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高分子化合物
有機化合物の中には、小さな分子どうしが次々に結合し、巨大な分子をつくるものがあります。こうしてできた巨大分子を 高分子化合物 といいます。
もとの小さな分子を 単量体 、できた高分子化合物を 重合体 といいます。単量体をモノマー、重合体をポリマーともいいます。
デンプンやタンパク質など天然に存在する天然高分子化合物と、石油などを原料に合成した合成高分子化合物があります。合成高分子化合物は、プラスチックや合成繊維として利用されています。
ポリエチレン
エチレンを原料につくられた高分子化合物をポリエチレンといいます。触媒を用いて、エチレン分子CH2=CH2の炭素原子Cを、別の炭素原子Cと結合します。これが繰り返されて多数のエチレン分子が結びつくと、長い分子となり、ポリエチレン になります。このような反応を 付加重合 といいます。
このとき、エチレン分子中の二重結合のうちの1本が別のエチレン分子との結合に使われます。ポリエチレンは、様々なプラスチック製品やポリ袋に使われています。ポリエチレンの略称はPEです。
ポリエチレンテレフタラート
ポリエチレンテレフタラートは、テレフタル酸とエチレングリコールを原料としてつくられる物質です。互いの分子の間で水分子が取れて結合ができます。これが繰り返されてたくさんの分子が結びついてポリエチレンテレフタラートになります。このような反応を 縮合重合 といいます。
ポリエチレンテレフタラートは、衣服やペットボトルに利用されています。ポリエチレンテレフタラートの略称はPETで、ペットボトルの ”ペット”はここからきています。
まとめ
〇 単量体・・・もとの小さな分子
〇 重合体・・・できた高分子化合物
〇 天然高分子化合物・・・デンプンやタンパク質など天然に存在するもの
〇 合成高分子化合物・・・石油などを原料に合成したもの。
例)ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート