中和滴定の器具と操作
中和滴定に用いる器具は4つあります。メスフラスコ、コニカルビーカー、ホールピペット、ビュレットです。
メスフラスコ・・・正確な濃度の溶液をつくります。
コニカルビーカー・・・滴定用容器。振り混ぜても中の液体がこぼれにくいかたちです。
ホールピペット・・・一定体積の溶液を正確にはかり取ります。
ビュレット・・・滴下した液体の体積を正確にはかります。
洗浄後の使用方法とその理由
①メスフラスコとコニカルビーカー
純水で洗い、ぬれたまま使用できます。
メスフラスコの場合、さらに純水を加えてうすめ、一定濃度の溶液をつくるためです。コニカルビーカーの場合、水でうすめても、溶液中の溶質の物質量は変わりません。
②ホールピペットとビュレット
乾燥させるか、使用する溶液で内部を2~3回洗浄して使ってもよいです。この洗い方を共洗いといいます。
器具に水が残っていると、溶液の濃度がうすくなり、体積を正確にはかっても、含まれる溶質の物質量がわからなくなるためです。だから、水では洗わずに共洗いを行います。