かがんでのぞいて踏みつけて 2023/10/05

楽しみにしていたラーメンは美味しくなかった。
急に誘っても乗ってくれる友達がいる、ということだけが嬉しい。

太って醜い女が鼻息あらくサイゼリヤに行こうと誘ってきて、私はコンビニで買った昼ごはんを冷蔵庫にしまった。
サイゼリヤはおいしくなかった。
目の前に座る、転職してきてから日に日に緩んで膨らんで見える女たちを蔑んだ目で見る。
こいつらと違う世界に行くためにも絶対バカスカ物を食っていてはいけないのだ。

人から出産祝いをもらいまくっている女への出産祝いを選ぶ。
私よりいろんなものを得続けている女に、金を払って何かを渡さなければならない。

採血は楽しかった。
献血に行こうと思った。
注射を刺されて血が吸われていくのを見るのが好きだ。

「世の中のほとんどは、お前みたいに綺麗じゃないから違う人生を考える」

食べるのは醜いことだ。堕落することだ。
どんなに辛くてしんどくても、堕落してはいけない。

会社で私が話すのが楽しいと感じる人が43歳と聞いて驚く。
私と同じ身長と知って、お互いに驚いた。
私より大きいと思ってた、と言われて、顔がでかいからですよ〜とちょけた。
長く見えるから、と言われて、顔がですか〜と絡んだ。
私と同じ身長で、人気のモデルをしている子。
私が数週間かけてやった仕事を数時間でやってのける子。

仕事が楽しい面白いと言ってバチは当たらないだろう。
どうせ死ぬほどやるなら、1日をささげるなら、必死でやる以外に正解はないのだ。



2023/10/05 2306

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