WebUIのタブから、画像生成モデル共有サイトcivitaiにあるcheckpointやloraをダウンロードしたり管理したりできる。
これはEasyReforge使用の上で必須のプラグイン。まずはcivitaiに登録して、API Keyを発行してこよう。API Keyを入力することで、EasyReforgeのdownloadスクリプトが使えるようになる。
【🔰🔍️🔞】a1111-sd-webui-tagcomplete
その名の通り、プロンプト入力中にタグを推測補完してくれる拡張。wildcardやLoRAも参照してくれる。俺はこの用途で使うことが多い。
【🔍️🔞】adetailer
生成した画像から特定のパーツや部位を検知して、そこに更に修正をかける拡張。
easyForgeの場合、デフォルトの検知部位よりもより多くのパーツを検知することができる。具体的には以下:
そう、つまりセンシティブな棒や穴を検知し、そこを加工することが可能。想像してみよう。検知した部位に、自動的にpixel art loraが適用されるところを……
【🔰🔍️🔞】sd-dynamic-prompt
生成ごとに異なるプロンプトを差し込める拡張。{red|blue} を差し込めば、どちらかの色が生成ごとに出せる。またランダムに出したいプロンプトを記述したtxtファイル(wildcard)を用意することで、それを呼び出せる。
easyForgeにあるdownloadフォルダのbatファイルを使えば、約70個のWildcardが自動的に入るぞ。リスト化しようと思ったけどだるかったのでやめた。
【🔍️🔞】sd-forge-couple
プロンプトの範囲を分割できる拡張。複数名の人物の書き分けが可能になるやつ。右手に人参、左手にバナナを持つような指示でバナナと融合した人参にならなくてすむ。
【🔰】sdweb-easy-generate-forever
「generate forever」が使いやすくなる拡張。通常「generate」ボタンを右クリックすることで使用/不使用をトグルできるが、現在の状況が解りづらかったり右クリックが使えない環境で不便だったりする(iPadでリモート接続とか結構しんどい)。これが改善される。押し間違いとかも激減。
【🔰】--sd-webui-ar-plusplus
出力画像の解像度をボタンひとつで呼び出せる。という拡張の改造版の改造版。
【㊙️🔍️】sd-webui-cd-tuner
生成画像の色調と精細度を前もって調整できる。ディテール・コントラスト・明るさ・彩度・色調など。グラデーション表現もいける。
【🔍️】sd-webui-negpip
ネガティブプロンプトを強化する拡張。また通常のプロンプト欄に(man:-1)と入力することで男子禁制にできるなど。(daylight:-1)とか結構使うかも
【🔍️🔰】stable-diffusion-webui-wd14-tagger
この拡張に読み込ませた画像をAIが認識し、prompt tagを教えてくれる。最近本当に頭が良くなりましたな
【🔰🔞】z-tipo-extension
EasyReforgeの目玉。入力した英語プロンプトをローカルLLMが理解し、生成ごとに違った表現を追加する、つまり生成ごとの表現が大幅に上がる。よく見かけるクオリティプロンプトもたぶん不要! なおBan Tag欄にはmanや性器表現を追加したりしてる。使い方は公式から。
といいつつ俺が一番使うのはこの拡張と同時に入る「DanTagGen」。プロンプトをローカルLLMが解釈するところまでは同じだが、更にdanbooruタグをランダムで追加してくれる。これで魔法少女がモンスターエナジーを飲むCMをやるやつや、拳銃で威嚇射撃を仕掛けるとかの画像を生成したりしてた。
【🔰】stable-diffusion-webui-localization-ja_JP
WebUIを日本語化してくれる。英語の下に日本語を付記してくれるのが嬉しい。
【㊙️🔍️】sd-webui-weight-helper
LoRA Block Weightの文法を作ってくれる。ちょっと説明むずかしいんだよな……まずforgeビルトインのものにlora block weightというものがあり、それを便利に使うものですね。比較的LoRA玄人向け。プロンプト欄のLoRAを右クリックするとポップアップウィンドウが出る。
【㊙️】sigmas merge(未調査)
スケジューラ狂人のためのオプションっぽい。sigmasスケジューラを調整やweightを調整できるやつ。なんもわからん……
【🔰】infinite image browsing
実はこいつだけ拡張機能ではなく別のbatファイルから起動させるwebアプリなんですが、上記をインストールすればwebuiタブからも同じ機能が使える。高速なのがよい。タブ分けも可能。
【🔍️】EasyReforgeで追加されるcontrolnet
controlnetとは、生成画像の構図を指定するための拡張。構図指定用の画像を読み込ませることでコントロール。かなり有名なテクなので詳しくは検索してね。controlnetはA1111とは違い、reforge標準搭載なのですぐ使える。EasyReforgeでは、noob用controlnetが10種類入る。
canny (canny) - 輪郭のようなやつ
depth (depth) - 奥行き感とか
normal_midas (normal map) - 立体構造とか
lineart_anime (lineart) - アニメ絵の輪郭
lineart_realistic (lineart) -写真系の輪郭
