あるドラマを見て
いつだか、ちょっと見た事があったものが実写のドラマとして放送されている。ちょっと見たというのは多分、題名だけだったような気がします。内容は知らなかったので題名が印象的で覚えていたんだと思うな。
それは…
「おじさんはカワイイものがお好き。」
というドラマ。
イケオジの40代の男性。バツイチの方が主人公。
そのおじさんは、イケオジだけどカワイイものが好きなのです。
あるキャラクターが好きで色々とグッズを集めています。
そして、ひょんな事で出会った強面の男性。偶然にもその人と一緒に仕事をする事になり、実はその人もカワイイものが好き。
それにもう1人。同じ会社の人でプライドが高い男性。いつも会社ではピリピリしていて浮いている存在。でも猫が大好き。
と、おじさん3人のお話しらしい。(まだ放送中なので先はわからない)
その男性たちのカワイイものを周りに隠しながらも楽しんでいる事や、友人としての心情などが描かれています。
私も40代。イケオジならぬ美妻とかではないけど、3人の登場人物たちの気持ちがよくわかる。
人の気持ちに年齢なんて関係ないはずなのに人は気にするの。
「恥ずかしい」とか「大人として」とか。
実際、私もそう。
私が結婚したのは20代半ば。年齢的にはいい歳頃。旦那になった人とは歳の差結婚だった。結婚も綺麗なものではない。恋愛1/3、残りはまあ色々。(できちゃった婚ではないです。人生色々という事で…)
そんな感じで結婚したのですが、私は子供の頃からカワイイものが好きで、ぬいぐるみを車内に飾ったり、カーテンをカワイイものにしていました。旦那とお付き合いしている時は、それらのものも大事にしてくれているように見えました。
しかし、結婚して2人で住み始めた時、遊びに来た義理母からの口から、
「カワイイものねえ。貴方は若いからいいけど…」
と、一言。
そこからカワイイものを手にしなくなっていきました。
その時は「そうだよね」くらいにしか思わなくてカーテンを替えたり、持っていたものを部屋に飾るのを止めたり。年が16も上だった旦那に合わせなきゃと一生懸命背伸びをしていたんだと思うの。でも車は私のものだったのでそのまま。
でも、私の車に乗るようになった旦那が、運転をする度に「見えづらい」を理由にものを下ろす。さすがに悲しかったな。それでも「旦那は大人だから仕方ない」と自分に言い聞かせていた気がします。
結婚して2年目に娘を出産。それからは、あるキャラクターはたくさんあったけど何かにつけて義理母から「ママはカワイイのが好きだからねぇ。こんなの、いくらするの?」「高いわねぇ」の連発。
段々と、言われてイヤな思いをするのが面倒になって、子供のものも普通のものに…。
と、まあ、ここまでは愚痴込みの内容になってしまいましたが、これが私くらいの年代なら一般的にある(起こる)感じだと思うのです。
でもね、好きなものは好きだし、先にあらすじのように書いた、友人としての感情などは、いくつになっても同じなんですよね。
好きなものを見れば(手にすれば)嬉しいし、友人とどう付き合ったらいいのか不安に思うし、そういうものって歳をとって80や90になっても、内容が少し変わったとしてもあると思うんですよ。(私の祖母は80近くなっても時々、友人との付き合いで悩んでいた時もありました)
それって、この内容に限らず何にでも。
確かに大人としての立ち居振る舞いは大切だけど、よく「いい歳した大人が」って言うでしょ?
逆に「子供のくせに」という言葉もあります。
そういうのに振り回されない生き方ができるといいなと思いながら観ています。
「好きなものは好き」「綺麗なものは綺麗」
いくつになっても素直にそう言えたらいいなと思います。
このサイトが何年あるかわからないけど、もっと歳を増した時に、同じように思えているか読み返せたらいいなと思います。