MangaLine (※lineart) - アニメ絵の輪郭。プリプロセッサlineartを押しても見つからないが、🔁を押すことで選択できる
openpose (openpose) - 人体を表す棒人間。ライセンスの都合上スポーツ系では使わないようにね。noob用dw openposeがほしい…
Scribble Hed (Scribble) - ラフ絵
Scribble Pidinet (Scribble) - ラフ絵(このへん適当言ってる)
Softedge Hed (Softedge)- ラフ絵。よりも若干ディテールある
【2025-01-14更新】EasyReforgeで追加されるCheckpoint
そういやモデル紹介忘れてたね、ということで1つのプロンプト1つのシードで、インストールされるモデルを使いXYZプロットを掲載していきま……と書こうとしたらなんとモデル更新が入ったので、先に新しく追加されたモデルの方から紹介していく(というより、久々にNSFWにならないプロンプトを書いたので投稿できるというアレ)。
設定としては以下。後述するeasyReforgeデフォルトの高速化LoRAを使用。またForge Coupleを使用し、キャラの書き分けに挑んでいます。Forge Coupleの効きの良さなども評価していただければ。
【2025-01-14追加分】NoobE(Unique, Real含む)
copycatNoob_v11
HarmoniqMixSpoE_v11
momiziNoob_v31
NtrMix_vXIII
Obsession_v31
WaiShuffleNoob_v20
PornMasterPro_v10
PVCStyleModelMovable_v12
【2025-01-14追加分】NoobV(Unique含む)
CatTower_v15
copycatNoobV_v101
HarmoniqMixSpo_v30
HikariNoob_v101
ObsessionV_v10
susamixV_v40
NoobAiVPred_v10
【2025-01-13以前】NoobE(Unique含む) ①
copycatNoob_v10
CuteNoobAI_v10
HarmoniqMixSpoE_v10
illusobXl_v10
LibrasIllustriousXL_v40a
momiziNoob_v15
NonameMix_v11
NonameMixL_v11
【2025-01-14以前】NoobE(Unique含む) ②
NtrMix_v40
Obsession_v30
PersonalMerge_v30
susamix_v10 <-20250114以降も存続
WaiShuffleNoob_v10
NoobAiEpsilonPred_v11
ColourfulTart_v10 <-20250114以降も存続
PVCStyleModelMovable_v10
【2025-01-14以前】NoobV
CatTower_v12
copycatNoobV_v06
HarmoniqMixSpo_v22
HikariNoob_v065
illusobV_v165s
ObsessionV_v01
NoobAiVPred_v065s
【おまけ】個性派揃いのillustrious-Noob系モデル
さてここからは蛇足なんですが、easyReforgeには入ってないのでcivitai browserからインストールする必要はあるものの、前述のColourfulTart_v10レベルで強い絵柄のおすすめモデルをご紹介できれば。クセなく汎用的に使えるモデルだと俺はhassakuXLかXquizitを選ぶんですが、以下のように、この顔この体型ならこのモデルでしか出せないぜと言える奴だけピック。どれも楽しいので試してみて。
kiwimixXL_v3
nonnette_v020
zukiCuteILL_v40
miaomiaoHarem_v14
illusionbreed_v30
cocoamixilIllustrious_v10
mistoonAnime_v10Illustrious
MatureRitual_v03 (熟メス儀式)
EasyReforgeで追加されるLoRA
以下は自動的にインストールされます。
【🔰】NoobHypeerDmd
TIPOに比肩するEasyReforgeの目玉。EasyReforgeの超絶高速生成4stepを支えるバックボーンLoRA。デフォルトのプロンプトにも入ってるので使い方はレムたんが教えてくれるだろう。
【㊙️】Hyper-SDXL-8steps
高速化LoRA。前者のやつがあればあんまつかわん……ただ、SDXL以外のモデルでもbytedanceが高速化LoRAを出していることは覚えておくと便利。
【㊙️】dmd2_sdxl_4step
こちらも高速化LoRA。これもまあ……前述のHyperSDも合わせて考えるとうん。こうしてみると今年2024年は、高速化LoRAが飛躍的に発展した年でしたね。
ここ以降は自動的ではなく、EasyReforge/downloadのバッチファイルから入るアイテムです。それらを叩いてインストールしときましょう。うまく行かない場合はbatファイルが参照しているURLから。
【🤔】NoobE_StyleとNoobV_StyleのLoRA
俺artist style不要派なので…… なので(pri dream cure:0.8)使ってます。なおnoob以降では特定アニメに寄りすぎるため(love cure:0.5)になりました
【🔞】nashikone/iroiroLoRA/Illustrious-XL-v0.1
Noob_Bundleフォルダ内。世の中にはひとりcivitaiみたいなバケモンが何名かいらっしゃって、こちらはその一角。氏作のillustorious対応LoRAが229個(48.7GB分)入る。本記事では他のモデルタイプは取り上げないがpony用はなんかもっといっぱいある。
多くがエロ用途で、特殊性癖もカバー。たとえば/P/では、podeum(演説の壇上)からpitfall(感覚遮断落とし穴)まで幅広くラインナップ。俺の主戦場だとparasite_futa。
また/L/内のLECOは、特定のモデル名が記載されています。LECOの仕組み上、それ以外のモデルでは効力が弱くなることに注意。
【🔞】mokyu2106/iroiro_data/LECO/illustriosXL_01
Noob_Bundleフォルダ内。ソロcivitaiバケモン枠②。氏作のillustorious対応LECOが447個(10GB分)入る。前述の通り、LECOはファイル指定のモデルを使うようにしてください。EasyReforgeデフォルトモデルならまま大丈夫だったかな。
特筆すべきはこちらのLoRA。スケッチというか、なんかそういう味のある絵になる。で、こちら-1するとクオリティアップもできる。モデル相性があるので試してみて。
【㊙️】EasyReforgeで追されるESRGANアップスケーラ
4x-animesharp
4x-UltraSharp
4x_foolhardy_Remacri
基本的にはデフォルト設定のlatent x1.5でいいけど、色々やってるとこっちの方が良いときが多い(若干遅くなるけど)。時々UltraSharpを使う。
これらのモデルのライセンスを警戒する方もいるが、生成物に関しては問題がない(とはいえat ur own lisk前提)。賢木さんがその辺掘りさげてる。
まあ、俺は一番ライセンスがゆるいRealisticRescaler信者なんですけどね。アニメでもめっちゃ良かった
【㊙️】EasyReforgeで追加されるVAE
sdxl_vae(いつもの)
XlVaeC_f2(気分的によく使ってる)
AaaAnime_v15
特筆すべきはXlVaeC_f2。こちらはcivitaiリンクを見てもらったらわかるかと。現在9種類のVAEがあるが、心の中川が叫びたがってるんだ。ちなみにこちらのgreyscale vaeは何かのときに便利かも。
おわりに
駆け足で解説しました。ところどころの乱丁はお許しください。なおreForge側の解説は㊙が多すぎて収集つかなくなりそうだったのでやめました。すまんこってす
いかがでしたか? 正月休みはぜひEasyReforgeを試してみてくださいね! (あまり語ることがないとも言える)
……
【㊙🤔】EasyReforgeをstabilitymatrixで管理する
だがしかし、だがしかしッ!!
俺は! StabilityMatrixで! モデルを管理したい!
StabilityMatrixは画像生成AIの統合環境。こちらも簡単に様々な環境をインストールできます。
EasyReforgeにはない利点としては、comfyUIやswarmUIなど横断的にモデルやLoRAが管理できるところとか、LoRA作成環境なども入れれるといったところ。civitai browserが軽めで、inferenceも好きですね。
EasyReforgeは環境特化で、StabilityMatrixは広く浅く使えるという感じ。棲み分けがあるので、お好みで環境を選んでくださいね。そんなことをいいつつ俺は、EasyReforgeをStabilityMatrixの管理下において運用しています。
【注意】正直非推奨です。infinitebrowsingのソロ起動とか、easyReforge側でのアップデートとかできなくなります。責任も取りません
やり方は実は単純で、downloadフォルダから諸々の装備をダウンロードしたら、EasyReforgeルートの「\EasyReforge\Model」を、StabilityMatrixの「\StabilityMatrix\Data\Models」に移動。その前に、以下ディレクトリの名前を変更。
adetailer -> AfterDetailer
Stable-diffusion -> StableDiffusion
「\EasyReforge\Stable Diffusion WebUI reForge\」を、StabilityMatrixの「\StabilityMatrix\Data\Packages」に移動。
StabilityMatrixのパッケージを見ると「Stable Diffusion WebUI reForge」が不明なパッケージみたいに表示されているので、インポートを押す。で、現在のコミットを指定してインポート(この辺解らないと厳しいのでやっぱ非推奨)
※wildcardsはstabilitymatrix側にはないが、通常はプラグインフォルダ内にあり、それが管理が煩雑になる元凶だったので、そのままコピーして、後でプラグイン設定側でパスを指定したほうが良い。reforgeルートのconfig.jsonに、dp_wildcard_manager_no_sortを探し、そこ付近に以下の1行いずれかを追加:
"wildcard_dir": "C:\\StabilityMatrix\\Data\\Models\\Wildcards",
または
"wildcard_dir": "..\\..\\Models\\Wildcards",